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<第一部> 毎晩、夢で君に会う。
「ねえ、君はこんな経験をしたことある?
同じ人が出てくる夢を、
何日も続けて見ること。
しかもそれが、今も親しくしている相手じゃなくて——
ずっと昔の記憶の中にいる人だったら。
……
誰かが言ってた。
夢に誰かが出てくるのは、
自分の〈無意識〉がその人を恋しがっているからだって。
そして、その人が何度も夢に現れるなら……
それはきっと——
相手の無意識も〈同時に〉
自分を想っていなければ起こらないことなんだって。
だから、同じ人の夢を何日も見続けるなんて、
不思議で、奇跡みたいなことらしい。
……
だからさ、もし。
そんな〈不思議で奇跡みたいなこと〉が
君にも起きたら、どうする?
しかもその相手が、
君の〈初恋〉だったら。
タイミングが少しずれていたせいで、
結局結ばれることのなかった——
遠い記憶の中の、大切な人。
忙しい毎日の中で少しずつ薄れてしまったのに、
それでも、かつては君の世界そのものだった人。
今でもふと思い出すだけで、
胸の奥がやわらかく痛むような——
そんな不思議な感情をくれる人。
もし、そんな人の夢を
何度も見るようになったら……
君も僕みたいに、
この夜を
待ち続けるようになるのかな。」




