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エピローグ

 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━……あの日から1年が経過した。人々は大魔界帝国で起こった激しい戦いのことなんか直ぐに忘れてしまった。いや、忘れたと言うよりその戦いが起こらなかった世界線に変えたと言った方が良いだろう。


 だから、あの戦いを覚えているのは陽炎達だけである。


「……」


 陽炎はそのこともあってか1年経ったこの日、あの戦いのことを追憶していた。


 一体何があったのかと言うと、あの戦いが終わったあと陽炎は世界を変えた。そのせいでセントクロスやらなんやら日本から来たヤツらが全員消えた。どうやら陽炎は発動した本人だから影響を受けなかったらしい。ギルシアも近くにいたから影響がなかったみたいだ。


 そして、世界を改変させた陽炎達はもう一度世界を旅したのだ。どこか異変が起きてないか確認するために。


 半年間に渡って旅をしたが異変は起きてなかった。そして、今こうして魔王城に戻ってきたのだ。


「かーくん、何してるの?」


「ん?いや、今日がちょうど1年だからさ」


「あ〜、そういえばそうだね。忘れてた。てへへ」


 テムはそう言って笑顔を見せる。どうやら自分はこの笑顔を守りきることができたらしい。色々あったがな。


 ……そう言えばだが、テムの出身地は無くなってた。どうやら陽炎が消したことは改変しても変わらなかったらしい。多分改変した世界でも邪魔してきたのだろう。


「かげくん!」


「陽炎くん!」


 後ろから声をかけられた。すると、後ろには全員いる。全員笑顔でこっちを見ている。


「何してんだよ?全員揃って」


「何でもないよ〜」


「ただかげくんを見てただけです」


 そんなことを言って笑う。陽炎はそれを見て微笑み返した。どうやら陽炎はテム以外の全員の笑顔を守れたらしい。いや、それだけじゃない。自分の国の笑顔も守れたらしい。


「フッ……俺は大切な何かを守れたようだ」


「ん?何?どうしたの?」


 テムが少しだけ不思議そうに聞いてきた。しかし、陽炎は少しだけ微笑んで振り返ると廊下を歩き始めた。そして、いつもの王の間へと向かう。


「フッ、何でもねぇよ」


 陽炎はそう言ってふりかえった。後ろで全員が優しく笑っている。


「晴天だな。魔王には少し眩しすぎるよ」


 その言葉は小さく響いて空に登って行った。

長い間読んでいただきありがとうございます。紆余曲折ありながらも無事完結させることが出来ました。

それも、皆さんが読んでくれたからです。これからも自分を応援していただければ幸いです。

今まで本当にありがとうございます。

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