(前書き編)
本作は拙作『滅びを導くパズル』の続編にあたりますが、本作からでも謎解きは可能となっています。
2020年の運試しに、謎解きに自信のある方はよければ解いてみてください。
[解決編]は1月3日の夜頃に投稿します。
[登場人物]
海川太一
地元の自動車整備会社に就職。最近幼馴染と結婚した。相変わらず口が悪い。
亀坂あやね
東京の美容専門学校を卒業後、帰省。先日地元で美容店をオープンさせた。やや口が悪い。
野本舞
県庁の税務課に勤務。今年主任に昇級した。読書家。
汁原吾郎
海川たち三人の元担任。現国の教師。ウミガメのスープの出題者。
[ストーリー]
海川達三人は汁原が教鞭をとる県立高校を卒業後、それぞれの道を進んだ。
そして高校卒業からちょうど十年になるこの春、同窓会が開催されることになった。
同窓会で懐かしい友人達との歓談を楽しんだ三人は、帰りがけに恩師である汁原に声をかけられる。時間に余裕があるようなら、汁原行きつけのバーで二次会をしないかというのだ。
三人は汁原の提案を喜んで受け入れた。二次会では思い出話に花が咲き、場は大いに盛り上がった。
そんな最中、汁原が鞄からおもむろにA4サイズの白い紙を一枚取り出し、三人に見せた。
それは三人にとってひどく懐かしく、思い出深いものだった…………
[出題編へ続く]