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月刊宇宙人  作者: 牛方巴
7/9

滝本信彦 1

 この「滝本信彦編」で、月刊宇宙人を終わらせようと思います。

 滝本信彦は、月刊宇宙人の編集者です。

 大晦日の除夜の鐘は、百八回なるらしい。

 除夜の鐘をききながら、今年最後の百八つ目の記事を書き上げるのも、これが最後だ。


 俺は、月刊宇宙人という雑誌の編集者だ。

 月刊宇宙人は、ザ・スペースコーポレーションが発行する雑誌で、インターネット販売のみとなっている。取り上げる題材があれなので、読者も少ないのではと思っていたら、全国にまんべんなく読者がいて、全員を合計すれば東京都民と大阪府民を足しても越せないほどだった。


 もともと俺は別の会社にいた。そこで【ねつ造写真の実態をつかむ】とかなんとかいう企画を行うことになって、ほかの会社に忍び込む役割が俺になった。

 俺が目を付けたのが「ザ・スペースコーポレーション」。いかにも怪しいから、潜入取材を行うことにした。


 しかし、スペコポ|(みんながそう呼んでる)では、UFOの写真とかいうものを載せたりはしなかった。というか、中身が魅力的で、雰囲気が自然で、俺は前の会社を辞めてスペコポに入った。


 ここでは、宇宙人がいたらどんなものなのかとか、宇津谷博士という人の実験結果を載せたりだとか、その他科学的ないろいろを書くだけで、偽物のことは何一つ書かなかった。


 おれは、月刊宇宙人で毎年九十六個の記事を書くのを任された。

 一回の雑誌で八つの記事。そう簡単ではないけれど、やっぱり面白かった。


 あるとき、小説担当の人が定年退職した|(なぜか小説は自分たちで書くものだった)。

 次の小説担当に俺は名乗り出た。一瞬で決まり、九十六個が百八個に変わった。


 その俺がなぜ今年で仕事が終わってしまうのかって?

 有名な某出版社から連絡が来て、小説家への道が開けたからさ。

 

 今回は、3つに増えるかもしれません。

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