↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
4/4

おもしろい話を聞こう


お見合い相手に「おもしろい話をしてもいいか」と問われ返事に窮する私、


そんな導入でホントにいいんですかと問い返したくなります。


(いや待てよ、もしかして)


さっきのMさんの言葉を翻訳すると、こういうことでは…



― 今から話すおもしろい話のおもしろい箇所を見つけ、盛大に笑いなさい。またそのおもしろい箇所を400字程度にまとめ発表しなさい。 ―



これはまずい展開になってしまいました。


最初に発動したサービス精神を惰性で続けてきたツケがまわってきたのです。


(こいつはかならず笑う)


Mさんのまっすぐな瞳が確信していました。私を息を吸います。


「ずっと言えなかったのですがもう限界です。申し訳ないですが、今からおもしろい話を聞かせると言われてそれを笑うスキルを私は持っておりません。今まで反応していた私も悪いのですが、あなたが話そうとしているおもしろい話とやらがおもしろくないことはもはや明確ですし、私ももういちいち反応するのはダルイですので今のはなかったことにして帰りましょう」


なんて言えるはずがありません。


こうなれば乗りかかった船、Mさんから課せられた課題をクリアしてこの事態を乗り切ってみせましょう!



「どうぞ」



先をうながすと、待ち構えていたようにMさんが口を開きました。


「後輩の友達の話なんですが…」


私は全身全霊をかけMさんのおもしろい話のおもしろい箇所をみつけおもしろがるべく、集中します。


「‥‥‥ね?」


「はっ!」


「おもしろくないですか?」


笑う場所、というかオチがどこかすらわかりませんでした(敗北)



(後輩の知り合いの人がバイト先で彼女にそっくりな人に会ったのがおもしろかったのか


はたまた知り合いの人の彼女の後輩がバイト先の店長に似てておもしろかったのか‥)


帰りのエレベーター、夜景を眺めながら私はさっきの話を頭の中で反芻していました。


無言の空間を打ち破るようにMさんが言います。


「もう一軒付き合ってもらえませんか?このあと、時間があったらでいいんですが俺もまだ帰したくないですし」


「え?」


「帰したくない」



「「帰したくない」」



「「「「帰したくない」」」



一度は言われてみたかったセリフがエレベーターにこだまします。


冬の夜景、おしゃれなレストランでおいしいディナーと


” おもしろい話 ”


「門限があるんです、ごめんなさい(扉よはよひらけ~!!!!)」


口が勝手に動いてました。



その後、お見合いは実質コチラから断った形となり‥


「いい人だったのに。あんた性格おかしいんじゃないの?!」


母から散々罵られました。(友達つくるつもりで気楽に、じゃなかったのかよ)言い返したくなりますが


セッティングする側なんて勝手なもの。独身男女をとにかく会わせればなんとかなると思っているようですし


最初は甘い言葉で誘いだしておいて、断ればひどい言葉を浴びせられる。


適齢期を過ぎて独身・彼氏なしというだけで何ゆえこんな仕打ち受けなくてはならないのか


(お見合いなんて二度としない)


私は心に固く誓いました。



が、二度目もある!



最後まで読んで下さりありがとうございます!


感想やレビューいただけましたら励みになって更新が捗ります。

ひとこと感想・「私のときはこうだったよ」という報告も大歓迎です!

お気軽にどうぞ

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。