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進化聖剣

「まさか、この店の店員を喰らって、変装しているとは……」


「この私、クロムの素晴らしい作戦でしょう?」


「実に嫌な低能な考えだ」


ルーシーは吐き捨てるように言う。


「あら、じゃあこの考えがわからないあなたに、死をプレゼントしてあげますわ!」


「グレイ!ここは私だけでやらせてくれ」


大変なことになりましたね、まぁ無意味な人を巻き込んだ事に関して怒る気持ちは分かりますけどね。


実はそうではない……ルーシーの一番の怒りの原因はグレイとのデートを邪魔された事だった。


「絶対に許さん!」


「さぁ始めましょう!」


クロムが踏み込んでくる、それをルーシーが剣で斬りかかりに行くが、器用に避けられてしまう。


「さぁ吹き飛んでしまいなさい!」


蹴りがルーシーの腹部を捉える。


さすがは虎の獣人だ、一撃がとてつもない重量だった。


「ぐっ、重い!」


「あらあら、そんなのでルシャヌを倒せたのですか!」


……あっ、勘違いされている。


「な、何のことだ!」


「何って前来た、サイの獣人ですわ」


「あ、あれはあの男だ!」


慌ててルーシーはグレイを指さす。


「嘘ね、あの人からはなんの力も感じられないですし、まずあんな無邪気な顔してるのですよ、虫の一匹も殺すことが出来るはずないですわ」


あのぉ、わたくし暗殺者ですが……。


「まぁいい、お前の罪は重いぞ!くらえぇ!!!!」


聖剣に力を宿らせ放つ、そしてそれは虎の獣人に当たったかのように見えた、が、避けていた。


「当たらないですわ!」


「じゃあこの聖剣の力を見せてやる!」


聖剣の能力には2つある、まずは永久的に所持者のステータス上昇、もう一つは進化というものがあり、一定の条件で進化でき、前者に比べ、一時的なパワーアップだが、増える量は何十倍だ。


そしてルーシーの聖剣は後者だ。


「進化聖剣ですか、いい剣を持っていたのですね」


「いいですわ、待ってあげますわ」


クロムは余裕の表情を見せていた。


「聖剣よ!我に力を!」


そして聖剣が光を放ち出した。

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