表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/45

その1 荷物持ちのグード

出来るだけ明るい感じにしようと思います

キャー!勇者様ー!かっこいいーー!


うぉっ、すげぇ!あれがパワードか、なんて強靭な体なんだ!


メイシンちゃんかわいいー!こっち向いてー!




人々の真っ黄色な声援を受ける4人組。しかし、聞こえてくるのは3人分だけだ。真ん中を歩く者に誰も見向きもしない。


その者は確かにそこに居るのに。むしろ側から見るとそいつは4人の中で一番目立つ。


その理由は、やつがとても大きな荷物を持っているからだ。


他の3人はほとんど手ぶらだが、やつは自身の身の丈ほどの大きさの荷物を持っている。


「みんな、ありがとう!」

町の人々に囲まれながら4人は宿屋へと入って行った。











「やっぱ今回入るダンジョンにはミノタウルスがボスか・・・ミノタウルスってSクラスなんだっけ?」

「さぁな・・・ま、俺らには関係ないさ」

「私たちなら楽勝よ」

部屋では明日入るダンジョンについて話していた。勇者バスター、戦士パワード、魔法使いメイシン、そして荷物持ちと言う役職のグードからなる4人パーティーだ。このパーティーは通称"ダンジョンキラー"なんて言われており、その名の通りこのパーティーが入っていったダンジョンのほとんどは半壊、中には完全に崩れてしまうものもあったりする。冒険者だけでなく民衆からも憧れの存在として人気を博している。ただ1人を除いて・・・




「ふぅー、それにしてもこうも毎回囲まれてしまうと流石に疲れるぜ」

筋骨隆々の男、パワードがくたびれた様に椅子へと座る。


「あら?そんなこと言う割には嬉しそうだったじゃない、パワード」

「メイシンも恥ずかしそうにしてたじゃないか」

「バスターは相変わらず町の人の対応が上手いな」



「いいなぁ、オレもあんな感じに言われたいなぁ・・・」

グードがボソッと呟いた。




「・・・・・・!」

3人は一斉にグードの方を見る。


「おい・・・」

「お前・・・」

「そんなの・・・」

メイシンが立ち上がりグードに近づいてきた。














「ダメに決まってるじゃなーい!」

そう言うと彼女はグードに抱きついてきた。


「あっ、ずるいぞメイシン!」

バスターも立ち上がり反対側からグードに抱きつく。



「く、苦しい・・・」


グードは2人に挟まれてほとんど見えなくなっていた。


「お前が人気者になってー、他の悪いパーティーに誘われたら大変だろー?!」

「そうよ、あなたが居なくなるのはイヤよ!」

バスターとメイシンはグードを放さない。




グードは役職においては荷物持ちと言う立場でパーティーにいて、4人のなかでも一番大きい荷物を持っているが、実はその中身はなにも入っていない。空気でパンパンに膨れ上がっているだけでめちゃくちゃ軽い。パーティーの荷物はほとんど3人が持っており、それ以外はパーティーで極秘に開発した小さく軽く収納・持ち運びができる袋に入れて3人で運んでいる。


なぜこんなことをしているのかと言うと、グードを目立たせないためだと言う。このパーティーはとてつもなく人気だ。そんな中、もしグードが目立ちすぎて他のパーティーに誘われたりしたら大変だと言うことで、考えられた結果、人気の出ないであろう荷物持ちという役職にされたのだった。



長時間の間、2人はグードから離れなかった。

「おいおい、そのくらいにしてやれ。メシができたぞ」

どうやら2人がグードに抱きついている間にパワードがご飯の準備ができたようだ。


「オレもお腹空いた・・・」

2人の間からグードの力なき声が聞こえる。


「ん?腹減ったのか?」

「そうね、ご飯にしましょう!」

そういうとグードはやっと2人から解放された。










「おいおい、また俺らのだけ少ねーじゃねーか!」

「スプーン1杯分ってなんなのよ!」

バスターとメイシンはパワードに文句を言う。


2人のご飯はスプーン1杯分で、パワードの分は大盛り、そしてグードの分は向こう側が見えなくなるくらい超山盛りだった。


「フン、黙って俺とグードの施しに感謝しろ」

「なんで、お前に感謝しないといけねーんだよ!」

「パワードだけご飯多すぎよ!」


2人の怒りを無視してパワードはグードに話しかけてきた。

「な、なぁグード・・・」

「何?」

グードが横を見るとパワードが目を閉じて口を開けていた。なんだか恥ずかしいのか顔が少し赤くなっている。



それを見て2人は黙っていなかった。

「パワードあんた何1人だけあーんしてもらおうとしてるのよ!」

「ウルセェ、俺が作ったんだから別にいいだろ!」

「よかねーよ、お前のあーん顔はR-18なんだよ!」

「なんだと!」

今度は3人でケンカが始まった。

その間、グードは4人のご飯を全て均等に分けて自分の分を食べた。


読んでいただきありがとうございます

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 新しすぎるwwwww 見たことない1話だ オリジナリティ最強 [気になる点] なんでこんなにモテてるんだとか(美ショタ?ロリ?)、 荷物させてないけど、じゃあ何を担当してるのかとか、 判ら…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ