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第2話

今後は気まぐれです。

 こうして俺は転生した、と思う。というのも転生した感覚がなくて気付いたらおぎゃあ、おぎゃあと泣いていた。目が見えないみたいで周りを確認できない……。



「奥様、産まれましたよ!元気な男の子ですよ!」



奥様!?どういう状況だ?いや、転生したのはわかってる。周りの状況だよ。どうなっている?病院か?奥様って言ってたからおそらくお金持ちの家だろう。ということは神様は要望を叶えてくれたみたいだ。神に感謝を!ってやつだな。っていうかいきなり言葉が解るっておかしくないか?これも神様がしてくれたのだろうか。だが目は見えないので耳だけが頼りだ。





 それから三か月程状況を調べた。どうやらゼブランディアという国のウィラークという家に生まれたらしい。一応貴族のようだが爵位までは分からなかった。そしてこの世界は魔法が存在するらしいが科学もあるらしい。矛盾しているんじゃ?と思ったのだが上手くかみ合っているみたいだ。だが残念なことにファンタジー種族は存在しないんだ。解せぬ。モンスターとダンジョンはあるようだ。






 さて、話をずらすけど、普通貴族って子供のお世話をする人を雇うはずだよな。なんかずっと母親直々にお世話されてるんですけど。いや、恥ずかしいけど愛みたいなの感じれていいんですけどね?乳母とかは?もしかしてそんなにお金ないとか?なら神様のミスか?うーん、考えたってしょうがない。





 次の話に移るが家族構成は、父、母、兄、姉、兄、そして俺の六人みたいだ。皆可愛がってくれるけど二つ言わせてくれ。父よ、頬ずりしないでください死んでしまいます。というのは冗談だが髭が凄く痛いので本当にやめてほしい。次に長女ちゃんと次男君、俺の近くで喧嘩するのはやめて。ホントにやめて。普通にうるさいし、何より後ろの母上様がめちゃくちゃ怖い。お父さんとか震えてるし、絶対怒らせんとこ。あ、そうそう使用人はいるよ。ただ滅多に会わないだけで。






それと今世での名前はソラスって言うらしい。前世では牧村空って名前だったんだけどもう関係ないか。三男だし家を継ぐことはないだろうからなー……。これからどう生きていこうか……。



















 そうして三歳になった。

魔法の存在を把握していたので、魔法の勉強を始めることにした。ちなみに読み書きは神様の補助があったので一歳を過ぎたくらいで出来た。なんか神童とか言われてしまった。やらかした。期待が重い……。科学なんかは地球のよりも少し遅れているようなので後からでも充分だろう。問題はマナー等の貴族としての教養だ。地理や歴史も覚えないといけないし、この歳で既に多忙だ。力をつけるのは悪いことではないと思うけど、正直つらい。そして、五歳からは剣や銃の訓練をするらしい。普通はここまでしないらしいが、神童と期待されているので、失望されないようにするために自分から頼んだんだ。ま、家族からはそんな心配は要らないだろうけど。






あー、家督は長男のオリバー兄上が継ぐことが確定しているので内輪もめの心配はない。この人、凄く優秀で弱点とかが全く見当たらない。個人武力も強いらしい。らしいというのも俺は実際に見たことがないのだ。というか見せてくれない。不満ではあるが割り切った。因みに次男のコーディ兄上はオリバー兄上を支えると言って修行しているらしい。これも教えてくれない。この兄弟秘密好きだな。長女のミカエラ姉さんは家族愛が凄い。特にコーディ兄上を溺愛している。よく構い過ぎてコーディ兄上が怒って喧嘩になっている。これは治らなかったので諦めた。姉さんと呼んでいるのは本人にお姉ちゃんと呼んで欲しいと頼まれた際に、めちゃくちゃ嫌がったからだ。精神年齢的にそれはキツイ。





家督で思い出したがこの家は伯爵家なんだとか。伯爵というからには他の爵位もあるが、この国の王様は少し特殊だ。神から王爵位を賜ったとされている。おそらく転生させてくれた神様だと思うが名前がないので確信を得られない。この世界の宗教は漠然と神様という存在を信仰している。そして宗教そのものの名前がないのだ。以前、父上に訊ねたところ、



「宗教の名前?宗教は宗教だろう。」



という答えだった。なんというかこの世界は歪だ。一神教なのだろうか。俺は便宜上、創造神と呼ぶが、神そのものがあやふやだ。まるで存在が気付かれないようにしているかのように。






あの神様は何がしたいんだ?

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