新幼馴染の周りの賛否両論
あの後生徒会の目論見が俺には皆目検討がつかず姫乃達をこの学園から追い出したいのかそれとも何かしらのトバッチリをこちらになすりつけようとしているのか未だに判明ができずにいる。
しかしあまり生徒会会に睨まれるのはごめんであり事を大きくしないうよにして上手く立ち回る他ならないと今回は大人しく新幼馴染達の様子を見るという形に徹しようと思った。
「………」
「おお一星何やら腑に落ちない顔をしているな。いやしけたつ面とでもいった方がいいか。」
「おおきなお世話だ。」
「なんだよ朝から不機嫌だな。てか聞いたぞ生徒会で何やら俺が裏で企ててるとかどうとかの話になっていたらしいな。言っとくが俺は…」
「ああお前は何もしていないしそんな奴じゃないのは俺が十分に理解している。だから何も言わなくていい。」
「………そ、そうかそう言われるとなんかはがゆいな。」
「何がだよ。お前から言ってきて勝手に照れるなよ。」
「いやお前からのお礼の言葉ってここ最近聞いてなかった気がしてな。」
「それはここんとこお前の行いがあまりにも突発すぎているからというのもあるからだ。後夏休みの時はやたらと自己中だったからなお前。」
「それで俺はお前に塩対応されているってわけか…はぁ〜2学期早々コレじゃあどうにもならなさそうだな。」
そんな事からっきしも思ってない本人からの愚痴。
コイツが器用に動くか動かないかに関しては大抵の事で林音から話しを聞く事ができる。
どういった共通網かは分からないが林音と蒼脊は何処かしら似た共通点があって互いの情報が知りわたっている。
だから裏で何かあれば林音が何かしら言ってくるし蒼脊が林音に対して何かあればコレも突然の事で言ってくる。
正直どんな情報通なのかは分からないが、ある意味最強の連絡やり取りだなとそう思う時がある。
「まぁその辺の話はさておきだな。なんなんだこの状況。」
蒼脊に言われ現状教室での問題に関して指摘をする。
その方向には…
「君やっぱり今水泳部門で有名な杉原澤野乃美ちゃんだよね!というか昨日の自己紹介の時もしやと思ってネットで検索したらそうだったんじゃないか!」
「え、え〜と…」
「昨日の自己紹介で気づいたのっておおよそ半々じゃなかった?水泳部の人達は既に噂になってるんじゃないの?」
「そうなんだけど、そうじゃないんだ。そう言う噂を耳にしたという話だったらしくて杉原澤さんはなんでも入部しなかったらしいんだよ。だから噂半分事実半分といった形で昨日はあまり杉原澤さんの噂になってなかったんだと。」
「杉原澤さん何で水泳部に入部しなかったの?入部したら部員のみんなから頼りにされてきっといい気持ちになれたと思うよ。」
「え〜とそのまだどんな部活なのか分からなくててですね。あ!でも水泳なのは分かってはいます。それがどう言った水泳部なのかどうかまだ決定打にかけてるというか…」
「ああだったら野谷山さんにお願いしてみようか?野谷山さんも水泳部だし頼めばきっと丁寧に案内してくれるよ。ね?野谷山さん。」
「え?ああうんそうだね。私でよければ案内するよ……杉原澤さん。」
「…………」
………
「なんともまぁ空気が重いというか…周りの奴等そこは普通に本人の尊重というものがあるだろうに…勝手な事をづけづけと…やれやれだな。」
蒼脊の言い分には一理ある。
昨日の今日で周りの接し方はある意味向上的で姫乃に対しての遠慮の無さというものがあって接しやすい形となっている。
だが姫乃はまだ若干遠慮の無さがあるのだろうか…昨日の教室でのホームルームでは周りへの反響が大きくだいぶ人見知りな姫乃にとってはこたえたらしい。
「昨日まだホームルームらやっていて姫乃の挨拶が終わったという部分まではよかったんだけどな。やっぱり人柄や外見だけで周りにとってはお姫様もしくは天使様だと思われたのかもしれんな。」
「だろうな体は小さいのに水泳では天才ときていてる。どこにあんな小さな体で肺活量があるんだって思ってしまうぐらいだしな。本当世の中って怖いよな。」
そんなわけあるかよ。
俺の知ってる姫乃は水泳はまだまだというレベルでの段階だったんだぞ。
しかも5年経っても俺に勝てる要素なんてなかった。
なのに周りからは水泳の天才だと言われている。
明らかに今回俺が握っているあのカギと関連性があるのは確かなはずだ。
率直に話せばそれでいいかもしれないが…2日目早々そういった話は避けた方がいいだろう。
「うん。じゃあまた今度お願いしますね。今日はその用事があるので…」
姫乃は何故かコチラへチラッと視線を向けて何やら意図があるのだろうか相槌みたいなのをしてくる。
「………」
「おいおいまさかお前達もうそう言う関係なのか?他の幼馴染達をおいて…」
「ひと聞きが悪いにも程があるだろう。姫乃とはそう言う関係じゃないよ。山茶花と同じ妹みたいに思ってんだから。」
「まぁ別にそれでもいいんだけどな〜お前周りから更に怨念みたいなのをぶつけられても知らないぞ。」
「は?それどう言う意味だ。」
「さてな俺は助言したからな。」
「??」
そんな意味深な事をいいながら俺の席から離れていく。
何なんだいったいどういう事なんだ。
「ねぇ神楽坂君。」
「あ?」
そんな事を思っていた矢先に姫乃はコチラへと近付いて声をかける。そんな様子をみていた他の生徒達はかなりヤキモキした感じと嫉妬で美森姉とはまた違った形で鋭い視線が横から前へと突き刺さり俺はそのまま無視をし姫乃からの話を聞く。
「何かようか?」
「えっとね。その…」
姫乃は周りに聞かれたくなかったのか俺にコソッと耳打ちをしてくる。
「な!?」
「むむ!」
それをみた川兎と山茶花は嫉妬し驚きと膨れっ面になる。
(放課後時間頂戴。話したい事があるから。)
「………」
耳がこそばゆい感じはあったが、その声の裏腹には彼女の素のままの感情が露わにしたという錯覚があり俺の心にはそこまでのドキドキ感を味わう事はなかった。
……コレが猫を被った状態だというのを知らなかったらな。
「じゃあまた後でね神楽坂君。」
ぬぬぬぬぬ!
ぐぬぬぬぬ!
きぃーー!!
そう言って自分の席へと戻る姫乃。
いや本当勘弁してくれ。
というかこっちをみるなみるな。
まるで俺が何か唆したみたいなるだろう。
そんな波乱な朝からそのまま昼までの授業を終え午後の学校が終わる。
「今日は昼までだったか……コレならまだ時間はあるし少し様子でも見に行ってみるか。」
「一星……コホン!神楽坂君ちょっといい。」
帰り支度をする最中声をかけてくる山茶花。
そしてその後ろに宇佐木田さんがいる。
「ああ別に構わないが…」
「そう…ならちょっとだけ時間もらってもいいかな。多分姫乃ちゃんはまだ時間がかかりそうだし…」
確かに姫乃のやつまた周りから質問攻めにあってるな。
こりゃあいきなり突き放すというのも姫乃にとってはキツイ話しか……仕方がないしばらく間をおいてから声をかけるしかないな。
「分かった。それで話しって何の話だ?」
「ここじゃあれだからちょっと廊下に出ない?」
「廊下?何でだ?」
「いいから!早くこっち!」
「お、おい山茶花そんなに引っ張るなって…」
「………」
山茶花に無理矢理連れて行かれる一星の姿をみた姫乃。
しかしそのまま皆んなとの会話へと戻り話しをする。
……階段廊下
「ふぅ〜ここならいいかな。」
「てか屋上近くの廊下じゃないか。何でこんな所に…」
「何でこんなところで話さないといけないのは私の方だよ一星君。もう!何であの子が来てからこんな回りくどい事しないといけないの。」
「は?意味が分からんな。それと俺とお前達とで何の関係があるんだ。」
「おおありだよ!あの子が水泳での天才なんて…この学園にくるまで全然わからなかったんだよ。それで周りからは火花ちゃんと杉原澤さんっていい勝負ができそうだねとか言われて変に質問攻めにあったり私にへんなプレッシャーをかけてくるからとんでもなく困ってる。」
「けどそんなの無視すればいいだけだろ?別に興味ないとか言って…」
「神楽坂君私達はこの学園での在り方って周りの生徒からの信頼性にも左右されてるの。変にかけてくるプレッシャーなんて確かに気にする必要性はないかもだけど側からしたらアンチだからしたかたがないよねって言われる事もあるんだよ。」
「???つまり何が言いたいんだ?」
「生徒からの疑いの目が向けられる。……この学園での超天才組の私達幼馴染5人は周りからのヒエラルキーになりかねないって話をしてるかな。」
「いやそれなら宇佐木田さんとか友達なんていな……あっ…」
「ぷくーー!!いないんじゃなくて少ないだけよ!それにユニット仲間だっているんだから。」
記憶が曖昧な感じな奴等を仲間と言うべきなのか?
たんに他人に近しいというのが妥当なのでは?
まぁあの2人はちゃんと宇佐木田さんの事を友達然りライバルと思っているしな。その辺はあまり突っ込まないでおいた方がいいだろう。
「そうかお前らなりに周りの関係とはちゃんと有益に行なっていたんだな。けどそれって……」
「それって?」
ただの猫被りなだけなんじゃないのか?
山茶花はともかく他の奴らは……
「いや林音と海未はそのまんまだったな。馬鹿だし…」
「???」
「???」
一星の言ってる事に何を言ってるのか分からない2人はどう言う事なんだろと首を傾げる。
「いましたいました。こんな所にいたのですね。」




