104. エピローグ&プロローグ
皆さま、これまでカテリーナの物語を温かく見守り、応援してくださり本当にありがとうございました!
今回のお話で、第一部『王立宮廷大学を目指そう! 』が堂々の完結となります!
最終話の内容は、第一部のエピローグであり、同時にカテリーナの次なる出来事へと繋がる第二部のプロローグにもなっています。
カテリーナたちの未来や、この先の続き(第二章)をまた皆さまにお届けできるよう、色々と構想はすでに練っております!
今後、カテリーナがどうなっていくのか、どうぞ最後まで見届けていただければ幸いです!
宮廷大学の卒業式が終わった。
三年間の大学生活では、数え切れないほどの出来事があった。
喜びも、驚きも、悲しみも――今となっては、その全てがかけがえのない思い出でだった。
空を見上げながら、カテリーナはゆっくりと学内を歩いていた。
「カテリーナ」
後ろから声を掛けられ、振り返る。
「ヨアニス?」
「卒業記念に、ちょっとしたイベントがあるんだけど」
「えっ? 何それ? 私、何も聞いてないよ?」
「うん。だって、カテリーナへのサプライズだから」
「私に? えっ、何なの?」
困惑するカテリーナを見て、ヨアニスは悪戯が成功した子どものように笑った。
「みんな待ってるから、十五分後に大学の裏庭へ来て」
「う、うん……分かった!」
「じゃあ、また後で」
そう言い残し、ヨアニスは裏庭へと駆けていった。
その背中を見送りながら、カテリーナは自然と、この三年間を振り返る。
「何かしら……。
この三年間は、本当にいろいろあったなぁ」
入学したばかりの頃の街での研修。
学長から気付かされた魔力の捉え方。
聖なる泉での出来事。
聖獣との出会い。
そして……かけがえのない仲間たち。
他にもたくさんの出来事があった。
笑顔も涙も、すべてが昨日のことのように蘇ってきた。
しばらくの間、数々の思い出に浸った後、カテリーナは指定された裏庭へ向かった。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
宮廷大学の裏庭には、学内でも有名な大樹があった。
その大樹を囲むように、大勢の人々が集まっていた。
「何かしら?」
そして大樹の根元へ目を向けた瞬間、カテリーナは思わず息を呑んだ。
「えっ!? えっ!? な、何これ!?」
そこには、何人もの男性が跪いて横に並び、一斉にカテリーナを見つめていたのである。
しかも、その顔触れが異様だった。
――剣の騎士団長のファレグスさまだわ。
その隣には、盾の騎士団長フォロスさまもいる。
えっ、その隣は、お兄さま!?
何でアレクシオスお兄さままでいるのかしら?
っていうか、なんで学生でもないキリロスまでいるのよ!
それに、セブに、ニコに、ヨアニス……。
さらに隣は…………ちょっと待って!
何で、あいつらがいるの!?
それだけではなかった。
他の同級生や、あまり見覚えのない男性まで混ざっていた。
カテリーナは、この集団の関係性が判らず、ただただ混乱していた。
「え、えーっと……これは一体……?」
「突然ですまない、カテリーナ殿」
口を開いたのは、剣の騎士団長ファレグスだった。
「皆で話し合った結果、あなたが大学を卒業する日まで待ち、その上で公平に選んでもらおうと決めていたのだ」
「は、はあ……」
カテリーナは状況がまったく理解できない。
「えっと……何を選ぶのでしょうか?」
すると、ヨアニスが周囲を見回し、小さく声を掛けた。
「せーの!」
次の瞬間――
「どうか私と結婚してください!!」
全員が一斉に片手を差し出し、声を合わせた。
それと同時に、周囲で見守っていた観衆から大歓声が沸き起こる。
「えっ!?
えっ!?
えぇぇぇぇぇぇぇぇぇーーーーーーーーーーっ!!」
目の前には、跪いたまま手を差し伸べる男たち。
――な、な、何これ!?
ど、ど、ど、どうすればいいの、私!?
あまりにも予想外の出来事に、カテリーナはただ立ち尽くすことしかできなかった。
そして――
彼女の波乱に満ちた人生は、まだ、ほんの一部でしかなかった。
新たな物語が、今ここから始まった。
【読者の皆様へ感謝とお知らせ】
皆さま、最後までカテリーナの物語をお読みいただき、本当にありがとうございました!
魔力1の絶望から、泥臭い努力と剣技で運命をひっくり返したカテリーナの逆転劇はいかがでしたでしょうか?
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現在、公式前日譚となる完全新作の連載をスタートしております!
『筋肉聖女 ~神聖魔法より筋トレを選んだ侯爵令嬢、ウォーハンマーで無双する~』
カテリーナの母・アナスタシア。彼女はいかにして「大聖女」と呼ばれる圧倒的存在になったのか――!?
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