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幼馴染の三つ上のお兄ちゃんと十五年後の合コンで再会した話  作者: くろくまくん
ドキドキ♪合コン編

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飲み会帰りの夜道

終電を逃してしまったチヨとユカリとヒナの三人を、コウタが車で送ってくれることになった。


ユカリは真っ先に助手席に座る。



◯登場人物


千代ちよ

22歳 エステティシャン

奈良県橿原(かしはら)市に住む。祖母、母親と三人暮らし。ごくまれに幼馴染のお兄ちゃんの夢を見るらしい。


由香里ゆかり

22歳 エステティシャン

千代の同期。美人で計算高い。


陽菜ひな

22歳 エステティシャン

千代の同期。おっとりしていて皆に優しい。


康太こうた

25歳 家電量販店のメーカー販売員

瑛人とはバンドを組んでいた。ギターボーカル

 大和西大寺やまとさいだいじ駅からの終電を逃してしまい、コウ兄ちゃんに送ってもらうことになった私とユカリとヒナの三人。


「ごめんね、コウ兄ちゃん。奈良市の方やと全然方角逆やんね?」


 そうなのだ。私達三人の住む橿原かしはら市はどちらかと言うと奈良県では南の方になる。まぁ元々大和西大寺からコウ兄ちゃんの住む奈良市郊外の方が近いくらいだったのだ。


 奈良県ってどんな感じの地形なの? と思うかもしれないが、ざっくり言うと、北に京都府、西に大阪府、東に三重県、南に和歌山県という、海に面する所はない、半分以上は山ばかりの県なのだ。


 そして、奈良市というのは奈良県の北よりの方になる。私達の今回の合コン会場だったとこね。


「ん〜、全然大丈夫やで。橿原やったらゆっくり走っても一時間くらいで行けるやろ。トイレとかあったらコンビニ寄るから早めに言うてな〜」


「コウタくん、ありがとうございます。住んでるところ奈良市だったら、またちょくちょくご飯とかも行けますね」


 ユカリの話し方が敬語になったり、タメ口になったりよくわからないけど、わざと変えてるのかな。


 ヒナは私の横で座ってたけど、お酒も入って眠くなっていたのか、ウトウトしていた。そっとしておいてあげよう。


「うんうん、俺自身が仕事の休みがバラバラなんと、土日祝は休みちゃうから、もしかしたらあまり合わへんかもやけどな〜」


「あっ、それなら大丈夫。エステサロンの店舗も年中無休で、仕事はシフト制だから、私達も結構休みはバラバラなの」


 ユカリが言うように、私達の休みはバラバラで、でも週二回は最低休めているし、ちゃんと有給休暇もあるから、お盆や正月というまとまった休みはない代わりに、たまに通常の休みと有休を絡めて連休を取ったりもできる。


「そっかぁ〜、エステサロンの仕事も色々大変なんやな。俺も販売の仕事で、ここ七年くらいはあまり固定やなく転々としてるけど、エステの社員さんも異動とかあったりするん?」


 コウ兄ちゃんは、割とユカリに話しかけている。気を使ってなんだろうか。それともコウ兄ちゃんも、ユカリのこと少し気に入ったのかな……


「う〜ん、私達はまだ三年目だからまだわからないけど、役職を持ったり、もしかしたら店長とか副店長とか責任者みたいな立場になってくると、他の店舗に異動もあるかも? チヨ、そう言うのって聞いてる?」


 ユカリが急に私に話題をふってきた。


「えっ、どうなんだろう。あ、でも確かね、何年目か忘れたけども、全国に転勤オッケーていう立場と、自宅から通える範囲内での転勤のみオッケーていうのと、選べるようになるらしいよ?」


「ほえ〜、そうなんだ。また説明あるのかな〜? と、そういう感じです、コウタくん」


 私を説明代わりに使うな。まぁでも、私もユカリと同じく、将来、奈良県を出ることになること、ってあまり考えてなかったな。


 だって、私はお母さんとお婆ちゃんのこと、守ってあげなきゃダメなんだもん。うんうん、そうだよ。


「そかそか、やっぱエステの仕事にも異動ってあるんやなぁ〜。俺は次あるとしたら、今年の夏越えて、次の冬を暖房機の仕事して、来年の春くらいかな〜。まだわからんけど」


 コウ兄ちゃん、また奈良から離れるかもしれないんだ……。


 色々話している間に、ヒナの家の近くまで着いた。そっとヒナを起こしてあげて、お別れをした。


「ごめんね、寝ちゃってて……コウタくんありがとうございます! 凄く助かりました〜!」


 もう、橿原市の大和八木やまとやぎ駅の近くまで来たら、みんな割と早い。順番で言うと、ユカリの家で、最後に私の家だ。


「あ、もうすぐユカリの家の近くだよね??」


「あっ、チヨの家の方に先に行ってあげてください。お母さんもお婆ちゃんも心配してるかもだし。私は折り返しの帰りにおろしてもらいます」


 え、そうなの。


「あ、うんわかったわ〜。じゃあもう少し先かな? この辺りあまり知らんから案内してな〜」


 私の家もすぐ五分もしないくらいだったので、着いて降ろしてもらう。


「コウ兄ちゃん、遅くなってごめんね。凄く楽しかった。ありがとう!」


 帰りが遅くなったら悪いので、挨拶もそこそこに家に帰った。


 母親には遅くなることと、コウ兄ちゃんに車で送ってもらうことはメールで伝えてはいたんだけど、ちょっぴり怒られてしまった。


 それよりも、気になったのは……ユカリ、なんで先に降りなかったのかな??


 明日は休みだったから、すっごく眠かったのもあるけど、お風呂に入るのも着替えもせずに、そのままベッドで寝てしまった……



◇ ◇ ◇



 次の日。


 チカから昨日のみんなに向けて、メールグループのお誘いが来ていた。


『昨日はみなさんおつかれさまでした。この度出会えたご縁を大切に、みんなへのメッセージはこのメールグループで。個別での連絡は各々で交渉願います。楽しかったね♪ ありがとぉ〜!』


 チカらしいメールだ。


 あと一件、ユカリからも短いメールが来ていた。


 私はそれを見て、思わず携帯を落としてしまった。


『チヨ昨日はおつかれさま〜。昨日あのあと、コウタくんとキスしちゃったよ〜ん♪』


 えっ! えっ! え〜〜〜っ!!



合コン翌日に、メールグループを見ていると、


ユカリから衝撃のメールが。


コウ兄ちゃんと……キス!!!

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― 新着の感想 ―
 ええ、ユカリちゃん……。  彼女を見ていると、大昔の恋愛少女漫画のライバル女子を思い出します。これからドロドロの予感が……。ハラハラしつつ、そういえば、自分ではこういうライバル付きの恋愛模様は書いた…
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