気付いてた
「あっ、あそこのお店とか言ってみないか?」
ルーシーが指差したのは女の子の洋服屋だった。
「いいですね、最近やった洋服に興味を持ったんですか?」
ルーシーに睨まれる……。
「さ、さぁ行きましょう」
店内に入るとそこは地獄だった。
香水の匂い、絹の匂い、血の匂いと様々な匂いが……血の匂いまである。
「いらっしゃいませですわー」
女性の店員が出てきた、そして店員は一人だった、その女性は容姿は二十歳位のおっとりとしている人だった。
そしてその女性は殺気を纏っていた、しかもその殺気を最小限まで抑えている。
かなりの手練れですね。
「あ、あの、私に似合う服が欲しいんだが」
ルーシーは気付いていないようですね……。
「すみません、さっきの店に忘れ物が!」
店員が走ってくる。
「逃がしま」
ヒュンッと何かが店員の目の前を横切り、発言を邪魔する。
しかも頬を薄く切った。
そして何かとは聖剣だった、しかもそれはルーシーが投げていた。
「外したか」
「……いつから気付いていたいましたか?」
店員は問う。
「最初からだ」
「流石ですね、魔力操作も充分にできるようになってます」
「いいですわ、ゲームを始めましょう!」




