↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
cyber hunter  作者: M MAN
ブラッドカウント編
38/43

[クレイド]

「俺がですか?」

 クレイドはウェイドに向かって聞いた。

 ウェイドは頷いて指示をする。


「この状況はかなり悪い。君の腕なら行けるさ。片腕の調子は?」

「まぁかなり動けます」

 クレイドは片腕を見つめながら言った。

 ウェイドはクレイドの肩を叩いた。


「よろしく頼む」

 ウェイドは言うともう一度モニターを見つめた。

 クレイドにはラッチがこちらを見ているのに気が付いた。

 クレイドはラッチへ近づいて行く。


「大親友のライル君が心配か?俺のことを嫌ってるから上手に活動できないとでも?」

「...はっきり言うよ。そうだ」

 ラッチは口を曲げながら言う。

 だが再度口を開けた。


「でも、丁度いいタイミングだ。君の良い所をライルに見せれる」

「俺の良い所か?」

 クレイドはそう言うと後ろを向いた。

 そして歩きながら言い放った。



「何が何でも」

 ラッチはクレイドを睨んでいた。




「バグをぶち殺すところだ」





「...でけえな...」

 クレイドは呟いた。

 ガンマンは威嚇しつつ腕の銃をセットしている。


「204...」

「撃てよ鉄の塊野郎」

 クレイドは腕から赤いソードを出した。

 そしてゆっくりガンマンの方へと近づいて行く。


「5837!」

 ガンマンは勢いよく腕をクレイドへ向けた。

 銃口はショットガンの形だ。


 バン!

 黄色い光があたりいっぱいに広がった。


 しかしクレイドは高く飛んでいた。

 ガンマンは急いで上を見つめる。

 クレイドはガンマンの腕に勢いよく着地した。

「うぉぉぉぉ...」


 急いでガンマンの腕の上を走る。

 ガンマンは片手を出そうとしたがスピードに負けてしまう。


「おらぁ!」

 ザン!

 赤いソードが首を切り刻んだ。

 血がソードにつく。


「5555555555555!!」

 ガンマンはよろめく。

 レッカーはその様子をポカーンと見つめていた。


「...すげぇ...」

 クレイドはスローモーションのようにゆっくりと着地する。

 そして再度苦しむガンマンを睨みつけた。

「57385483!!」




「あそこらへんに行ったら安全だよ。な?」

 放心状態の子供を手にライルは路地裏を走っていた。

 子供はライルの見つめて言う。


「ママは?パパは?どこ?」

「ぅ...ママとパパは...」


 子供は心配そうにライルを見つめる。

 ライルは唾を飲み込んで言った。

「ママとパパは逃げてるんだよ。大丈夫。死んではいないよ!」

 

 汗まみれだ。

 子供は不安感を覚えるが無視をして「そっか」と言い一緒に走った。


「...本当に大丈b」

「危ない!!」


 ライルは急いで子供を座らせた。

 後ろから物凄いスピードで瓦礫が飛んできた。

 流れ弾もあとをついて来る。




「うわぁ!」

 レッカーは頭を押さえた。

 同時に無数の瓦礫が飛んできた。


「ふん!」

 クレイドは瓦礫を切る。

 そして一つの破片を片手に力をこめる。


「当たれぇ!」

 そして思いっきり破片をガンマンへ向けて投げた。

 破片は真っすぐガンマンの元へ飛んでいく。


「5444...!」

 ガンマンは銃の腕をクロスさせて瓦礫を跳ね返す。

 同時にクレイドは高く飛ぶ。


 クレイドは跳ね返ってきた瓦礫に飛び乗った。

 足の筋肉が膨張し、ものすごい力でガンマンの元へと飛んでいく。


 ガンマンは振り向くがすでにクレイドは腹の部分にいた。


 ザシュ!!

 クレイドは思いっきり腕を振って血をかぶった。

 ガンマンはまたもや苦痛の声をあげる。

 クレイドは急いで降りる。


「67593」

 ガンマンは頭を回転させて砲台(顔)を後ろへ向ける。


「!」

 クレイドは構えたが砲台は青い光線を放った。

 だがなにも来ない。


「...?」

 クレイドはゆっくりと目を開けた。

 目の前には赤く点滅している丸い球体があった。


「マズい!」

 バァン!

 爆発し球体の破片はとげに変形して飛び散る。

 クレイドは飛ばされながらも足に力をこめる。


 ガンマンは肉片で傷口を押さえながらマシンガンを発射する。

 クレイドは同時に飛び、ソードを顔の前へと持っていく。


「ぅうぅうう!」

 クレイドは目をつぶりながら飛んでいく。

 銃弾はソードで跳ね返り、雨のように連続して飛んでくる。


「おらぁ!」

 首元だ。

 クレイドは腕を挙げた。

 だが肉片のつるに気付かなかった。


「あ!」

 クレイドの体中に肉片が巻き付く。

 クレイドはガンマンの目の前に持っていかれる。


「くそ...!」

「6783928...!!」

 ガンマンは片腕のショットガンを装填し、クレイドの真横に持ってきた。


「249505」

「...」


 クレイドはガンマンを睨みつける。

 腕をモゾモゾさせている。


「5743939!!」

「ふん!」


 クレイドは手元のスイッチを押し込んだ。

 ザン!

 肉片は飛び散りクレイドは地面へと落ちた。


「485948489!!」

「馬鹿が!」


 クレイドの腕からは赤いソードが出ている。

 ガンマンは上を見上げて叫んでいる。

「5555555555555」


「これで終わりだガンマン」

 クレイドは片腕を伸ばして近づいて行く。

 ガンマンは抵抗する暇もなくクレイドを見つめる。


 クレイドは足に力をこめる。

 そして勢いよく飛んだ。

 腹に向かって。


 ソードは横に伸ばして。

「死ねぇ!」






 ガンマンの胴体は2つに分かれた。

 血の雨が降り注ぎ、ガンマンは何もしゃべらない。

 空高くに上半身が飛び、地面に向かって速く落ちていく。

「うわぁぁぁぁぁああ!」


 空から落ちてきたのは胴体だけではなかった。

 人もだ。

 ヘイドだ。



 ドチャ!

 生々しい音と共に血まみれのクレイドが姿を現した。

 レッカーは口を開けてクレイドを見ていた。


 クレイドは静かになったガンマンをじっと見つめる。

 そして辺りを見渡した。

 血まみれのマンションと人の死体が大量にある。

 クレイドは再度ガンマンを見つめてソードを振り上げた。



 柔らかい肉片が飛び散る。

 もう一度。

 何回も。

 血は大量に降り注ぐ。

 何度も。

 何度も細切れにする。

 鉄の腕はやがて錆びていく。

 クレイドは息を切らしながら血まみれになっていた。


 そして無言のままガンマンを見つめていた。

 


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。