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夜明けの陰陽師〜安倍晴明の子孫と伝説の妖怪がタッグを組んだら〜  作者: 太星
第二章〜新たな決意と共に〜
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第六十四話 〜賀茂忠志〜

おはようございます!!

自宅での家族水入らずのほのぼの場面から一転、今回はついに模擬戦の日になります!

ついに賀茂さんも登場します!

どう言った人物なのか!?是非読んでみてください!!

今日の業務としてはデスクの移動だったり、部屋の片付け、LANケーブルの配線など、多岐に渡った。部屋が広く、引越ししてくる人数も多いため一苦労だ。正直時間は足りない。それでも、模擬戦は実施するようだ。先ほど賀茂さんが東京を出たとの連絡があった。長老は朝、自分が起きた時にはすでに出発して、訓練場の整備で訓練場に引き篭もるらしい。明日の模擬戦も平和に終わるといいな。模擬戦はみんなのストレス発散にも一役買っているらしく、みんなそれを楽しみにしているようだった。


「明日の模擬戦、どっちが勝ちますかね!?」

「やっぱり長老でしょ!?」

「いや、意外と賀茂さんが勝ったりするんじゃない?ずっと修行しているようなものなんでしょう?」

「引き分けとかあるのかなー!?」


 それぞれがそれぞれの思いを馳せていた。私としては長老が勝つものと思っている。賀茂さんも強いとは聞いたけど、実際に見ていないから読めないし、仮にも陰陽師の長だし。

 私もなんだかんだで模擬戦を楽しみにしているのかな?陰陽師同士の模擬戦なんて初めてだし、正直言って楽しみだ。勉強にもなりそうだし、しっかり見ておこう。


 ―翌日―


 昨日は特に変わることのない日常だった。群馬支部のみんなと一緒に作業をして少しは仲良くなれたと思う。そして今日はお楽しみの模擬戦の日だ。賀茂さんは昨日のうちに群馬に着いたみたいだけど、試合前日ということもあり、ホテルにこもって作戦や、精神統一なんかの準備をしていたそうだ。

 今日はすでに模擬戦会場である群馬支部の訓練場に来て観客席のようなところで待機している。私の左隣には恵慈さんがいて、右隣には空亡が人間形態となって座っている。私の膝にはソラが狐の姿でちょこんと座っている。2人ともこの姿の方が見やすいようだ。ちなみに恵慈さんから昨日のうちに真在空虚(しんざいくうきょ)の術式を(ほどこ)してもらっているため、容易に実体化できるようになった。


『うむ。やはりこの姿の方が楽だな!見晴らしもいいし、視野も広い。』

―そうですね。未来さんの膝の上も居心地がいいですよ。―


2人は思い思いの感想を述べている。


「あはは、ありがと!…もうそろそろ始まるのかな?」

「ん、そうだね。2人はもうきているはずだから準備待ちってところかな?」


 今日の模擬戦は日本中の陰陽省関係者に配信されるらしく、訓練場のモニターにはすでにライブ映像が映し出されている。この映像を色々な媒体を通して配信している。陰陽省の大臣である長老と契約者数1番の賀茂さんの対戦カードはそれだけ魅力的なものなのだ。


「ククク!お前が噂の新人かぁ!?」


突然、すぐ後ろから声をかけられた。びっくりした私は、ビクッと反応しながら後ろを振り向いた。

 そこにはボサボサの黒いロン毛を後ろで一つに結び、顔に傷跡が無数にある男性が後ろの座席にヤンキー座りしてこちらを見ていた。クリっとした大きい目の瞳は真っ黒で、整った顔立ちをしている。体つきはそこまでがっつりマッチョってわけではないけど、それなりに筋肉のついたバランスのいい体型をしていると思う。


「は、はい!?なんでしょう!?」


 ふむふむと言いながら私の顔や私から感じる力を見ているのかジロジロ見てきた。


「忠志くん。びっくりしちゃうよ?最初は挨拶くらいしたらどうかな?」


恵慈さんがその男性に注意をうながした。


「ん?おー!恭弥ぁ!久しぶりだなぁ!わかった、仕方ねーな。俺が賀茂忠志(かもただし)だ。いっちょ試合するか?ん??」


ん?ああ、なんとなく勘づいてはいたけど、やっぱり。


「何言ってるの。これから長老と試合でしょう?」


恵慈さんは再度突っ込む。


「ふっ、ちげぇねぇ!!こちとらそれが楽しみでここにきたんだからなぁ!嬢ちゃんはまたあとでだな!」


賀茂さんはまっすぐこっちを見ながら対戦相手たりえるか品定めするように見ている。


「え!?賀茂さんですか!?…いや、まあ、薄々そうだろうとは思ってましたけど。これから試合ですよね?なんでここに?」

「ほう、俺を見てもひるまねぇか!なかなか肝が据わってるじゃねぇか!いいねぇ!いいねぇ!!」


 なにやら楽しそうに私の背中をバシバシ叩く。軽く叩いているつもりだろうけど、普通に痛い。


「なぁに!噂の新人がいるって聞いたから見にきただけよぉ!…俺としてはそっちの(あん)ちゃんの方が気になるけどなぁ!!」


 そういうと、私の隣にいる空亡の方をチラッと見た。今の一連の流れの中で、終始空亡は警戒を怠っていなかった。


「俺がここに来てからひと時も気を緩まねぇ。嬢ちゃんに手を出そうものなら触れた瞬間に消されそうなくらいの気迫を感じるぜぇ!!兄ちゃんとやりあいてぇな!!」

『……我は構わんが?』


 ん?乗るんだ……?珍しいな。


「いいねぇ!いいねぇ!!じゃあおっ始めるか!?!?」

「はいはい!ちょっとその辺にしておきな。忠志くんは長老との模擬戦あるでしょう?そっちに専念しなよ。」


 恵慈さんが止めに入った。


「ん?ああ、こっちも楽しそうだから忘れてたぜ。じゃあ、行ってくるかな!」


 そう言うと、賀茂さんはジャンプをして訓練場に降り立った。ここから5メートルは下だけど、大丈夫なんだろうか?いや、問題ないのだろう。それくらいは鍛えていそうだ。


「それはそうと、空亡はなんか怒ってるの??」

『未来が痛がっていたからな。』


 あ、あのバシバシ叩かれたやつか?


「そっか!ありがとう!でも、あれくらいはどうってことなかったよ!」


本当にちょっと痛かったけど、全然大丈夫だし、まあ、冗談だっていうのもわかるし。


『まあ、あの小僧にも殺気は感じられなかったから冗談ではあるだろうがな。』


空亡も理解はしているようだった。


「まあまあ!私は大丈夫だし、一応は仲間だからね!仲良くしていこうよ!でも、ありがとう!!」


それでも、私のことを思ってくれたのが嬉しかったから普通にお礼はいう。


『…うむ、未来がそう言うのであれば、仕方がないか。』

「そうそう!じゃあそろそろ始まりそうだし見ようか!」


 そんな話をしているうちに訓練場にはいつの間にか長老が姿を現していた。

ここまで読んでいただきありがとうございます!!

遂に賀茂さんが登場して、次の話から模擬戦に突入します!!

賀茂さんはバトルジャンキーらしく、荒くれ者のイメージです!

キャラクターも好きになっていただけたら幸いです!!

次回は10/8朝アップします!!

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