18/33
第二章 9
9
何をそんなにほくそ笑んでいるのか俺には分からなかった。
少なくとも、酒を飲むまでは。
グラスに注がれた酒は黄色をしていた。
ハイボールみたいな。
乾杯の合図と共に俺は酒を口に含んだ。
酒は、口の中でパチパチと音を立てていた。
(なんか不思議な感じだな……)
そして、酒を飲み干した瞬間──。
身体が燃えるように熱くなってきた。
「熱っ……!」
それは、俺だけじゃなかった。
デイビッドも、メディアもアンリも、床を転げ回っていた。
「え、エドワード〜。なにこれ……熱いよ〜……」
俺はまたロイスを見た。
「ッ……!!」
ロイスは俺を見下すように立っていた。
目が合うと、またにやりと笑った。
「おやおや……。お客様、どうされましたか。美味しさのあまり床に倒れてしまったのですか。フフフ……。そこにはちょっとした毒をイレテオキマシタ。しばらくは起き上がれませんよ」
くそっ……これじゃあ明日ここから脱出できないじゃないか……。
「ここから脱出しようなんて考えてたあなた方が悪いんですよ……?」
お見通しだったのか……。
そのまま俺は気を失ってしまった。




