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夜明けの陰陽師〜安倍晴明の子孫と伝説の妖怪がタッグを組んだら〜  作者: 太星
第二章〜新たな決意と共に〜
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第五十一話 〜本部移動〜

おはようございます!!

長老からのいきなりの宣言にみんなが驚きます。

今回はそんな状況からどう転ぶのか!?だというところが見どころです!

お楽しみください!!

「来週から拠点を群馬支部に移す!!」


 この長老からのいきなりの報告にみんなが三者三様の反応をした。息を呑み、絶句する人。何があったのかわからないように不思議そうな顔をした人もいる。普通に驚いている人。得心がいったように理解したような顔をした人。これは恵慈さんだけだったけど。

 そして、徐々に報告された言葉が現実味を帯びてきて、ちらほらと状況を把握した者たちが質問をしだした。


「え!?……え!?」

「どういうことですか!?」

「群馬支部ですか!?なんで!?」

「なんでそんなことになったのですか!?」


 色々な質問が出てきた。


「はいはい!!とりあえず、鎮まれー!!ちゃんと説明する!!」


 長老は大きな声でみんなを制した。今までは地声で拍をつけて発声していたが、これからの説明はマイクを通して行うらしい。横からキョンちゃんが長老にマイクを渡している。特に筋書きなんてないはずなのに、スッとマイクを渡せるあたり、本当にできる子!!


「まずは、いきなりの報告で申し訳ない。ことの発端は今日の騒ぎの一件からだ。

 見ていた者は知っていると思うが、今日、この場所に妖怪の侵入があった。1週間前くらいから働いていたやつが侵入者だった。俺も気が付かず、面目ない。そいつは呪いをかけられた状態で、ここに侵入していた。その呪いというのが、情報共有を目的とする呪いだ。つまり、ここ1週間の内部情報は漏洩していると考えられる。一応、なにか怪しいと感じていたから、今日恵慈を呼んでみた。正直、怪しいというのもふわっとした感じで、何が怪しいとも言えん状態だった。恵慈ならなんとかしてくれそうな感じだからな。」


 ざわざわと小声で話す人たちもいた。


「…恵慈さんいつもの定期報告じゃなかったのか……。」

「私達も疑われていたってこと?」


恵慈さんの目的が秘められていたことに一抹の不安を示す者もいた。


「はいはい。とりあえず、話を聞け。まず、みんなを疑ったわけではない。何かあったところで、相手の出方もわからなかった。勘付かれるわけにもいかなかったからだ。恵慈にだけ状況を説明してきてもらったんだ。」


「なるほど…。」


みんなはとりあえず納得したようだ。


「そして、この場所についての情報は漏洩していると考えると、侵入もまた容易になってしまう可能性がある。幸い重要なデータは漏洩できないように保護されているからそれについては問題ないと思っているが、念のため、この拠点を放棄することとした。

 だが、東京の拠点を無くすわけにはいかんから、東京拠点は少し場所を移すだけにする。そんなに大規模にはできないだろうから半数は群馬支部に移動してもらう予定だ。」


「はい!なんで群馬支部なんですか!?」


 職員の1人が質問をした。


「いい質問だ!理由は色々ある。まずは、恵慈がいる!」


「確かに!!」「それは心強いですね!」「やったー!」


 恵慈さん人望あるし人気だな。最後にやったーと言った女性を雪さんが睨んでいる。あははー……。


「あとは、拠点を移しやすいくらいの近さ。そして、これから、戦力が必要になる場面が増えてくることが考えられる。それに備えなくてはならない。」


 つまり、戦力増強をはかりたいと……?もしかして……!?


「群馬には我らが特殊部隊の隊長、副隊長がいる!」


「「「うおーーー!待ってましたー!!」」」


 ……!?やっぱり!?しかも、みんなのテンションがおかしなことになっている!?


「そして!その2人の娘!サラブレッドで物語の主人公!未来ちゃんがいる!」


「「「うおーー!!がんばれー!!!」」」


 !?!?


「いやいや!?祭り上げないでくださいよ!?」


 まさかの祭り上げられた。しかもみんなに応援されてしまった。まあ、頑張るけど、もっとこう、粛々とやりたかったな!

 しかも、お父さんお母さんはまだこの話を知らないはず。勝手に表舞台に立たされてますよ……。


「よしよし!まあ、盛り上がりもこのくらいにしておこう。そう言った理由で移動することとなった。総理にはさっき連絡して了承は得られた。今週はあと移動の準備をする。一応、東京の拠点に関しては何ヶ所か候補があり整備もされている。基本的にあとは移動するだけでオーケーだ。ただ、群馬支部の連中にも話はしなきゃいけないから、明日はその話をするために俺もそっちにいこうと思う。」


 長老は行動が早い。明日からは違った意味でまた忙しくなりそうだ。


「いきなりのことだ。これからアンケートをするから群馬支部に移動できるかできないか、よく考えて回答してほしい。アンケートと言っても重大な案件だから慎重に答えてくれ。」


 みんな返事や頷きで返答していた。


「みんな!ありがとう!!では後ほどアンケートは電子データで送るから回答してくれ!休みの人には俺から連絡しておく!忙して悪いが、明日中に回答して欲しい。……では、解散!!」


 長老の掛け声でみんなはぞろぞろとオフィスに戻っていく。ついでに休憩しようとその場に残る人もいた。だが、みんなそれぞれに今の報告についての意見交換をしながら過ごしている。

 私も、いきなりのことでついていけていない部分もあるが、私が明日から働く群馬支部が日本の中枢となるということはわかる。


「未来ちゃん。今日からなんだけど、すまんな。こんな状況だから仕方がないと思って欲しい。明日からは群馬支部で働くことになるんだが、ここにいるメンツも半数はそっちに行くことになる。場合によってはありちゃんとみっちーの出番も増えてくるだろう。悪いが、理解して欲しい。」


 そういうと、頭を下げた。


「いえいえ!!大丈夫ですよ!?状況はわかっていますし、仕方がないと思います!お父さんお母さんもきっとわかってくれますよ!私も今日仲良くなった人たちとまた一緒に働けると思ったら嬉しいです!」


実際に真琴やキョンちゃんや雪さんが来るかはわからないけど。


「そうか。ありがとう。大変だろうけど、よろしく頼む。今日は色々あって疲れただろう。少し早いけど、今日はもう帰宅していいぞ?明日また群馬支部で会おう。」


 そう言うと、長老もオフィスの方に戻って行った。


「怒涛だったなー……。」


 つい口に出てしまった。


「そうだね。まあ、こんなこと滅多にないから。未来さん何か持っているのかもね。」


 つぶやきを聞いた恵慈さんが返答してきた。こんなものは持ちたくもないけど、空亡と出会っている時点で持っていると言わざるを得ない気がする。


「さて、じゃあ、帰ろうか?僕も未来さんと一緒に帰れと言われているんだよね。」

「あ、そうなんですね!?わかりました!じゃあ帰りましょうか。その前に挨拶してきますね!」


 その後、今日お世話になった人達に挨拶をして帰路についた。

ここまで読んでいただきありがとうございます!!

群馬支部への移動は確定となりました。

まだ群馬支部の状況もわかっていないですが、大丈夫なのでしょうか!?

そして、恵慈さんも未来と一緒に帰ることになりました。

色々お話し聞けるでしょうか!?

次回は9/25朝アップします!!

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