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夕餉へ
玄関に入る頃には
いい匂いが届いているだろう
ぐつぐつと
煮えている御馳走が
どうか
明日もあなたを迎えてくれますように
ご飯を食べられるということは
自分が生きていてもいいという
証拠なのだろう
良いことがあったときも
悲しいことがあったときも
苦しみに耐えていても
憎悪に燃えていても
きっとそのうち
腹は減る
食べられなければ
やがて死ぬ
誰かを騙しても
欺かれても
誰かを軽蔑しても
侮辱されても
誰かを傷つけても
傷を負っても
自分を偽って今日をやり過ごしても
食事の支度をすれば
いい匂いがする
自分で料理してもいいし
誰かが作ったものでもいい
なるべく残さずに
そうしてこの世に生かされていく




