17/33
第二章 8
8
食堂には大きな丸テーブルが置かれ、その上にご馳走が所せましと並べられていた。
「「「「お、おおー!」」」」
ここが"檻"だとしても、つい興奮してしまう。
「さあ、乾杯をしましょう」
ここには、ロイスの他に、アルミス、アロンが来ていた。
それと、もう一人。
見慣れない老人がいた。
誰だろう……?
老人は俺の考えていることを見透かしたように、こちらに歩いてきた。
「はじめまして。私は執事のケレンスキーです」
「は、はじめまして……。俺はエドワードっていいます」
「貴方様のことは存じ上げております」
「は、はあ……」
なんというか、堅すぎて話しにくい。
その時、ロイスがグラスを持った手を上に伸ばした。
「今日、ここに集えた奇跡に、乾杯!」
「「「乾杯〜!」」」
俺以外はみんなグラスを上にあげていた。
俺はつられてグラスを持った。
俺はちらりとロイスを見てみた。
いつもと変わらない表情のようだが、微妙に違和感があった。
「気のせいか……」
「エドワード~どしたの」
「いや、なんでも……」
もう一度ロイスの顔を見てゾクッとした。
口角がつり上がり、悪魔を連想させるかのような笑みだった。




