大学生活2年目④
~2003年冬休み迄①~
8月末に居城へと帰る際、この時は珍しく、MRYM君、FRY君と戻る時期が被り、一緒に帰ろうかという話になった。
帰省時同様、ロマンスカーの喫煙席で一服しながら居城へ帰るさい、色々な思いが頭の中をめぐる。
今のままで本当に良いのか、よいはずはない。学生である故、学業に専念するという事を忘れ、ネトゲ、風俗、ギャンブルに没頭する日々。。。
後期こそ、心機一転がんばって学校へ行こう。そう決意した。
また、自分の決意が揺らがぬよう、残り2週間の休みの間に、FRY君、MRYM君の家にお泊りをする事を決めた。
こうする事で、少なくとも彼らと一緒にいる間は、廃人一留とはお別れできると思ったからだ。
新宿駅で二人と別れ、いつもの路線を使って居城へ帰る。
山手線や、京浜東北線等の、地上線よりも、地下鉄のほうが好きだった。
なぜかはわからない。空いている気がするから?乗り換えが少ないから?それとも自分の心境を表すように、地下というアンダーグラウンドを走る姿を自分に重ねているから・・?
居城のある最寄り駅についたのは18時を超えていた。
二人と食事でもしてから解散してもよかったな、と思ったが、そんな心境ではないことに気づく。
すでに自分の中では葛藤が始まっている。
ダークサイドの一留に負けないよう、出てこないよう、気持ちを強く持ち、出前する事が多い、お気に入りの中華屋へ入り、肉にら炒めと天津飯を注文した。
この中華屋で一留が注文するメニューは決まっていた。
お金に余裕があるときは、肉にら炒め+天津飯+春巻を頼み、お金が無くなってくると、担々麺単品(チャーシューが絶品)、もしくは肉にら炒めとライスを注文していた。
出前の時は肉にら炒めのみを注文し、ライスは自前で準備するという事も多かった。
とにかく、ここの中華屋の肉にら炒めは絶品で、ライスにたまに、ゾウムシみたいなのが入っている事を差し引いても、一留にとっては5つ星であった。
今はもうなくなってしまったが、あの味を思い出すように、ちょこちょこと自分で肉にら炒めを作って食べている。
この日は休み中に地元で勝利した事もあり、肉にら炒めと天津飯、春巻きを注文。
注文した品物が出てくるまで、漫画をよみながらたばこを吸って、時間を潰す。
食べに来るとほぼ毎度といっても良いほど、おじちゃんとおばちゃんが喧嘩をするのだが、見慣れた光景である。
注文した品物が出てきて、まずは、肉にら炒めを一つまみ。
オイスターソースと紹興酒。香ばしく炒めたシャキシャキのもやしとにら、豚肉のうまみがたまらない。
続いては天津飯。
一留は天津飯は関西風の甘酢餡ではないものが好みで甘酢餡、というかおかずや主食が甘いというのが当時非常に苦手だったが、よく頼んだ。
その理由は肉にら炒めとの相性が非常に良いからだ。肉にらがまだ口の中に残っている中で、天津飯をほおばると、肉にらのしょっぱさと天津飯の甘酸っぱさがベストミックスされる。
その瞬間に至福を感じる。
あ、春巻き?当時の一留には2品では足りなかったため、1品つけたいときにはよく食べていた。
食事を終え、歩いて1分の居城へと到着。
後期はしっかりと学校へ行こうと作戦を立て、学校へ行くモチベーションが下がる理由を考えた。
簡単に思いついたのは、通学時間の長さ(1本とは言え、学校の最寄りまで45分かかる)だが、どうになるものでもないため、別の事を考えた。
結果、駅(徒歩で10分~15分)迄の徒歩がかったるいのでは?という結論に至り、デパート(魚屋バイトした場所)へ出向き、当時流行っていた折り畳み自転車を購入(8000円)
当然防犯登録も忘れない。
この自転車を購入したおかげで、行動範囲がかなり広がることになり、池袋迄自転車で行ったこともあった。(目的は風俗・スロット)
自転車を購入し、居城へ戻り、UO、IRCへログイン。今日からまたUOしまくるよーとあいさつをして、護衛を2,3人つけて狩りへ。
狩り部屋を独占し、やってくるPK達と戦いながら、ノルマを達成したので、DuelPitへ遊びに。
POTなしルールが非常に面白く、かなりやりこんだ記憶がある。
一時期はランク10位内に入った気もするが、妄想かも。
朝方就寝し、夕方に起きるというルーティーンを2,3日繰り返し、MRYM君の家にお泊りしに行く日が来た。
MRYM君の家は確か、市川にあり、一留の家からは電車で一時間弱の場所にあった。
水道橋迄、地下鉄で移動し、総武線へ乗り換え、市川駅迄。
MRYM君に到着した事を連絡し、迎えに来てもらう。
駅から家までは徒歩で15分程度だったと思う。途中の町の風景を見ながら移動したが、どのような街並みだったかは全く覚えていない。
MRYM君の家につき、まず思ったのが、隣の部屋のやつがやかましい。声がすごい聞こえる。なんだか向こうもお泊り会か何かではしゃいでいるらしい。
こんな状態で寝られるかな?と心配になりながら、自分の心をライトサイドへと戻すべく、MRYM君と夕食に出かけた。
他愛のない話をしながら、タバコを吸い、19時30分くらいになったころ、食事をした店を出た。
この後はカフェかどっかでまったりしたいなあと思っていると、MRYM君から、「近くに新しく開店したパチ屋があるから行こう」というお誘いが。
ああ、しまった、、こいつもあの時一留がパチンカスの道へいざなってしまったカスに成り下がっていた事をすっかり忘れていた。
MRYM君はスロットではなく、パチンコ専門のようで、当時パチンコをやったことがなかった一留は、MRYM君に教えてもらいながら海か何かを打った気がする。
こうなってしまった以上、まったり遊び、きれいな海の液晶を見ながら心をきれいに保とうと思ったが、3時間後には3万円なくなっており、すっかりダークサイドに落ちてしまった。
すれた心のまま、MRYM君の家に戻り、玄関に近づいた瞬間、隣の家の扉が勢いよく開かれる。
あぶねえなあ!と思った矢先出てきたのは見覚えのある顔。
何と高校3年生の時に同じクラスだったKNG君だった。
「おお、一留じゃん」と相変わらずすっとぼけた顔と声で話しかけてくるKNG君。
どうも、MRYM君の隣の部屋に住んでいるのはKNG君だったようだ。
そこから、MRYM君含めて、深夜まで話をするのだが、KNG君もダークサイドに落ちているようで、スロット、麻雀の話しか出てこなかった。
結局、ライトサイドに這い上がる機会を得られぬまま、朝を迎え、朝食をMRYM君と取って解散した。
家に帰り、自分の気持ちがまだ、学校へ行こうという前向きな気持ちになっていない事に気づき、この18時間弱の時間を無駄に過ごしたことに後悔した。
ちなみに、自宅最寄りの駅までは、折り畳み自転車で向かい、駐輪場に止めたのだが、初の自転車使用での駅利用をしたため、最寄り駅に戻ってきてから、自転車を駐輪場へ止めている事をすっかり忘れており、
気づいたのは、翌日の朝、UOを楽しんだ後で、朝食のすきやにでも行こうかどうしようか悩んでいる最中だった。
駐輪料金を多くとられてしまうため、走って駅まで取りに帰り、そのまますきやへ直行。
駅⇒すきや⇒家は自転車の速さを堪能し、実に楽な乗り物を手に入れたと気分が良くなった。
そして、後期スタートの5日前になった。FRY君の家にお泊りに行く日だ。
ライトサイドの心を取り戻すべく、今度は埼玉航空公園駅迄、出向くのであった。




