101話 レグナル1
「♪~♪~♪~。何かあれっすね!昔のアニメで・・・・・・・そう!『まんが日本〇ばなし』のオープニングみたいですね!」
ソイレン(今は龍)の頭に乗って空を飛んでいる僕達は、気持ちのいい風にあたりながら旅を楽しんでいた。
親友達は、僕がカメラに向かって楽しそうに言っているのを聞いて、頭に『?』マークが付いている。
<コメント>
■???
■えっ?そんなアニメありましたっけ?
■観た事ないな~。どんなアニメなん?
■オイオイw
■まんが日本〇ばなしってw
■どんだけ古いのを持ち出すんだよw
■我々おっさん達じゃないと分からない例えだぞ!
■確かにあってる。あってるけどなw
■オープニングだよな。確かw
■龍に乗ってたw
■せめてドラ〇ンボール位にしてくれw
■ソラの世代は普通知らないだろw どんだけアニメ観てんだよw
■ある意味すげぇなw
■流石ソラw
いい感じに盛り上がっている。
フフフ。ゲームもそうだが、僕は自他ともに認めるアニメマニアだ。・・・・・・・決してオタクではない。
今、僕達は東南の国『シーファン』を出て、南へと向かっていた。
「南の国は今までとは雰囲気が全く違う国だから、面白いと思いますよ。」って、レミリアが言っていたので結構楽しみなのだ。
「うお~♪・・・・・・・すっげぇな!」
ソイレンに乗って空を飛んでいる僕達の目の前の景色がガラリと変わった。
砂。砂。砂。
緑色や水色から、クリーム色へ。
目の前は、見渡す限りの砂漠へと変わった。
空を飛びながらソイレンが言う。
「フム・・・・・・・入った様だな。ここは南の大国『レグナル』という国だ。国の三分の一が砂漠だと聞いていたが・・・・・・・壮大だな。」
「凄いな!」
「ここまで大きい砂漠は地球にはないんじゃないかな。」
「何か綺麗だね。」
「・・・・・・・すごく広い。」
「砂の海みたいね。」
親友達も驚いている。
「ん?・・・・・・・あれは・・・・・・砂嵐か何かか?」
僕は右斜め前方に竜巻の様な物があるのに気づく。
砂が舞い上がり、その一体から先は何も見えない。
まだ遠いが、かなり大きな竜巻なのが分かる。
「ソラ。・・・・・・・あれを見て。」
エイセイが指を指した方向を見ると、ダチョウみたいな生き物に乗った数人の男女が、めちゃくちゃデカいミミズみたいなのに追われている。
僕はリュックサックから双眼鏡を取り出すともう一度見た。
「!!!・・・・・・・あれは・・・・・・・ソイレン!すぐにあそこに向かって!」
「了解した!」
ソイレンは追われている男女の方へと向かって行った。
☆☆☆
「もう!だから言ったじゃないローグ!あまり近づきすぎちゃだめだって!」
「うるせぇな!しょうがねぇだろ!」
「ローグもアイビーも、言い争いをやめるんだ!・・・・・・・さて。どうするかな。」
ポピットに乗りながら、リーダーのジェイクは考える。
「ジェイク。もう私はあまり魔力がないから、帰りたいわ。」
アイビーが言う。
「そうだな。私もいいかげん疲れた。アイビーに賛成する。」
同じ様に美しいエルフの男が言う。
「ちっ!何だよ皆!せっかくいい所なのによ!」
「ローグ!貴方が、ビックワームをおこしたからいけないんでしょ!」
「何だとぉ~!」
また、アイビーとローグが言い争いを始めた。
ジェイクはその様子を呆れた様に横目で見た後、ポピットを走らせながら後ろを振り返る。
でかい。
数十メートルはあるだろう。
この砂漠で有名なS級モンスター。『ビックワーム』。
それが二体。
砂漠を泳ぎながら、こちらへと向かっている。
すでに百匹以上のワームを倒して皆疲れている。
そこにきてのビックワーム。
時間をかければ倒せない事もないが、この状態だと万が一がある。
ジェイクは仲間に向かって叫ぶ。
「よし!とりあえず依頼は達成しているんだ!ここは撤退・・・・・・・。」
「ジェイクさぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!」
空から懐かしい声が聞こえる。
上を見上げると巨大な青い龍に乗った【星空】がいた。
その先頭でブンブン嬉しそうに手を振っている青年。
「ソラ君じゃないか!」
龍は飛びながらポピットを駆っている僕達の横へと降りてくると並走する。
「大丈夫っすか!」
「あぁ!問題はないが、ちょっと数が多くてね!疲れた所にビックワームさ!流石にこのまま撤退しようと思っている!」
「そっすか!んじゃ、あのモンスター!僕達が貰ってもいいっすかね!」
「好きにしていいよ!」
するとソラ君は、後ろを振り向いて仲間達に言う。
「戦いたい人ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」
「「 ハイハイハイハイハイハイハイハイハイハイハイハイハイハイハイハイハイハイぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!! 」」
真っ先にアカリとクウガが手を上げて連呼する。
「はい!それじゃ、アカリさんとクウガさん!やっちゃってください!!!」
二人は嬉しそうに、龍から飛び降りた。
残った僕達は、少し先に行くと、龍から降りる。
ジェイクさん達もダチョウの様な生き物から降りて戦いを見守る。
僕はビックワームに向かって行った二人にカメラを向けた。
<コメント>
■行ったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!
■アカリちゃん行ったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!
■クウガ行ったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!
■でけぇ!!!
■めっちゃでかい!!!
■キモイ!!!
■ビックワームって言ってたな!芋虫みたいでキモいぞ!!!
■蛇みたいな巨体で砂漠泳いでるw
■うわぁ~。でっけぇ!口だけしかねぇじゃん。
■頑張れぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!
アカリが駆ける。
一体のビックワームに向かって。
ビックワームは獲物を認知すると、よだれを流しながら、頭に付いている大きな牙だらけの口を開けてそのまま一気にアカリに襲いかかった。
食われる瞬間。
駆けながらジャンプした。
襲いかかる巨大な口の上空にフッとアカリは現れると、そのまま一回転。
ザンッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!
また一回転。
ザンッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!
そしてまた一回転。
ザンッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!
勢いよく、襲いかかったビックワームは、その巨大な体を頭から綺麗に輪切りにされていく。
ズズズズンッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!
着地する時には、アカリの周りに輪切りにされたビックワームの死体が転がっていた。
チンッ。
静かに刀を鞘に納める。
<コメント>
■ふぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!
■うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!
■すげぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!
■かっけぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!
■アカリちゃんカッコ良すぎ!!!
■流石世界一のアタッカー!!!
■チンッって鳴った!チンッて!!!
■あんなでっけぇワームを輪切りにしたぞw
■もうすげぇとしか言えねぇw
■あまりにも現実離れしすぎて、映画みているみたい!
■凄いでごわすぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!
輪切りにされたビックワームの横を通り過ぎるもう一匹のビックワーム。
そのまま僕達の方へと向かってくるが、その前に立ち塞がっているクウガ。
背中に抱えている大楯はそのままで、ハルバードを両手で持つと真っすぐに上段の構えを取った。
両腕に血管が浮かび上がる。
力を溜めているのがカメラごしでも分かる。
ビックワームは勢いそのままに、同じ様に大きな口を開けて、クウガへと襲い掛かった。
クウガは微動だにしない。
バクンッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!
動かないクウガはそのままビックワームに食べられた。
「うぉらぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
ドンッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!
食べられながら振り下ろしたハルバードは、もの凄い巨大な剣圧を生み・・・・・・・そして斬撃を飛ばした。
一直線に放たれた斬撃は、ビックワームの口の中から真っ二つにしていく。
ズズズズンッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!
そして、先まで綺麗に真っ二つに分かれて、地面へと倒れた。
クウガは、唾液でベトベトになりながら、砂漠に突き刺さっているハルバードを抜くと、親指を立ててニヤリと笑って言う。
「・・・・・・・どうだ?」
<コメント>
■武器使った!!!
■武器使った!!!
■武器使った!!!
■武器使った!!!
■武器使った!!!
■武器使った!!!
■武器使った!!!
■武器使った!!!
■武器使った!!!
■武器使った!!!
めっちゃ驚いてた。




