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cyber hunter  作者: M MAN
日常
15/27

[飲み会]

「...ウェイド君。公表する準備はできたかい。」


 ホワイトハウスにウェイドは呼ばれ、公表内容を伝達していた。


「もちろんです。この行方不明事件を説明しないで、これからどうなることやら。」

「うむ。把握した。」


-------------------------------------------------------------------------------------

 飲み会には知らないハンターもたくさんいた。


「よぉライル!じゃんじゃん飲もうぜぇ~」

「え...あの僕未成年...」


 ラッチの隣に座ってる人が言った。


「はぁ~?!お前未成年なの?ラッチから聞いてねえぞ?!」

「うぃ~」


 ライルはもう疲れ始めた。他の人たちはみんなもう酔っている。


「ライルぅ。紹介するぜ。こいつオードというんだぁ」

「あ、よろしくお願いします...」


 オードはさっと手をあげてすぐさまビールの追加を頼んだ。


「...かわいい女の子って?」

「あとで来るよ。まああっちに座って。」


 ラッチが誘導した。クレイドもいたしリーダーもいた。目の前にはとてつもなく豪華な食事が広がっていた。エビに焼き肉に...。


「うぁお、全部美味しそうです!」

 リーダーがライルに話しかけた。


「ライル君。何がいいかい。取ってあげるよ」

「え!ありがとうございます。じゃあエビお願いします!」


 取っているとき、追加のビールが来たが、あたりを見回しても追加する分は一人もいない。


「あ、そちらの席にー。」


 指をさされたのはライルのほうだ。


(...え?!)

「ほい、ライル君。しっかしまぁ大変だったな今回は。初めてであんな奴と...」

「本当です...」


 クレイドが言った。

「正直、彼女の仇を僕取れたんですよ。だから仕事辞めてもいいんでしょうか...」

「え~?!続けようぜぇクレイドぉ~!」

 

 ラッチがくたくたな状態でクレイドに話しかけた。


「あの...僕未成年なんですけどビール飲めません...」

 ライルが苦笑いをしながら言った。


「いいよ誰も見てないしいいよいいよ!」

「え...?」


 今はラッチ以外誰もライルの事を見ていない。

 今ライルを見ているのは顔を近くしているラッチだけだ。


「さ...流石に...」

「いーじゃんいーじゃん」


 ラッチは完全に酔っている。

 このままだとヤバい。



「うわ!」

 ライルの腕に冷たい感触が一気に現れた。

 腕をとても強く握りしめている感じだ。

 男はライルとラッチを睨みつけながら言い放った。


「ラッチ...!何をしてるんだ...!法律で20歳未満の飲酒は禁止されてるんだぞ!政府機関が法律を守らなくてどうするんだ...?!」


 ラッチはボケーッとして男の方をじっと見ている。

 口を馬鹿みたいに半開きにしながら。


「あーごめんごめん~。完全に酔っちゃってぇ...」

「ったくバカが...ライル...君?」


 男の冷たい視線がライルを睨みつけた。

 暑い居酒屋が一気に凍るくらい冷たい視線だ。


「は...はい」

 ライルは恐る恐る答えた。


「君もきっぱり断ることだ。優柔不断はナンセンスだぞ。断ることを意識しないとこれから社会に出た時に非常に困る。私もそうだ。優柔不断だったぞ。だが今はどうだ!」


 冷たい視線はいつか熱い視線へと変わっている。

 ライルは戸惑いながら答える。


「あー...非常に判断力がすごいようで...ハハッ...」

「その通り!君のその判断力の鈍さはゴミだと思え!そして法律を守れ!」


「でけえ声うるせえなぁ...あの熱血ガキ」

 オードが嫌そうな視線で男を見る。

 カートは苦笑いをしながらオードのご機嫌どりをする。

 それと同時にライルを睨みつけていた...



「はいはい自己紹介やってこー!自己紹介!」

 ガタイの良い人が拍手をしながら言った。


「今回は新人もいる!それにお互い顔を見るのが初めての奴もいるだろ!」

 周囲のみんなは楽しそうにガヤガヤと隣の人の顔を見る。


 居酒屋の熱い空気が、より場を盛り上げさせている。

「それじゃやっぱり大トリの新人君から!」


 ライルは思わず「え?」と口に出してしまった。

 まぁ女につられて何も考えていなかったからだ。

 眉をひそめ、体全身が緊張で震える。


「新人君立って立って!」

「あ...はい」


 ガタイのいい人が手をさしだしてくれた。

 きっといい奴だろう。


 ライルが立つと皆の目線がライルに集中していた。

 期待・心配の2セットの眼差しで皆が見てくる。

 ライルは思わず唾を飲み込んでしまった。


(え...まず挨拶だよな...)


 ゆっくりと口を開けた。

「こ...こんにちは?...いやせせ先輩方...」


 皆笑う人も心配そうにしている人も分かれている。


「新しく入隊したエドワード・ライル...です...」

(次は?なんだ?好きな物?食べ物?どうしよう!)


「す...好きな食べ物は...炒飯です...よろしくお願いします...」

 ライルは顔をしかめながら座った。

 すると不思議と拍手が起きた。


 ライルは急に拍手が起きたのでびっくりして辺りを見回す。

 すると温かい目で見てくれる人たちでいっぱいだった。

 なんだか嬉しくなってきていた。


 次はガタイの良い人だ。

「えールード・ホワイトと言います!ソード系のコスチュームを着ています!よろしくお願いします!」


 次はクレイドだ。

「クレイドです。ルードと同じくソード系。趣味はタバコを吸うこととオンライン麻雀です。よろしくお願いします」


 次にオード。

「オード・ブラウンです!皆と一緒にバグを倒していきたいです!」


 次に立ったのは身長がとてもでかくて、頭に傷がある人だ。

 ラッチによると50歳を超えているらしい。

「フェイド・オーガニックです。頭の傷は幼いころ日本に行ってた時に地震で転んでできた傷です。よろしく」


 次に立ったのはさっきの冷たい視線の男だ。立ったのを見ると身長は小さく小柄だった。

「アドナス・ヘルナンデスだ。年齢は22。法律は大事。政府に敬礼を。そして愚かな者たちに裁きを!」


 次はラッチ...だが酔いに酔って今トイレにいる。

 次はヤンキーのような髪型をした女っぽい男だ。

「ガイアン・ロペスです。映画が好きです。あとタバコと中華料理と...薬物」


 アドナスがギロリと睨みつける。

「薬物?!法律違反だ!」


 ガイアンは呆れた顔で言った。

「薬物といっても僕は薬を摂取しないと死ぬ体質なんだ。その時のラムネみたいな薬物が好きなんだ」


 アドナスは悔しそうに拳を握り潰して座った。

 次はリーダー。

「あーリーダーのウィリアムズです。リーダーとして...ハンターの代表として!頑張っていきたいです!」


 その時ラッチが踊りながら戻ってきた。

 そうして場の空気を壊すように自己紹介を始めた...





「ラッチの自己紹介酷かったナ...もう寝てるし...」

 オードが呆れた様子でライルの肩に寄りかかっているラッチを見る。

 居酒屋の外。真っ暗で月の光も、このネオシティーでは見れない。


「二次会行く人ー!!」

 リーダーが大きな声で全員に言った。

 ...返事はない。

「あれ?」


「とにかくラッチを帰らせて...ライル君ラッチの家分かる?」

 ルードが質問してくる。

 勿論分からない。


「俺知ってます」

 クレイドが後ろから手をあげてルードの前に出てきた。

 ライルは思わずビクッとしてしまった。


「ラッチを貸せ」

 半ば無理やりにライルからラッチを引きはがす。

 ライルはその場で苦笑いをしながら立っていることしかできない。


「それじゃぁこれで解散だな。それじゃあまた」

 アドナスが腕を組みながら言う。

 そして皆別々に居酒屋から離れて行った...




-------------------------------------------------------------------------------------



「それじゃあセットは完了だ。ウェイド」

「こちらも準備OKだ」

「それじゃあカウントダウン始めるぞ」


「5」


「4」


「3」


「2」






「1」




「GO!」

 カメラの光が、ウェイドを照らしていた...

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