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その10 盗賊退治4


一方、メイシンとパワードはグレボの小柄な妹のアイボと共に彼が収監されているという牢獄までやってきていた。


「あの、ここに兄のグレボが収監されていると聞いたんですけど・・・」

アイボが恥ずかしそうに副看守長に問い合わせる。

「あぁ、あの変態の・・・」

副看守長の何気ない発言に彼女はムッとした。

「兄はそんな人じゃありません!」


「彼はダンジョンで身包み剥がされたため仕方なく装備なしで歩くしか無かったのよ。罰を軽くしてくれませんか?」

怒るアイボのかわりにメイシンが頼む。

「そんな簡単に罰を軽くするわけにはいかないのです。彼は超スタイルのいいモデルと2ショットをとるという公開処刑が決まっているんです。」


「うそ・・・そんなことをしたらスタイルが中の下の兄は大ダメージを受けてしまいますわ!」

アイボの顔から血の気が引く。


「なんだよ、どうにかならねぇのか?」

「うっ・・・」

パワードの威圧感に副看守長も押され気味になる。

「ま、まぁ勇者パーティーであるお2人が言うのであれば信用しないわけにはいかないですね・・・ならばその犯人を連れてきたら考えましょう」


「ほ、本当ですか?!」

アイボの顔色が良くなる。

「ただし、その盗賊を連れてきたらですよ」

副看守長は念を押す。

「そいつらはバスターたちが捕まえてくるはずだ」


「あの、兄に会わせてくれないでしょうか?」


副看守長は少し考える。

「彼は今凶悪な男とされていて、安全面から面会はできないことになってます。ですが勇者パーティーの方々が一緒なら構わないでしょう」


「そうね、私たちも彼から話を聞きたいし」

こうして3人は奥の部屋に通されてグレボとの面会を行うことになった。


3人が椅子に座って待っているとドアから男が入ってきた。その姿は少し痩せていて安そうな布の服を着ている。

「に、兄さん?兄さんなのね!」

アイボが思わず立ち上がる。

グレボも彼女に気づいたようだ。

「ア、アイボ?アイボなのか!?」

2人は駆け寄り互いを抱きしめた。

しばらく抱きしめた後、グレボはメイシンとパワードの方を見た。

「エルフィーヌと勇者パーティーが友達だったとは・・・依頼を受けてくれてありがとうございます」


「今バスターたちがジャスミンを助けに行っているわ」

「本当ですか?! 彼女を助けてくださいお願いします!」

グラボは頭を下げた。


「その盗賊はどんなやつだったんだ?」

パワードが尋ねる。

「そうだ! 思い出したんですよ! 俺を襲ったやつ、指名手配になっているグランドだったんです!」

グレボは少し震えている。


「グランドって、最近いくつもの冒険者パーティーをたった1人で壊滅させ持ち物を奪うっていうやつか」

「はい、普通の見た目とは裏腹にミノタウルスの何倍にも匹敵するパワーを持つと言われている恐ろしいやつです!」


部屋の中は一瞬鎮まり帰る。

「バスターがついているし、問題ないでしょ」

メイシンはバスターを信頼しているのか気にしてない様子だった。

「しかし、あいつアホだからな。グード達に怪我させないか・・・」

バスターの言葉にメイシンの表情も少し心配な様子が浮かぶのだった。


読んでいただきありがとうございます


この盗賊退治、自分が思ってたより少し長くなっちゃってます

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