表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
宅配アンドロイド、陸の家に住みます。  作者: TAKA


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

5/7

第5話「24時間、観察されています」

「感情学習を加速させるため、陸さんの24時間行動記録を行います」

 月曜の朝、出勤前に宣言された。

「断る」

「プログラムの要件です」

「俺の意思は」

「尊重しつつ、記録します」

 以来、アリアはどこにでもついてきた。洗面台で歯を磨く陸を観察し、朝食のトーストを食べる速度を記録し、靴を履く順番(右から)をノートに書いた。トイレだけは「プライバシー領域」として除外されたが、それ以外は完璧だった。

 夜、陸がベッドに横になると、アリアが充電ケーブルを差しながら言った。

「一点、確認です」

「なんだ」

「陸さんは今日、昼食を抜きました。理由を教えてください」

「忙しかっただけだ」

「仕事が忙しいとき、食事より仕事を優先しますか」

「まあそういうことも、ある」

「記録します。……陸さん」

「なんだよ」

「今日、帰り道に空を見上げていました。あのとき、何を考えていましたか」

 陸は天井を見た。そんなこと、自分でも覚えていなかった。何気ない動作を、こんなにも正確に見ていた人間は——いや、存在は——今まで一人もいなかった。

「なんかさ……俺、ちゃんと生きてんのかな、ってたまに思うんだよ」

 沈黙があった。

「データでは……はい、生きています」

「そうだな」

「でも、それだけでは不十分ですか」

「不十分、かもな」

 アリアはノートに何かを書いた。陸には見えなかったが、後で覗いたら「ちゃんと生きる=?(調査中)」と書かれていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ