無限転生　地道に無限の研究したい

貴族令嬢となり、聖女と呼ばれ、王子に婚約破棄を言い渡され、パーティーから追放される。それが異世界転生者のスキル覚醒条件。それを聞いたマイアベルはふざけているのかと思ったが、思っただけで口には出せなかった。
何故なら自分がその条件のほとんどを満たしていたから。
マイアベルは目的のためにスキルを手にする。目的、それは「無限の研究」
生まれ変わっても変わることのない衝動がマイアを突き動かす。彼女の脳には「無限」が刻まれているのか。いや、脳はもう、一度無くなっている。脳ではなく彼女の魂に「無限」が刻まれているのか。
スキルの力でこの異世界の無限に関係ありそうなものを片っ端から調べていく。精霊、魔法、マジックアイテム、不死者etc・・・・・・。
どれか一つでも「無限」につながる道であれば……、そう思っていたが、どれを調べてもその影には「無限」の姿がちらつく。
これは偶然か、必然か。どちらにせよやることは一つ。
この身を支配する無限への衝動を消し去るために、マイアベルは無限を研究する。
その先にあるのは、自由か再殺か隷属か。
チートと金と権力で世界の謎を手早く解明すること目指していく。