[クレイド]
「俺がですか?」
クレイドはウェイドに向かって聞いた。
ウェイドは頷いて指示をする。
「この状況はかなり悪い。君の腕なら行けるさ。片腕の調子は?」
「まぁかなり動けます」
クレイドは片腕を見つめながら言った。
ウェイドはクレイドの肩を叩いた。
「よろしく頼む」
ウェイドは言うともう一度モニターを見つめた。
クレイドにはラッチがこちらを見ているのに気が付いた。
クレイドはラッチへ近づいて行く。
「大親友のライル君が心配か?俺のことを嫌ってるから上手に活動できないとでも?」
「...はっきり言うよ。そうだ」
ラッチは口を曲げながら言う。
だが再度口を開けた。
「でも、丁度いいタイミングだ。君の良い所をライルに見せれる」
「俺の良い所か?」
クレイドはそう言うと後ろを向いた。
そして歩きながら言い放った。
「何が何でも」
ラッチはクレイドを睨んでいた。
「バグをぶち殺すところだ」
「...でけえな...」
クレイドは呟いた。
ガンマンは威嚇しつつ腕の銃をセットしている。
「204...」
「撃てよ鉄の塊野郎」
クレイドは腕から赤いソードを出した。
そしてゆっくりガンマンの方へと近づいて行く。
「5837!」
ガンマンは勢いよく腕をクレイドへ向けた。
銃口はショットガンの形だ。
バン!
黄色い光があたりいっぱいに広がった。
しかしクレイドは高く飛んでいた。
ガンマンは急いで上を見つめる。
クレイドはガンマンの腕に勢いよく着地した。
「うぉぉぉぉ...」
急いでガンマンの腕の上を走る。
ガンマンは片手を出そうとしたがスピードに負けてしまう。
「おらぁ!」
ザン!
赤いソードが首を切り刻んだ。
血がソードにつく。
「5555555555555!!」
ガンマンはよろめく。
レッカーはその様子をポカーンと見つめていた。
「...すげぇ...」
クレイドはスローモーションのようにゆっくりと着地する。
そして再度苦しむガンマンを睨みつけた。
「57385483!!」
「あそこらへんに行ったら安全だよ。な?」
放心状態の子供を手にライルは路地裏を走っていた。
子供はライルの見つめて言う。
「ママは?パパは?どこ?」
「ぅ...ママとパパは...」
子供は心配そうにライルを見つめる。
ライルは唾を飲み込んで言った。
「ママとパパは逃げてるんだよ。大丈夫。死んではいないよ!」
汗まみれだ。
子供は不安感を覚えるが無視をして「そっか」と言い一緒に走った。
「...本当に大丈b」
「危ない!!」
ライルは急いで子供を座らせた。
後ろから物凄いスピードで瓦礫が飛んできた。
流れ弾もあとをついて来る。
「うわぁ!」
レッカーは頭を押さえた。
同時に無数の瓦礫が飛んできた。
「ふん!」
クレイドは瓦礫を切る。
そして一つの破片を片手に力をこめる。
「当たれぇ!」
そして思いっきり破片をガンマンへ向けて投げた。
破片は真っすぐガンマンの元へ飛んでいく。
「5444...!」
ガンマンは銃の腕をクロスさせて瓦礫を跳ね返す。
同時にクレイドは高く飛ぶ。
クレイドは跳ね返ってきた瓦礫に飛び乗った。
足の筋肉が膨張し、ものすごい力でガンマンの元へと飛んでいく。
ガンマンは振り向くがすでにクレイドは腹の部分にいた。
ザシュ!!
クレイドは思いっきり腕を振って血をかぶった。
ガンマンはまたもや苦痛の声をあげる。
クレイドは急いで降りる。
「67593」
ガンマンは頭を回転させて砲台を後ろへ向ける。
「!」
クレイドは構えたが砲台は青い光線を放った。
だがなにも来ない。
「...?」
クレイドはゆっくりと目を開けた。
目の前には赤く点滅している丸い球体があった。
「マズい!」
バァン!
爆発し球体の破片はとげに変形して飛び散る。
クレイドは飛ばされながらも足に力をこめる。
ガンマンは肉片で傷口を押さえながらマシンガンを発射する。
クレイドは同時に飛び、ソードを顔の前へと持っていく。
「ぅうぅうう!」
クレイドは目をつぶりながら飛んでいく。
銃弾はソードで跳ね返り、雨のように連続して飛んでくる。
「おらぁ!」
首元だ。
クレイドは腕を挙げた。
だが肉片のつるに気付かなかった。
「あ!」
クレイドの体中に肉片が巻き付く。
クレイドはガンマンの目の前に持っていかれる。
「くそ...!」
「6783928...!!」
ガンマンは片腕のショットガンを装填し、クレイドの真横に持ってきた。
「249505」
「...」
クレイドはガンマンを睨みつける。
腕をモゾモゾさせている。
「5743939!!」
「ふん!」
クレイドは手元のスイッチを押し込んだ。
ザン!
肉片は飛び散りクレイドは地面へと落ちた。
「485948489!!」
「馬鹿が!」
クレイドの腕からは赤いソードが出ている。
ガンマンは上を見上げて叫んでいる。
「5555555555555」
「これで終わりだガンマン」
クレイドは片腕を伸ばして近づいて行く。
ガンマンは抵抗する暇もなくクレイドを見つめる。
クレイドは足に力をこめる。
そして勢いよく飛んだ。
腹に向かって。
ソードは横に伸ばして。
「死ねぇ!」
ガンマンの胴体は2つに分かれた。
血の雨が降り注ぎ、ガンマンは何もしゃべらない。
空高くに上半身が飛び、地面に向かって速く落ちていく。
「うわぁぁぁぁぁああ!」
空から落ちてきたのは胴体だけではなかった。
人もだ。
ヘイドだ。
ドチャ!
生々しい音と共に血まみれのクレイドが姿を現した。
レッカーは口を開けてクレイドを見ていた。
クレイドは静かになったガンマンをじっと見つめる。
そして辺りを見渡した。
血まみれのマンションと人の死体が大量にある。
クレイドは再度ガンマンを見つめてソードを振り上げた。
柔らかい肉片が飛び散る。
もう一度。
何回も。
血は大量に降り注ぐ。
何度も。
何度も細切れにする。
鉄の腕はやがて錆びていく。
クレイドは息を切らしながら血まみれになっていた。
そして無言のままガンマンを見つめていた。




