表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
39/61

第34話 わたしが舞踏会に参加するのですか!?

ポイント評価、ブックマーク登録ありがとうございます!

やる気が出ます!!


「雑用係ちゃん。

 舞踏会に行ってきなさいよ」




 次の日の朝、エスメラルダさんに言われた。



「今夜、隣国で第一王子の結婚相手を探す〔舞踏会〕が開かれるの。勇者パーティーメンバーの、あたしとフィリアに招待状が届いてるのよ。

 どうせ行けないと思って放っておいたけど、連休できたし、フィリアと行くと良いわ。

 あたしは王子に興味ないから」



 焼き立てのパンを落としそうになった。

 わたしが舞踏会に!

 よくわからないけどキラキラした所!!



「わぁ!

 ありがとうございます!!」


「コイツ、ダンス踊れるのか?」


「大丈夫よ、ガイツ。

 あたしだって、ダンスなんか知らないもの。

 あぁいうのは、相手と楽しく揺れていればいいのよ」


「それなら、わたしにも出来ます!

 は!

 ドレス、無いから行けないです……」


「んもう!

 何言ってんのよ!!

 あなた、しょっちゅう灰かぶりになっているじゃない。

 あの童話に憧れているんでしょ?」


「いや、それは夜に魔物が______」


「だいたい、おとぎ話では魔法使いがドレスを用意してくれるものよ。

 ドレスなら、あたしのを貸してあげる。

 ひもで結ぶタイプだから、胸のないあなたにも合わせられるわ」



 おとぎ話に、両親を失った〔灰かぶりの少女〕の話がある。

 健気けなげ継母ままははにつくしていると、ある日、王子さまが空から庭に落ちてきて恋に落ち、結婚して天空の城で幸せに暮らすという物語。


 確かに、女の子なら誰もが憧れる。

 でも、そのマネをしてたんじゃなくて、夜中に魔物と戦って、びしょ濡れになって寒かったからだんをとりたかっただけなんだけど……。



「楽しんでいらっしゃい!」


「ははは。

 こいつが選ばれたら、驚きだな。

 ま、田舎のガキは、王子からダンスの誘いすらされねぇだろうけど」


「貴重な体験じゃ。

 おいしいものをたくさん食べて帰るとえぇ」


「そうですね。

 アイビーさん、一緒にたくさん食べましょう」



 そっか。

 王子さまの結婚相手を探すとはいえ、王子さまと踊れるかどうかもわからないんだ。


 そうだよね。

 きっと女の子がたくさん集まるんだものね。

 ダンスの心配とかいらなくて良かった。

 たくさん食べて、憧れのパーティーの雰囲気を楽しもう!



 昨夜は、珍しく魔物が現れなかった。

 おかげでグッスリ眠れた上に、舞踏会!!



「フェンが来てから、ラッキーなことばかり。

 お前は、幸せを運んでくれる天使のようだね」



 みんなの食事が終わって、洗い物をしながら足元でちょこんと座っているフェンに話しかけた。



「イヤイヤイヤ。

 天使は白い羽。

 そいつは黒い羽じゃ。

 決して天使ではない」


「おじいさん?」



 おじいさんは、やたらとフェンを警戒している。

 こんなにカワイイのに。

 犬が苦手なのかな?



「アイビーちゃん。

 洗い物が終わったら、ダンスの練習をせんかね?」



 ジージエおじいさんは、ダンスの練習に誘いに来てくれたらしい。


 とてもありがたい。

 もしかしたら、王子さまじゃなくても、誰かに誘われるかもしれないものね。




 午前中にダンスの練習をして、それからエスメラルダさんにドレスを着せてもらい、午後からジージエおじいさんの魔法陣で隣国に旅立った。

 おじいさん隣国のお城に行ったことあるんだね。

 エスメラルダさんとフィリアさんには舞踏会の招待状が届くし、勇者パーティーってスゴイなぁ。



「うわぁ、ここがお城」



 着いたのは、お城の内部。

 魔法陣だけの小部屋なのに、品を感じる。

 それは、柱の装飾が細かいからだろうか?

 それとも、天井が高いからだろうか?



「勇者パーティーのお二人がご到着!!」



 騎士の人が、魔法陣のあった地下から、一階のパーティー会場に案内してくれた。

 石造りのお城の中は、旗とか、布とかがたくさん垂れ下がっていて、色んなところに花が豪華に飾ってあった。



「わぁ!

 おとぎ話の世界だぁ!!」


「ふふふ。

 そうですね。おとぎ話の世界みたいですね」



 フィリアさんが微笑んだ。

 お姫様みたい。


 長い金色の髪に、少しピンクがかったベージュのドレスがとても似合っていた。

 肩に切り込みが入って、長袖になっているドレスは品の良い作りになっている。


 わたしがエスメラルダさんから借りたドレスも、長袖になっていた。

 袖の先が段々広くなっていて、ヒラヒラで、とっても優雅。



(わたしも、お姫様に見えるかな?

 エスメラルダさんのドレスはステキだし、ジージエおじいさんが金色に輝く靴もくれた。

 誰もわたしを田舎娘だとは思わないよね)



 そう思った矢先。

 わたしは会場に先に来ていた御令嬢に言われた。



「誰? この田舎娘」




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ