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かりそめアパート。  作者: シュレディンガーの羊
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10/105

009。



引越しから一週間が経ち、新しい住処にもようやく慣れつつある今日このごろ。

ただ生活に慣れてくれば、今まで気にならなかったことが気になり始めるわけで、


「俺さ今だに朝黄以外に会った人いないんだけどいつ会えるんだろ?」


俺の部屋で一緒に夕飯を囲んでいる二人に問う。

青葉は一旦箸を止めて、眉をひそめた。


「会いたいなんて思わなくていい。下手に関わると厄介な奴らばかりだ。万が一にでも赤城が毒されるのは避けたい」

「いや、それ大袈裟だから青葉」

「そうだよー。ブルーはレッドをとられたくないだけじゃーん。それにひきかえ僕はレッドがちゃーんとこのアパートに馴染めるように計画をたてたんだー聞きたい聞きたいー?」


食事中にもお面をとらない朝黄に呆れつつ、どうぞと先を促す。

ごほん、とわざとらしい咳払いをして朝黄が顔をこちらに向ける。


「まず、レッドには手始めにグリーンと仲良くなってもらおうと思ってます」

「グリーン?」


俺が首をかしげると同時に青葉が箸を取り落とした。

地を這うような声で青葉が朝黄に食ってかかる。


「……おい、面白くもない冗談を言うな。どうしてよりにもよってあいつからなんだ。ふざけるのはその面だけにしろ」

「えー、ふざけてるなんて失敬なー。抜け目ないって言ってよー。だってグリーンが一番妥当なのはブルーがよくわかってるじゃーん」


最近、思うのは朝黄はお面を被っていても表情がよく読めるという点だ。

基本的に青葉にちょっかいを出すのが好きなようで、青葉が嫌がるとにやにやしている。


「……うん、二人は仲良いよな」


一人、箸を進めながらそういえば同時に返事が返った。


「でしょー」

「やめてくれ」



on the ball(抜け目の無い

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