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@隠し味に……

昴 まずは上の部屋から探索しましょうか。

GM 上なので調理室ですね。

昴 じゃあ入る前に聞き耳振ってもいいですか。

GM いいですが、昴の聞き耳は初期値ですが大丈夫ですか。

昴 大丈夫でしょ。探索が出来る部長さんがいるんだから大丈夫ですよ。まぁ、一応振ってみよ。(コロコロ)

赤野 そ、そうだよ。ここから私が輝くんだから、探索なら任せてよね。

昴 あ、01でクリティカルしました。

赤野 ほえ、なんで出すのだよ。私が振る必要が無くなったじゃないか。でも一応振りたいな。成長点がほしいし。

昴 部長さん、ちょっと言いづらいんですけど80超えてる技能なんで成長ボーナスはないそうですよ。

赤野 まじか、そうか、じゃあもういいよ。先に進めようぜ。


GM それでは中の音を探ってみた昴でしたが特に音はしないようでした。クリティカル効果は特に無いのでこれも保留で、それから二人が中に入ると極普通のキッチンでした。コンロがあり冷蔵庫があり食器棚があります。またコンロには寸胴がのっかているのが見えます。


昴 部長さんここは挽回のチャンスですよ。ここで目星に成功させればまだまだ探索キャラとしての存在意義が

赤野 いいですよ。どうせ、私なんか足手まといなキャラですよ。

昴 まぁまぁ、一応PCは探偵でしょ。そういうことで赤野を見ながら「ここは探偵さんの見せ所だな」ってな感じで煽ってみます。


赤野 むう、トム君ってそんな意地悪なキャラだっけ。

昴 ロールプレイですよ。ほら部長さんもロールプレイ、ロールプレイ。

赤野 「任せてくださいよ。探偵の本領発揮ですよ」

昴 まぁ一応僕も目星しましょうかね。

GM では目星を(コロコロ)赤野も昴も成功ですね。では成功した二人は寸胴が怪しいと思い中身を見ることでしょう。その中にはバラバラになった死体が入っていました。

昴 まぁ、中央にスープがあったなら死体もありますよね。


GM そうですね。そう考えるのが普通ですよね。ではSANチェックしましょうか。

昴 まぁ、僕は死体を作る側なので慣れてるよね。

赤野 いや、その理屈はおかしいよ。今どきの軍なんて死体を作り慣れてないと思うよ。ましてや日本の自衛隊が。だから仲良くSANチェックしようね。

GM そうですね。却下です。中身を見るアクションがあるので回避不可で驚くでしょうね。SANチェックです。成功1、失敗1D6です。

昴 これはワンチャン発狂だな。(コロコロ)成功で1減少で76ですね。

赤野 じゃあ私も(コロコロ)失敗だ! 発狂は嫌だ!

昴 まぁ、発狂も発狂で楽しいですよ。

GM では減少値も振りましょうか。(コロコロ)減少値は2で55ですね。残念。


昴 残念。

赤野 おい、どういうことなのかな、トム君? それから外の人はGMなんだから中立なんじゃないの。

GM キーパリングには中立ですよ。でも面白さには抗えないので気分次第ですね。面白い方の味方ですよ。

昴 まぁまぁ、部長さん。発狂しなかったならかすり傷ですよ。


赤野 ねえ、トム君知ってる。 クトゥルフの中ではそのかすり傷で簡単に死ぬんだよ。

昴 ええ、もちろん。

GM では戻って、二人が寸胴の蓋をそっと閉めるとその隣にメモが落ちていることに気が付くでしょう。そこにはこう記されていました。


”大切な調味料は現在在庫切れ”


昴 じゃあ、昴はその紙を手に取ってみます。ついでに裏も確認してみます。「なんだこの紙。大切な調味料は在庫切れ? 何のことを言ってるんだ、裏は」

GM 裏には何もないですね。

昴 「何も書かれてないな。赤野さん、なにか分からないか」


 部長はトムの口から”赤野さん”とつぶやかれた瞬間に体をびくりとさせる。


赤野 な、何かな。トム君。

昴 いえ、部長さんじゃなくてPCの方を呼んだつもりなんですが。それに僕、いつも”部長さん”って呼ぶじゃないですか。

赤野 いや、だって、急に本名を呼ばれるとびっくりするじゃないか。

昴 そもそも部長さんがほとんど同じような名前にするのが悪いんですよ。それに自己紹介が簡単すぎて年齢とか分からなかったんでなんて呼ぶか迷ったので。

赤野 そうだね。そういう関係の設定も少しは考えるべきだったね。おい、外の人。お前に言ってるんだぞ。設定詰め込む割に名前とか年齢とかそこら辺を設定するの上手くなれよ。


GM ……善処します。でも得意不得意があると思うんです。

昴 まぁまぁ、いいじゃないですか。それでどうしましょう。僕は大学出て自衛隊に入った感じですけど、赤野って大学を出てしばらくしてる感じでしょうか。

赤野 いや、まだ出たてな感じだと思うな。で、昴は自衛隊にしばらくはいた感じだから昴の方が上なのかな。

昴 なるほど、じゃあ何となく呼び捨てな感じですかね。

赤野 まぁ、キャラ的に「ちゃん」とか付けなさそうだね。それでいいんじゃない。それで私はちょっと生意気なところもあるから昴が年上でも「昴君」って呼び方にしようかな。

昴 はぁ、まぁいいですけど。


GM では二人の中で納得がいったようなので再開しましょうか。

昴 そうですね。ええっと、僕が鍋の近くでメモを拾って部長さんのPCを呼んだところからですね。

赤野 面目ない、じゃあ探索の続きをしようか。GM、目星のいらない範囲で目に付くものを教えてください。

GM わかりました。先ほど述べた通り普通のキッチンです。テーブルとイスがあり、コンロ、流し台、冷蔵庫、食器や調理器具が収まっている大きな食器棚、それぐらいですかね。


赤野 じゃあ、食器棚に注目しましょうか。何か変わったものはありますか。

GM ええ、そこにある食器類は全部銀色でした。そしてそれを見た探索者はアイディアロールをしてもいいですよ。……ねえ、やっぱりその調べ方ずるくない? これまでの道筋で手に入れた情報とそこにあるもので簡単に何が怪しいか分かっちゃうじゃん。

昴 ルール違反ではないですよ。そもそもTRPGはダイスの結果をロールプレイで補うことも、ロールプレイの演出をダイスで補うことも出来るゲームだと思いますよ。

赤野 そうそう、マンチだとかルーニーだとかメタをされないようにキーパリングするのもGMだと思いますよ。

GM ……よろしい。進めましょうか。

赤野、昴 (ニヤリ


赤野 失敗とかしたくないので昴を呼んでおきます。「ねえ、昴君。こっちに食器棚があるよ」

昴 「食器棚? そんなもんはあるだろう。ここは厨房なんだからよ」


 赤野の言いたいとこが伝わらないのか昴は見向きもしなかった。しかし赤野は何かを伝えたいのか昴の元まで駆け寄り袖を引っ張り強引に注意を引こうとしている。


赤野 「違うの。それはそうなんだけど、全部銀色だからなんか変わってるなって思って」

昴 確かにすべて銀色をいているな。普通はプラスチックだの陶器だので乳白色なのが普通だよね。金属食器なんて今じゃ珍しいな、もしかして」

赤野 「金属! それって」

GM ではアイディアどうぞ。(コロコロ)昴は成功、赤野も成功です。成功した二人はそれが銀製なのではないだろうかと思います。さらに銀には古来より毒に反応するため貴族などの身分の高い者達から好まれていたという雑学も思い出します。


昴 そういえば、メモに“ここを出たければ毒入りのスープを飲め”ってありましたからやっぱりあれを飲まないといけないんですね。で、メタ読みするとわざわざこんな仕掛けを作るって事はあれは毒の入ってないスープって事なんですかね。


赤野 なるほどね、うまく回避したね。


昴 なんの話です?

赤野 いや、なんでもないよ。つまり毒を探せばいいんだね。


昴 まぁ、そういうシナリオなんですかね。じゃあ、一応この銀の皿を持っていきます。

赤野 ん? なんでトム君は猫のエサなんて持っていこうとしてるの。食べてもおいしくないよ。

昴 ……それ素なんですか。それとも冗談ですか。

赤野 いやだなぁ、冗談だよ。そんなに面倒くさがらないで、銀食器のことでしょ。さぁ、早く進めよう。

昴 はぁ、そうですね。じゃあ「そういえば、メモには毒がどうとか書いてあったな。ならこの食器は銀の可能性が高いな。もって行って損は無いだろう」と言って食器を持っていきます。

赤野 「あぁ、そんな話聞いたことある。黒くなるんだっけ、じゃああのスープを銀食器に入れたら黒くなるのかな」


昴 「それはないだろうな。今の状況を楽観的に考えるならあまりに悪趣味な番組企画のようなものだろう」

赤野 で、でも! 鍋の中の死体は紛れもなく本物に見えました。あれは作りものだなんて思えません。本物だとしても本当に悪趣味です。

昴 少しヒートアップしてる赤野の目の前で手を叩いて正気に戻します。「落ち着いてくれ。仮定の話だ、話を分かりやすくする例えだったんだ。取り乱させてしまってすまない」

赤野 「いえ、私もなんだか怖くなって軽くパニックになってました。すいません」


昴 まずいな、雰囲気がよくない。メタに言えば問題ないんですがロールプレイで言うならこんな状態でそんな空間にい続けるのは精神的に参りそうです。

赤野 そうなの? 私は問題ないけど。

昴 部長さんは鋼メンタルだからいいですけど、PCの赤野は違うでしょ。PLとPCは同じようなものであって別物ですからね。

GM そうですね。PLが真相にたどり着いたとしてもPCがその真相に気が付いたとは限りませんからね。PCにも気づかせるためにもロールプレイやダイスで手がかりを見つけて、推理させて、真相を掴まないといけませんからね。


昴 なのでここを離れるか、理由を付けて探索を続けるのが普通なんです。なのでここは一旦戻りましょう。「あまりここはよくない。元の部屋に戻ろう。あそこの方がいくらかましだろう」と言って赤野を引き連れていきます。部長さんもそれでいいですね。

赤野 まぁ、特に探索するところもなさそうだしいいんじゃない。


GM では、二人は中央の部屋に戻りました。

昴 「じゃあ、話を戻そう。仮にそう仮定した時、まず社所に目を覚ました場所にあるメモに書いてある通りに出演者がスープを飲んだ場合、それでクリアでは番組として面白くないだろ」

赤野 「そ、そうね。始まってすぐに終わる番組なんて面白くないかもね」

昴 じゃあ、確かめるために机の上のスープを銀食器に移し替えます。

GM 特に変化はないようです。


昴 「ほらな、何も変わらない。この血にはまだ毒は入ってないってことだ」

赤野 「じゃあ、脱出のためには毒を探せばいいのね。なんだか全貌が見えてきたわ。それで厨房のメモ、あの調味料ってのが毒なのね。でも毒はどこなの」

昴 首を振って「分からん」と簡単に答えます。

赤野 「ふむ、なるほど。では探索を開始しよか。ここからが探偵の見せ所だよ」といってガッツポーズを取ります。

昴 それを見ながら苦笑いしながら拍手します。「期待してるよ。探偵さん」

赤野 そうね、次はどこを探索しようかトム君。

昴 そうですね、もう時計回りでいいんじゃないですか。こういうのって全部回らないとダメなパターンだと思いますよ。


GM ど、どうでしょうね(音の出ない口笛)

赤野 誤魔化し方下手か。しかし、どうだろな。もしかしたらはずれ部屋もあるかもだよ。はずれ部屋を探索する大爆発かも」

昴 それはないんじゃないですか。そんな即死パラノイアじゃないんですから興ざめなだけですよ。あるとしても逃げられる負けイベぐらいでしょ。

赤野 そうだね。でもなんかトム君のPC強いから強敵出てきても倒せるんじゃないの。

昴 そんなことはないと思いますよ。でも強敵が出てくるならロスト覚悟で戦いたいですね。

赤野 キャー、トム君かっこいい。それでこそ千変万化、一騎当千、最強無敵だね。でも、私を危険に巻き込まないで。


昴 それはどうですかね。

赤野 日ごろの恨みなの? トム君のロールプレイずいぶんと意地悪な気がするの。実はトム君ってそういう性格なの

昴 そんなことないですよ。普段と違う人格を演じるのもTRPGの醍醐味ですから。

GM なんというか疲れた。そろそろ休憩をしませんか。

赤野 また唐突に、でも休憩も大事だよね。中も外もね。

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