その12 盗賊退治6
ちょっと戦闘の部分を書くの難しいですね
バスター達3人は先が見えないくらい続く洞穴を進む。今回の目的が人質の救出というのもあり、その足取りは慎重だが、急ぐように走る。
「お前こんなスキル持っていたんだな」
移動しながら改めて感心した様子で言う。
「そういえばあんた達には見せたことなかったわね」
「でもずっとその状態で大丈夫なの?」
グードの心配そうな横顔を見てエルフィーヌはドヤ顔になる。
「フッフーン・・・ 実はね、これめちゃくちゃ燃費いいのよ!」
「マジかよ」
「本当?」
グードはそう言うとエルフィーヌのことをペタペタ触り出した。
「・・・ホントだ、全然熱くない!」
「でしょ!」
「え、マジ?」
バスターも確かめるためにエルフィーヌに手を伸ばし肩に触れる。その瞬間、彼女はびっくりし手を払い除けた。
「な、何触ろうとしてんのよっ!」
彼女の光が強くなる。
「なんだよ、熱くないか触ろうとしただけだろ」
「ふんっ!」
怒るエルフィーヌだったが彼女の光はどんどん強くなる。
「ちょっ、エルフィーヌまぶしいよ」
「あっ、ごめん」
光を戻そうとするエルフィーヌ。ところがそのとき前方から声が聞こえてきた。
「オイ、アッチ ニ ダレカ イルゾ!」
「ナンダ アノ ヒカリ!?」
3人は声のする方を見る。
そこにはゴブリンが10体ほどいた。その大きさはバスターより一回り小さいグードやエルフィーヌよりもさらに少し小さいくらいだ。
「あ」
「くそっ、バレたか」
「でもなんでゴブリンが?!ここ盗賊のアジトのはずじゃ・・・ しかも今・・・」
「とにかくあいつらを倒す!下がっててくれ!」
バスターは自身の魔法の収納袋から短剣を取り出し、前に飛び出した。
棍棒を持ったゴブリン5体が同時にバスターへと襲いかかる。
しかし、バスターの顔色は変わらない。短剣を構えると、振り下ろしてくる棍棒をなんなく避けつつゴブリンの様子を観察する。
この動き、やっぱりゴブリンだな・・・
そう確信するとバスターは持っている短剣で次々とゴブリンを倒していく。
その後ろで別のゴブリンが弓を構え、バスターの後ろで光っているエルフィーヌに向かって矢を放った。
放たれた矢は彼女めがけて一直線に飛んでいく。
当たったな、そう思ったのかゴブリンはニヤリと笑う。
しかし、その矢は彼女の目の前で止まった。隣にいるグードが片手で矢を掴んでいる。
「返すよ」
そう言うとグードは掴んでいる矢を槍投げ、というよりかまるで野球のボールを投げるかのようにゴブリンへと投げ返した。
「!?」
矢を放ったゴブリンは驚きつつも咄嗟にしゃがんだ。しかし、飛んでくる矢はしゃがんだこのゴブリンに吸い寄せられるように急降下。後頭部へ直撃した。
「ヤバイ ニゲヨ」
後ろで見ていた残りのゴブリンたちは奥へと走っていく。
「逃すかよ」
バスターは持っている短剣を逃げていくやつに向けて投げようとする。
「待って!」
グードの声に彼の手は止まる。
「あいつはボスのところへ戻るはず、追いかけよう!」
3人は逃げていくゴブリンの後を追いかけていく。
「どういうこと?入り口にいた見張りは人だったし、出入りも人だったはず・・・ なのになんで魔物が」
エルフィーヌは優しい光を出しながら言う。
「あいつらゴブリンは単純だ。盗賊が従えたのかもしれない」
「でもなんのためにだろう?」
グードを含め3人は腑に落ちなかった。
あのタイプのゴブリンは正直あまり頭は良くない。その獰猛な性格から前線で突撃させるならまだしもこんなところで見回りをさせるのは不向きだ。戦っても今みたいに闇雲に突っ込んできたり、とりあえず弓を放ったりして勝てないとわかったらすぐ逃げる。
そしてなにより・・・
「・・・あいつら喋ってなかったか?」
バスターが気味が悪いと言わんばかりの顔をする。グードとエルフィーヌも同様だった。強い魔物ならまだしも、ゴブリンが喋るなんて初めてだった。
「とりあえず追いかけてみよう」
3人はゴブリンを見失わないよう追いかけていった。
読んでいただきありがとうございます




