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Another World  作者: 黒神 レイ
19/21

19、ベトアト

町の人に教えて貰った通り、灯台の裏の崖に町を見守っているかの様にお墓があった。

大勢の人達が来ているのか大量の花束やお供え物が置かれている。僕も町で売っていた林檎飴をお供えして静かに手を合わせる。


「行こうか」

「ララ~」「リーリリ~~」


その後は宿屋に1度寄ってから町の外に出て、ハルシオンのレベルを上げる開始する。

出現するのはハンタークラブやポイズンタートルなど水系のモンスターが多く、高台にはアップルンという林檎のモンスターとキラービーという蜂のモンスターが群れで襲いかかってきた。

ちなみにキラービーを倒すと偶に高級ハチミツをドロップしたので、しばらくの間は夢中でキラービーを追い掛け回していた。


「それじゃあ、作って見るかな」


モンスターのいない場所まで移動し、メニューを開き調理道具、紙、水、数枚の布、砂糖、ハチミツ、小さな林檎と細い棒を4つ出す。

まずは林檎を洗い布で水分を取ってから、林檎のくぼみに棒を突き抜けない用に刺す。

次に深さのある鍋にハチミツ、砂糖、水を入れて透明になるまで軽く混ぜ合わせ、煮立ってきたら出てきたアクを混ざらないように素早く取って行く。


「これくらいかな?」


鍋を水で濡らし置いた布に置き熱を冷す。

すぐに鍋を傾け、林檎を入れひと回転させたら紙の上に並べて行く。鍋に残った物ももったいないので、棒を数本出してその上に流す。

少し待てば、自作の林檎飴とべっこう飴が完成した。紙に付いた飴の部分を綺麗に砕き、シル達に渡して行く。


「美味しい?」

「ララ~~」「リ~」「キュイ~~」


シル達は大喜びで林檎飴を食べている。

僕も林檎飴を齧ると、飴のパリパリと林檎のシャリシャリした食感と甘酸っぱい味が広がり美味しい。

林檎飴を食べ終えて、調理道具などをしまっていると1匹のモンスターが飛んで来る。キラービーに似ているが、体の色は綺麗な青色をしていて体も少し小さい。

そのモンスターは襲って来ないで、目の前に浮いている。


「どうしたんだろう?」

「ラ~ララ~」


シルが置いてあったハチミツの入った瓶を持って来る。


「もしかしてこれが欲しいの?」

「ジジジジ」


肯定するように鳴くので、モンスターの前に瓶を置く。

モンスターは地面に降りて瓶に口を突っ込み、どうやっているのか分からないが中のハチミツを凄い勢いで食べて仕舞う。


「ジージジジー」


モンスターは僕の方に近付いて来ると、周囲を飛び回る。


名前:ベトアトLv12

種族:シービー(希少種)

契約者:ソラ

HP:305/355 MP:89/107

攻撃:92 敏捷:102 精神:78

防御:82 器用:43 運:44

知力:122


スキル:<水魔法Lv2><回復魔法Lv1><投擲Lv2><毒Lv6><蜜集めLv3><魔力操作Lv3><HPアップ><火耐性Lv1><毒耐性Lv8>


テイムしたようで、手を伸ばし頭を撫でる。

シノ達と違いユニークでは無く希少種というのが書かれていた。凄く気になったが調べる事が出来ないので、ログアウトしてからマルイチさんに教えて貰ったサイトを見ることにしてみる。


「これからよろしくね」

「ジジジジジー」


しばらく休憩したら、またハルシオンのレベル上げの為にモンスターを倒して行った。

ベトアトは強かった。毒液や水魔法で作った矢を飛ばして援護をしたり、相手の背後をとると細長い針や顎で攻撃して行った。

その後はクロ達にも参加して貰い、ハルシオンのレベルを15まであげる事が出来た。


「今日は頑張ったから、一旦ログアウトしようかな」

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