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第七十八話 〜温泉のあと〜

おはようございます!!

前回は未来の戦闘でした!

いかがだったでしょうか!?

これからも戦闘やそれ以外のストーリーをお楽しみください!!

賀茂さんと雪さんに、かいつまんで私達の話をした。

しかし、雨はさっきよりも弱くなっていたが、体も冷えてきたので、天国庵(あまくにあん)への道を急いだ。

 2人は宿に着くまで終始黙ったまま考え事をしている様子であった。宿についてからは普通に話をしていた。

 宿に着き、びしょ濡れだった私達はまず温泉に入ることにした。


「雪さん、肌綺麗ですねー!」


私は雪さんの体を見て綺麗な体に見惚れてしまった。


「え!?そう?ありがとう。」


 やっぱり雪女だけあって美しいなぁ。


「雪女って温泉大丈夫なんですか?」

「ああ、意外と聞かれるけど、基本的に人間の生活に困ることはないよ。体が氷でできているって訳でもないし。けど、普通の人に比べたら暑がりかもねー。」


 確かに。まだ春先で少し肌寒い時もあるけど、すでにノースリーブで生活してるみたいだし。初めて会った時はライダースの革ジャン着てたけど、羽織ってるだけだったし、オシャレってことなのかな?


「そうなんですね!スタイルもいいし羨ましいなぁ!」

「…っなっ!バカ!そんな事ないよ!っていうか、あんまりジロジロ見ないでよ!?」


 そう言って顔を真っ赤にしてタオルを巻いて脱衣所から温泉へ入っていった。

 こういうところが可愛いんだよなぁ。


 ―男湯―


「おいおい。なんで兄ちゃんはこっちなんだよ。」


賀茂さんは何故か落胆している。


『仕方あるまい。我も男ゆえ。行けるわけなかろう。』


それはそうだ。


『だが、最初は球体で風呂に連れて行かれたこともあったな。』


一回あった事件だ。我が男だということを忘れていたようだ。球体だったしな。


「けっ、変態が。」

『なにをつっかかっている?…さては未来に惚れたか?』


空亡は少しニヤニヤした感じでからかった。


「……んなっ!?んな事ねぇよ!!?バカ言ってじゃねぇ!!なんであんなちんちくりんなんか!?俺ぁ、道世さんって心に決めた人がいるんだよ!?」


心に決めているのか。


『その血を引いておるのだぞ?』

「……関係ぇねぇよ!」

『少し間があったが、まあよい、ゆっくり浸かって疲れを癒せ。』


もう一旦落ち着いた方がいいな。


「……たく、誰だよ掻き乱してんのは。兄ちゃんだって惚れてんじゃねぇのか!?」

『確かに魅力的ではあるが、我は妖怪だぞ?』

「けっ、つまんねぇ!」


『……()()()()()()()()()』ボソッ


「あん?なんだって?」

『いや、なんでもない。気にするな。』


 ふと、空亡の方を見るといつも額にあるはずの2つの角がなくなっているのに気がついた。


『ん?ああ、一応、配慮だ。不可視化もできるからな。人間の世界で角があったらおかしいだろう。』

「へぇー、殊勝なこった。」

『それにしても、温泉はいいなぁ。』


 各々旅で疲れた体を癒すのであった……。


 ―――――


 温泉から上がり、まずは、全員揃って雪さんと私の部屋へ集まった。。


「っと、その前に、だ。」


 と、皮切り1番は賀茂さんが発した。


「嬢ちゃんが持ってるその図録だが、誰でも使えるのか?」

『いや、これは安倍晴明が(こしら)えた物だ。基本的には安倍晴明の血筋のものしか使用できないはずだ。』

 

 空亡が答えてくれた。

 

『陰陽師ならば使用できるかと思っていたが、道世殿に持ってもらった時は妖力の動きがなかったが、有元殿に持ってもらった時には動き出した。よって、安倍晴明の血筋の者しか使えんだろう。』


 そして、私と空亡は出会った。きっとこの出会いは偶然ではなく必然なのだろうと直感的に感じた。


「そうか。ならいい。嬢ちゃんその図録の扱いには気をつけろよ。自分以外の使えないからと言って盗まれでもしたら嬢ちゃんが危ねぇ。」


賀茂さんは私の心配をしてくれた。やっぱり優しい人なんだな。


「はい。わかっています。それは空亡ともじっくり話をしました。」

「そうか、事の重大性が理解できてるんならいうことはねぇ。」


 賀茂さんは私の身を案じてくれた。やっぱり根っこの部分ではいい人なんだ。


「それだけじゃなくて、私からするとその本には恐怖を感じるわ。」


 雪さんが妖怪目線での意見を発してくれた。空亡とソラからはそんな話を聞いたことなかったけど。


『おそらくだが、雪女は図録の対象に入っているからであろう。我は1個体しか存在しないし、ソラは妖怪というよりは神に近い。純粋な妖怪である雪殿は本能的に恐れを感じるのであろう。』


 そうか、だから図録の力を見た時に少し怯えたようにしていたのか。


『図録には莫大な妖力が備わっており、その妖怪にとって最悪な妖怪を呼び出すことができるのだ。それも仕方がないことだろう。』


 まあ、それはそうだろうな。私も強面の筋肉バキバキの人がその場にいたら少し萎縮しちゃうだろうし。


「まあ、基本的には私が持つよりも空亡が所持しているから目にすることはないと思いますよ!」

「そうなのね。それはありがたいわ。」


「あ、ねぇ、空亡?ちょっと気になったことがあるんだけど。」

『ん?なんだ?』

「炎烏天と土蜘蛛を倒した時は最初から炎烏天を召喚?できたけど、普通は時間制限とかあるじゃない?あれはなんでなの?」

 

 そう、それに炎烏天に促された呪文とも違った。

 

『ああ、それは炎烏本人がその場にいたからな。ただ図録の妖力を炎烏本人に貸しただけなのだ。呪文に関しては特に決まった文字の羅列は必要ない。そのものが考えた思いをそのまま言葉にすれば良いのでな。

 だが、いかんせんあの時は未来の陰陽師としての力の蓋を無理やりこじ開けた感じだったから、消費は激しかっただろう。』

 

 そう言えば、あの時はとても疲れたけど、今回はそんなに消費している気はしない。

 

「そうなんだね。まあ、あの時は一刻を争う状況だったしね。」


 私は空亡の言葉に納得した。

 唐突だが、賀茂さんが言葉を発した。


「あのさ。飯くわねぇか?」


 すでに空腹で死にそうな顔をして話に割って入ってきた。最初は賀茂さんから始めた話なのに、自分が関係ないと思うと退屈だったようだ。どこまでもマイペースな人物のようだ。

ここまで読んでいただきありがとうございます!!

少しお色気シーンも挟みつつ(想像にお任せ)物語は進みます!

色々な疑問等を回収していきたいです!そして色々なストーリーも綴っていきたいです!

次回は10/22朝アップします!!

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