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072.爺、少しは命の洗濯をのぅ、プリーズじゃっ!

錬金術にて行う冶金の習得が不可能と知った鍛冶師達が悄然(しょうぜん)としておるのぅ。

いやゼルフト様まで悄気(しょげ)てしもうておるわい。

力なく落ち込んでおる鍛冶師達は動こうとせんでな、この隙に鍛冶場から脱出をのぅ。


連日修行づけであったゆえ、たまには息抜きさせて(もろ)うても良かろうてのぅ。

ゆえに隙を突いて鍛冶場より脱出したわけなのじゃがのぅ、さて、何処へ行くかのぅ。


下手に彷徨(うろつ)けばダリル様とかに鉢合わせる危険性もあるで慎重な行動が必須であろうて。

鍛練に余念のないダリル様のことじゃ、広場なんぞへ近寄れば出くわすおそれがのぅ。


ゆえに鍛練なんぞが行えそうな場所は厳禁ぞぇ。


そう考えた儂はの、まずは村の市場へとのぅ。

朝市を終えた市場は朝の活気が一段落したところじゃったわえ。


飲食店なんぞが仕入れのために市場へ訪れるのは朝の早い時間でのぅ、採れ採れの食材目当てである客層は既にいんでしもうどるでな。

っと言うことはじゃ、良いと思われる品は目利き客に粗方攫われてしもうとるで碌な物が残ってはおるまてな。


この村は酪農が盛んゆえ乳製品が盛んなのじゃがのぅ、日持ちを考えるとチーズなんぞが良いかのぅ。

じゃが、日持ちを良くしたプロセスチーズなんぞは結構後世にて発明された品と記憶しておるでな、この村では造ってはおるまてい。

そうなるとナチュラルチーズと言うことになるでな、適切な温度湿度にて保存せねばもつまいて。


まぁ、儂の背嚢には氷魔庫を仕舞ってあるでな、あれへ保存すればもつであろうよ。

しかしのぅ、ゲーム的な時が止まるアイテムボックスやインベントリーがあれば劣化の心配なんぞ考えぬでも済むのじゃがのぅ、ふぅ。


そんなことを思いつつ市場の出店を巡って色々とのぅ。

とりあえずは乳製品と生ハムなんぞやソーセージとかをのぅ。


ほぅ、ジャムやピート製砂糖なんぞも売っておるのかえ?

小麦粉も売ってはおるが、皇都で購入した品の方が質は良さそうじゃな。

ふむ、卵は新鮮な物があるのぅ、果物も多少は売っておるのかえ。

これならばスイーツなんぞを作ることも可能であろうてな。


そう思い、色々と購入した後で村外れへとのぅ。

ここでキッチンコンテナを展開して調理にかかることにしたぞい。

甘い物でも食しつつ寛ごうかと考えてな、まぁ、宿へ帰った時に差し入れれば色々とのぅ。


そんなことを考えつつ色々と作っていくぞい。

魔術と錬金術に魔導機を駆使して作るでな、リアルで作るよりも遥かに早くできあがるでな。


こうして作ったスイーツを氷魔庫へと入れた後で、再び村の中をブラブラとのぅ。

いや、確かに、ちとばかりお茶しつつ寛いだがな、ちとだけだてのぅ。


村外れをブラブラと景色を眺めつつ歩いておるとな、子供が数人ほど村外れを駆けて行ったのじゃが…あれは村の外へと向こうてるのでは?

森林地帯から離れた場所に設けられた村ではあるのじゃがな、獣や魔獣が現れぬわけではないのじゃ。

魔物も稀にではあるが現れることものぅ。


ゆえに村なんぞの人の住まう場所には魔術陣による結界が施されているのだてのぅ。

そんな結界から出てしもうた者達には、当然結界の加護は得られぬぞい。


街道なんぞものぅ、獣避けの術が施された杭が道沿いへ打ち込められておるものなのじゃ。

それでも街道を行くのは危険を伴うでな、気が抜けぬ旅となるものなのじゃぞ。


なれば、そのような(そな)えのない村の外へと不用意に出かければ、下手をすれば命がないわえ。

まぁ、必ず危険と言うわけではないのじゃが、安全でもないと言うことじゃわい。


楽しそうに駆けて行ったと言うことはじゃ、始めてのことではないのであろう。

関係のないことゆえ、放っておいても良いのじゃがのぅ、何気に気になってしもうたのじゃわえ。


ゆえに、急ぎはせぬが子供達が駆けて行った方へとのぅ。

まぁ、何事もなければ宿へと帰ろうかえ。


そんなことを思いつつ、ブラブラと景色を楽しみつつ散策をな。

ふむ、この景色が造り物と言うでな、驚きじゃてのぅ。

年老いてから出掛ける機会が減っておったゆえ、このような散策が楽しくて仕方ないのじゃよ。


小鳥のさえずりに、小川のせせらぎを聞きながら歩いておるとな。

突然、小鳥の声が途絶え、小鳥が慌てたように飛び去って行くのじゃ。


そして…この気配は…不味いのぅ。

何やら現れよったようじゃわえ。

森林地帯に人為的な魔素溜まりができてから森林地帯は騒がしかったのじゃ。

森林地帯よりこちら側へ到っても、街道にて時には襲撃されもしたからのぅ。


そう鑑みるに何かが村近くへと現れてもおかしくはなかろうてな。

異変を感じ取ったゆえ、急ぐかえ。

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