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036.爺、やはりゲームじゃからのぅ…

ふむ、清々しい朝が来たと言いたい所なのじゃがの、現実世界にて寝転がっておる爺の目覚めじゃて。

いや、目覚めでのうてダイブアウト…つまりログアウトじゃな。

3時間経ったゆえに自動的にログアウトされてしもうたわけじゃ。


あちらで3日を過し朝となる前に強制的にログアウトされてのダイブアウトというわけじゃな。

3日と言う時間は多いようで中途半端な時間に思えて仕方ないわえ。

とは言え、リアル時間での3時間が3日と言うのは破格とも言えるでな。


サコン殿から聞いた話では廉価版VR機器でのゲームにてゲーム内時間加速などありえぬらしいのじゃ。

金持ち連中が使用しておる最新の高機能VR機器であっても倍化させるのが精一杯らしいわえ。

それ以上は接続された人の身が持たぬでな。


トラインはダイブ型と謳ってはおるがの、一部の接続を行ってはおるがゲーム内ではアシストAIに意識を乗せている状態なのじゃとか。

ゆえにトライン内での儂はリアルの儂とは半独立…いや、ほとんど独立した形で動いておる。

多少はフィードバックしてはおるのじゃが、ログアウト時にダイブアウトした者に負荷が及ばぬレベルにてフィードバックしておるからのぅ。


そのような仕組みにて運用されておるのはトラインじゃけじゃが、それが可能なのも環境シミュレーター世界を間借りしておるからじゃ。

そして環境シミュレーターと高機能VR機器では相性が悪過ぎるそうでの、トラインのような形式でしかダイブインなど不可能なんじゃと。

まぁ、儂としては、あれだけリアルな世界にて自由に楽しめるだけ儲け物じゃからのぅ。

っと言っても、最近は色々と制約されて自由が制限されておるような…気のせいじゃと良いのじゃがの。


そんなことをツラツラと考えつつ、現実に体が対応するのを待つ。

老化激しい、この身ゆえ、ダイブアウトした意識が体に馴染むにはしばしかかるでな。

うむ、良かろうか。


身を起こしトイレなどを済ますぞえ。

軽く間食などを済まし身を落ち着かせる。

最近はVR内のアバター状態に引き摺られておるのか、以前より食欲が増しておるようじゃ。

まぁ、一度に食べれる量などは知れておるのじゃが、間食が行えるようになったでな、簡単な軽食を部屋へと持ち込んでおるわけじゃ。


ログアウトしダイブ空間よりダイブアウトが完了した後にトイレと間食を済ませてログインによるダイブイン。

これが最近の生活となっておるぞい。


少々前に施設の職員達がの、余りに部屋から出ぬ儂を心配しておったのじゃがな。

トラインを行っておるせいと教えたら安心したようじゃての。

このマンション施設最高齢の儂じゃからの、職員も気が抜けぬと言った感じじゃて。


先日に職員から聞いた話ではのぅ、日本でも最高齢のほうらしいのじゃ。

まぁ、上には上がおるゆえに有名とはいかぬがの。

いや、有名なんぞになったら面倒なことになりそうじゃてごめんじゃがの。


さての、丁度良い時間になったようじゃて、そろそろログインするかえ。

トライン内の昨日は生産教練所にて武器を全て揃え、篭手や具足に肩当て付き胸当と草摺(くさずり)佩楯(はいだて)が付いた胴丸なんぞの防具を造ったでな。

頭は鉢金ていどじゃが重く視界や聴覚を阻害するような代物は避けたいでのう。


以前からコツコツと造ってはおったが、昨日ようやく全て造り終えたわけじゃ。

旅へは出る予定はなかったのじゃが、皇都近郊での冒険は少しはしてみたかったからのぅ。

痛いのはイヤじゃから防具は念入りに拵えたぞい。


まぁ、衣服の防御力も高い上に鎧類へ使った合金の合板も色々と工夫したゆえに大丈夫であろうよ。

背嚢へ全て収めて宿舎に帰り終えたからのぅ、さて今日は食料などを買い込むとするかえ。


一応はテントとか調理器具なんぞも、以前に拵えた品を背嚢へと仕舞ってはおる。

っと!そう言えばじゃっ!トイレと風呂を用意せねばっ!

大切なことを忘れるところじゃったわえっ!

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