[弱点探し]
「ちくしょう...!」
歯を鳴らしながら震え、ゆっくりと男の顔を見上げるのはアドナスだ。
男は何も考えず無表情でまるでゴミを見る目でこちらを睨みつけてき、皆はそのオーラに圧倒されるしかなかった。
リーダーはすぐに横を向き、隣にある机を思いっきり掴んだ。
手汗で滑るがリーダーは震えながらもしっかりと持つ。
爪で板が削れ、キーンとした嫌な音が鳴り響いた。
「おらぁ!」
男は咄嗟の出来事に対応できず固まってしまっている。
目を大きく開き、横を見ている。
その瞬間、デスクの化粧板の破片が飛び散った。
男は目をしっかり閉じ、その場で少しよろけてしまった。
そして目を開ける...だが周りは静かになり誰もいない。
壁...破片の下...様々な場所に皆は咄嗟に逃げ込んだのだった。
ラッチは隠れながら様子を見て、頭の中で考えた。
(あいつは強いが...咄嗟の判断力は落ちる...タイミングさえ良ければ一発で殺せるが...)
まだ疑問に残っていたことが頭の中に浮かんできた。
(寄生虫はどうするんだ...?)
寄生虫...見た目も分からず暗闇で寄生虫と戦うのはあとでの至難の業だろう。
行動も、弱点も、攻撃方法も、すべて男と同じとは思えない。
かなり厄介な場面に陥ってしまっていた。
男はさ迷い続けていた。
周りをキョロキョロしては、再度歩き始める。
足元の瓦礫などに無反応なので、あまり頭は良いとは言えない。
だが底力がありえない殺傷能力を持っている。
必ず弱点はあるはずだ。
それはさっきラッチが思っていた"判断力"だった。
真後ろにリーダーがいるというのに、何も思わず今も歩いている。
リーダーはゆっくりと手をあげ、足音を鳴らさないように慎重に後ろを歩いて行く。
(...これで...終わりだよ!)
そして一気に手を振り下ろした!
赤い刃の光が音速のごとく下へと残像が移動した。
風を切る音が、メンバー全員に聞こえるくらいに大きく鳴る!
「やったか!」
思わず歓喜のあまり声を上げる。
だが、歓喜は絶望へと瞬時に変わることになる...
喉に冷たい金属の感触が現れた。
尖って、鋭いもの。
つばを飲み込むと同時にリーダーは恐る恐る後ろを向いた。
男が立っている...
(?!止まるときは止まっているはずだった!判断力は鈍いはず!!)
リーダーは瞬時にパニックに陥る。
そして周りに目線を向けた。
だがその途中で首を掴まれてしまう。
「ぐ!」
伸びる腕はリーダーが向けた視線の先へと伸びていく。
「うわぁ!!」
ガイアンは腕につかまれ引き締められる...
片手でリーダーを掴んだまま、破片を思いっきり壊す。
リーダーは痛みのあまり悶絶し、中からはアドナスが出てきた。
「くそぉ!」
...サイコロのように振出しに戻ってしまった。
3人は首をつかれたままぶら下がっている。
残りはラッチとライルだ...
幸いにも2人は近い距離にいた。
「ぐ...」
ガイアンは顔を青くしながら足をジタバタさせていた
(ラッチ!)
(どうするどうする!)
ライルは震えながら見つかっていない瓦礫の下にいる。
(みんな死ぬぞ...!馬鹿野郎馬鹿野郎!)
そして思いっきりに音が立たないように頭を抱え込んだ。
目を大きく開け、必死に戦っていた時を思い出す。
(弱点はどこかしらにあるはずだ!)
男は再び動き出そうとしていた。
近くにいるのが3人しかいないからだ。
戦っているときは5人いたはずと思い、辺りを見渡す。
ラッチは手汗で濡れた銃を滑らないように強く持つ。
影の隙間から隙を狙いしとめる気だろう。
「...標準...セット...!」
(戦っているとき...!あいつがやられるときにヒントがあるはずだ...!
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「今だぁああ!」
飛んできていたリーダーとアドナスは男に飛びかかった。
男は移動する暇がなく壁に打ち付けられてしまう。
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「おらぁ!」
男は咄嗟の出来事に対応できず固まってしまっている。
目を大きく開き、横を見ている。
その瞬間、デスクの化粧板の破片が飛び散った。
男は目をしっかり閉じ、その場で少しよろけてしまった。
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これらの時...!)
ライルは頭の中を回すように手を強く握った。
咄嗟にラッチの方を隙間からのぞいた。
するとラッチは銃をセットし今にも撃とうとしているのだ。
(な...あいつあのまま撃ったらバレるぞ!)
ここで声を出すわけにもいかない。
ライルは更に頭を悩ませた。
(やられる前...反撃されてるときは前の方に証拠がある...
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キン!
鈍い鉄の音が鳴り響いた。
男の手からはナイフが落ち、男は咄嗟に前を向いた。
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リーダーはすぐに横を向き、隣にある机を思いっきり掴んだ。
手汗で滑るがリーダーは震えながらもしっかりと持つ。
爪で板が削れ、キーンとした嫌な音が鳴り響いた。
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同じポイント...)
ラッチは今にも引き金を引こうとしていた。
指が強く引き金に当たる。
「ぐ...」
「あぁ...ぐぅう!」
男は締める力を強くしていく。
そして、ラッチの方向を無言で見つめている...
(同じポイント...!...
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キン!
鈍い鉄の音が鳴り響いた。
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爪で板が削れ、キーンとした嫌な音が鳴り響いた。
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!!)
ライルは顔の前に手を当て、嬉しそうに笑顔になる。
そして自信満々に声を上げた。
「これだ!」
男は咄嗟に声が聞こえた方向へと振り向いた。
他のメンバーも目を大きく開けてライルの方を見る。
ライルはガバッと瓦礫から出て手を出した。
手はラッチの方にある。
「ラッチ!銃貸してくれ!」
「え...おう...!」
ラッチは困惑しながらも銃をライルへ投げた。
ライルはちょうどよくキャッチし、構える。
そして引き金へ指をあてた...
「いくぞぉ!!」




