第1話もしくはプロローグ
ただ白いだけの、何もない空間に俺はいた。俺はどうしてこんなところにいるのだろうか。
「おや、目覚めたかい?」
声が聞こえた。それも男性のもののような。振り返るとそこには光の塊があった。
「ああ。もしかして姿を変えた方がいいかな?」
そう言った光の塊は男性の姿に変わった。
「えっと……、貴方は?」
「初めまして。私は神です。」
神!?え?どういうこと?
「うーん、混乱するよね。取り敢えず今の状況を説明させてくれるかな?」
「勿論です。お願いします!」
「じゃあ、まずは何で君がここに居るのかだけど、君が死んだからさ。」
「死んだ?でも確かに存在するじゃないですか。」
「まだ説明は終わってないよ。君は祖国から離れた国にボランティアに行ったんだけど、途中で紛争に巻き込まれて死んじゃったんだ。」
ああ、段々思い出せてきた。確かに俺は死んだのだと思う。
「それで私はどうなるんですか?」
「異世界に転生してもらおうと思ってる。因みに拒否権はあるよ。これはボーナスだと考えてもらっても構わない。どうする?」
「ボーナス……。行きます。行かせてください!」
これは話に乗るべきだろう。聞いてはいなかったが行かなかった場合が怖い。
「うん。じゃあ、転生する世界を選んでもらおうかな。」
「でもどんな世界があるのかわかりませんし……。」
「だったら僕が選んであげるよ。要望を言ってくれたらね。仮になかったとしても創ればいいんだし。」
神様って凄いな。これが神のスケールなのか。
「じゃあ、地球と変わらない文明レベルで、剣と魔法の世界ってありますか?」
「君からすれば現代風ファンタジーの世界ってところかな。あ!あったよ。ここにするの?」
「はい。そこで。」
「どんな感じの家庭環境がいい?」
そんなことまで選ばせてもらえるのか。
「ではお金持ちで家族仲が良くて安泰なところで。」
「お、おう。なかなか言うね。在るけども……。」
神様を引かせてしまったようだ。これが普通だと思うのだが……。
「じゃあ、送るね。」
「はい。ありがとうございました。」
そう言って俺は異世界へと旅立った。
こっちは一旦放置します。




