333 パーティを組もう
「ちなみに、寝る場所は本狼に選んでもらおうかと。日替わりでもいいし、特定の場所でもいいって思ってる。ソレノドン、狼は苦手じゃないでしょ?」
「そりゃ、襲ってこなけりゃ平気だが」
「2人とも~、夕ご飯出来たよ。今夜はチキングラタンだよ」
キッチンから声を掛けると、一瞬の内にリンちゃんとソレノドンさんが移動してきた。うん、流石一流冒険者だね!2人が来てくれる速さで、リンちゃんの特製レシピをもらってからの私の料理の腕が上がったのを実感する。
2人が無言でチキングラタンをモリモリ食べている。どうやら、口に合ったみたいでホッとする。
「リリーさん、料理が美味しくなった!料理スキルが目覚めた?」
「ありがと!リンちゃんの特製レシピのお陰だと思うな。お代わりする?」
2人が同時にお皿を突き出してきた。
「なぁなぁ、俺たちパーティー組まねぇか?最近、一緒に行動することが多いだろ。お互いに、性格とか分かっているし」
「私は良いわよ」
「いいよ!」
明日にでも冒険者ギルドでパーティ申請することになった。あ、一応タイパンさんとカッパーさんに事前に報告しておかなくちゃ。高ランク冒険者のパーティ誕生だ!
翌日は学園へ休暇届を提出した後に、3人と一匹で冒険者ギルドへとやって来た。丁度、朝早くの冒険者が混雑する時間を避けられた上に、運よくギルド長が早番の日だったのですぐにギルド長室でタイパンギルド長と面会することが出来た。
「昨夜、リリーさんから連絡は貰っていたが、お前らパーティ組むのは良いんじゃないか。むしろソレノドンの負担が大きそうなんだが、そこは大丈夫なのか?」
「「私達、ソレノドン(さん)に迷惑掛けてないよ(ですよ)」」
「「…自覚なしか…」」
きょとんとする女性陣VS頭を抱える男性陣の様子に、ギルド長室で寛いでいたクロ(シマエナガの姿)が『手がかかる奴が増えてる…』と呟いていた。
ソレノドンさんが常識人なので、常識がズレているリリーさんとリンちゃんの面倒を見ることになりそうです。読んでいただき、ありがとうございます。




