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第九十三話 〜第3の封印〜

おはようございます!!

今回から封印を解いて対処していく物語が始まります!

この章の本章始まりといった感じですね!!

色々物語を考えています!

楽しんでいただけたら幸いです!!

師匠の言葉から私の言葉、みんなの気持ちが一つになったような気がした。

 みんながみんなを思っている。いいチームになったんじゃないかと思う。


「悪かった。みんな一緒なんだな。」


 師匠はそういうと、パンッと自分の頬を着付けするように叩いた。


「よしっ!まあ、封印の件だが、やっぱり危険も伴うから最初はここにしよう。そこで封印された妖怪のレベルを測ってから次に進もう。」


 そう言って、鬼門ではないところの封印の場所を指差して言った。


「了解!」

「賛成。」


 と各々、了解の旨を伝えた。それにしても、師匠もここ数ヶ月で変わったなぁ。私達の在り方も変わってきているし、これからも精進しなくては!!


「それでは、来週の月曜日、ここに集合で!!」


 私は今日の会議の締めて、今日の会議は終了、解散となった。例の如く、私は長老のところへ向かい、話の報告を行った。次の月曜日に周辺の人払い等をお願いするためだ。長老はすぐに、防衛省と警察に話を通してくれて、一帯の人払いをしてくれることとなった。


 今日は帰り、お父さんに少し修行を見てもらい、月曜日に備えるためにあと数日を過ごすことにした。


 ――月曜日――


 今日は封印を解く日だ。まず、本部へ一度集まり、みんなで向かうことにした。今日封印を解く場所は封印エリアの1番南に位置する場所だ。この場所には「龍神宮(りゅうじんぐう)」という神社がある。そこに妖力の溜まり場があるとのことだ。

 詳しいことは現地に行ってみないとわからないみたいだ。


「みんな、準備はいいですか?」


 私はみんなに聞いた。これから向かう場所は何があるかわからない。いつも通りと言えばいつも通りだが、強敵と分かった戦いは初めてだ。気合いを入れよう。


「いいぜぇ!早速行こう!」


 みんな、昨日のうちに渡しておいた制服を着ている。制服というよりは戦闘服といっても過言ではないだろう。

 チームとして気持ちも一つに、制服も合わさってより一体感が生まれた。


 ――龍神宮付近――


 一行は龍神宮付近まできて、妖力の出どころを探す。ここは川の近くである。どうやら、川の近くに流れ出る妖力の源がありそうだ。その付近まで近寄っていくと、川と崖に挟まれた窪地がある。その崖の方に洞穴があり、そこから妖力が流れ出ている。


「あそこ……、ですね。」


 私は息を呑んだ。洞穴ともなると逃げ道がなくなる。だが、その穴も奥深くまであるわけではなく、5メートルくらい先までの洞穴(ほらあな)だ。


「先に何かあるわね。」


 お姉ちゃんも洞穴の先に何かを見つけた。


「あれは祠か?」


 師匠は祠と言ったが、祠というにはあまりにずさんな管理だった。木で組み上げられた祠の外装はそのほとんどが朽ちて崩れており、周りには本来は石像だったであろう石の塊が散乱している。


炎烏(えんう)のところより酷いな。場所が場所だけあって、管理もできなかったのだろう。』


 その時。


「―誰だ?―」


 ん?もしかして、ここに封じられている妖怪?祠の状態はそのままで、声だけが聞こえてくる。


『久しいな。お主だったか、みずち。』


 空亡は旧知の友に会うかのように挨拶をした。


「―ほう、空亡……。お前だったか…。お前に免じて、見逃してやる。さっさと立ち去れ。―」


 みずちと呼ばれたその妖怪は何を聞くでもなく、私たちに立ち去るように進言してきた。


『そうはいかない。話を聞いてくれないか!?』


 空亡は話を聞くように説得する。


「―私から話すことは何もない……。立ち去れ。―」

 

 すると、背後にある川が増水し、私達の付近まで水辺が迫ってきている。


「―10秒以内に立ち退かぬなら、溺れることになるぞ?―」


 みずちの言葉には重みがあった。おそらくはったりで脅しているわけではなさそうだ。


「チッ、一旦退くぞ!!」


 師匠が号令をかけた。チームとして緊急時の判断は各々が行っていいことにしており、最初に言葉を発した人の判断に従うことになっている。

 今回は、師匠の言葉に従うことにした。


 ――祠から離れた河川敷――


 河川敷まで退いてきた一行は、空亡に話を聞くことにした。


「ねえ、空亡。みずちってどんな妖怪なの?」


 私はまず、あの場に封じられている妖怪について聞くことにした。


『みずちは龍だ。龍は川のように長い体を持ち、水を操る力を持っている。あのみずちは我らと大戦を駆け抜けた盟友だ。あまり表立って行動するやつではなかった。それが、この祠の位置に現れているような気がするな。あんな誰にも目に入らない場所に立てるとはな…。まあ、封印の都合上、場所は仕方ないか。』


 盟友というくらいだから仲は悪くなかったのかな?それが、あんな一方的に拒絶するなんて、どうしたんだろう。


『みずちは龍で妖怪の中でも最上級の格を持っている。強さも折り紙付きだ。おそらく、大戦時の傷で弱まっていたから封印という手を取るしかなかったのだろう。川の近くということもあるから傷も癒え、力はそれなりに取り戻して、会話をするくらいはできるのだろう。推測だがな。それでも、あそこまでピリピリした者では無いはずだが……。』


 空亡は自分の推測も付け加えて話てくれた。性格の違いも気になるようだ。


「うーん、こらからどうしようか……。」


 予想外の展開に私は判断を決めかねていた。


「違う封印に向かうか、強行突破するかってとこか?」


 師匠は2つの提案をしてくれた。確かにその2つが有力なのかな?


『……、それなんだが、一旦我に任せてもらえないだろうか?』


 その選択肢の前にやりたいことがあるといい、空亡が申し出てきた。

ここまで読んでいただきありがとうございます!!

新たなキャラクターが出てきました!

いつか出したかった龍です!

しかし、少し暗雲が立ち込めています。

空亡はこの困難を突破することができるのか!?

次回は11/7朝アップします!!

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