第1章 第76話 馬ゴーレムの召喚
セイヤ達は、族長のもとから、チャネスのもとに、水水筒・魔石コンロ・温風箱等を仕入れる為に向かった。
「おはようございます! チャネスさん、いますか?」
「おはようございます。 アッ、セイヤさんでしたね。 今日はなにか?」
「以前、購入していった、水水筒・魔石コンロ・温風箱が好評だった為、仕入れに。 他にも、良さそうな物があれば、仕入れていこうかと……」
「水水筒・魔石コンロ・温風箱ですね。 裏から、出してきます。 他の物は、店の方で見ていてください。」
チャネスは、奥に入っていき、水水筒や魔石コンロ等を出しにいった。
セイヤは、他に売れそうな魔道具が無いか、店の中を見て回った。
〘魔石保冷庫〙:魔石を使い、食材や飲み物を冷やす
セイヤは、〘魔石保冷庫〙を見付け
「チャネスさん、こちらと同じ物を3台有りますか? 其から、水水筒は30台、魔石コンロは20台、温風箱は10台でお願いします。」
「大口ですね!! 在庫はなんとか揃います。」
セイヤは、それらを仕入れて、代金を払い、ボックス内に入れいった。
仕入れが終わると、族長のもとに戻り
「ありがとうございました。 ナニか、引き取って欲しい物等は有りますか? 少し、魔石確保の為、ダンジョンに挑むので、こちらへの行商の日が開きます。」
「では、ポーション系の一部と、雑貨類を、武器・防具類との交換が出来ますか?」
「魔物からの修理品や、修理出来ない物も準備してください。 こちらで買い取り、差額をお支払いしていきます。」
セイヤは、エルフの村で必要な、武器・防具・弓矢等を売り、修理品や精錬に回す物、ポーション系や雑貨を仕入れていった。
「族長、ありがとうございました。 シールスライムの方、よろしくお願いします。 次に訪れる迄は、少し間が開きますが、よろしくお願いします。」
「こちらこそ、ありがとう。」
セイヤ達はエルフの村を後にして、馬とハルスで森を抜け、街道に出ると、領都サーテアに向かった。
夕方、領都サーテアに着くと、リョカ達に〖精霊の泉亭〗の宿を1泊確保してもらい、セイヤは〖ベイカーの鍛冶工房に向かった。
「こんばんは! オヤジさんいますか?」
「おぅ!! セイヤ! 魔石に術式の方、書き込み終わったぞ。」
「もうですか!!! じゃあ、明日、領館でゴーレムを登録してもらい、王都へは、ゴーレム馬車で向かえますね! 其れと、馬車ですが、シールスライムを素材として、車軸等の間に挟む事で衝撃を抑えられました。 シールスライムは、冒険者ギルドの方で、素材として買い取りをお願いし、数を集めてもらいます。」
セイヤは、馬車のどの部分に、シールスライムを挟むかを、ベイカーに説明していき、装甲馬車の設計図を書いてもらう事にした。
「オヤジさん、魔石への術式を書き込んでもらった事と、装甲馬車の設計図の依頼、どのくらいお支払いしましょうか?」
「おっ、まだ金額を決めてなかったな!! 行商や旅人の安全の為だ! そう高くは取らないさ。 金貨5で、手をうってやる。」
セイヤは、金貨5を払い、設計図をお願いして、魔石を受け取った。
セイヤは、一旦街の外に出て、街壁の外側で、マジックサークルを展開し、魔石を持って、馬ゴーレムを召喚した。
魔石の位置を、首の後ろに移動させながら、場所を整え、それらを10頭召喚した。
召喚した馬ゴーレムをボックス内に入れ、街に戻り、宿に向かった。
〖精霊の泉亭〗に戻ったセイヤは、セレスさんから部屋の鍵を受け取り、部屋の中からボックス内に向かった。
セイヤは、ボックス内で、自分が作った装甲馬車に、シールスライムを挟んでいき、馬ゴーレムの馬車用の手綱等や、鞍を作っていき、ゴーレム馬車を仕上げていった。
リョカ達と、夕飯を済ませたセイヤは、ボックス内に戻り、壊れた馬車から、もう1台の装甲馬車を作り始め、夜遅くに眠りについた。
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転移100日目 〖精霊の泉亭〗
セイヤは、リョカ達に起こされ、朝食を食べに降りると、〖セカンの一颯〗のカーリーさんが
「おっ、セイヤ、おはよう!! 裏の冒険者用宿舎に、部屋を借りるんだって?」
「おはようございます。 ゴーレム馬車を作る為、ランクE-以上の魔石が必要になり、それらの確保にダンジョンに潜ります。」
「まだ、3人組のパーティーなのに、凄い事するな!」
「急ぎではないので、少しづつ集めていきます。」
セイヤ達は、セレスに3人の朝食を頼み、カーリーとの話を続けた。
「カーリーさん、この辺で、ゴーレムを召喚出来る魔術師の方はいませんか? 引退した魔術師とか。」
「引退した魔術師か…… セカンにも、引退した魔術師が居たが、ゴーレムの召喚が出来るかまでは……」
「今度、訪ねてみるので、紹介していただけませんか?」
「紹介状を書いておこう。 訪ねてみて、聞いてくれ。」
セイヤ達は、朝食を終えると、領館に向かった。
セイヤは、領館の近くでゴーレム馬車を出し、ゴーレム馬車に乗って領館に向かった。
セイヤ達は、領館でゴーレム馬車より降り、領館に入っていくと、文官のギルバートさんと、隊長のロバートさんが待っていた。
「ファイの村への、物資の輸送が終わりました。」
「ご苦労様でした。 此で、ファイの村も、冬支度が進むでしょう。」
「ファイの村の駐屯地跡地も、馬を使って耕せる様、農具と馬を寄贈してきました。」
「あの、跡地を畑にするのですか!! 村の農耕地が増えて、より食糧の確保が出来るな!」
「セイヤさん達の取り分が減ってしまいましたね……」
「其から、僕達が乗ってきた馬車ですが、馬ゴーレムが曳く馬車で、速度が速く衝撃も抑える様になっています。 此等を、子爵領で生産したい為、装甲馬車の工房と馬ゴーレムの生産許可をいただきたいのですが…」
「馬ゴーレムに装甲馬車だって!! そんな物が出来るのか?」
「その為に、ムードからの鍛冶職人の募集と、王都にゴーレム召喚が出来る魔術師の派遣が必要になります。 また、サーテアのダンジョンでの、ランクE+の魔石の確保と、魔石に術式が書き込める錬金術師が必要です。」
「人材確保が大変だが、輸送に革命が起こる!! 是非、子爵領に工房が欲しいな!! どの領からも注文がくるぞ!!」
「術式には、マジックシールドを含めて有りますので、商隊を組めば、多重シールドにより、商隊を守る事も出来ます。 魔石に魔力を補充して、ゴーレムの維持をします。」
「商隊の生存率も上がり、商品も安くなる!! 領民の生活にも余裕が出るな! 直ぐに領主からの許可を取って来る。」
ギルバートさんは、領主のもとに走りった。
「今日、乗って来た馬車ですが、領主様に献上します。 また、馬ゴーレムを7頭お貸し出来ますので、明日からの護衛の騎士達に乗ってもらい、王都への移動を短縮したいと思います。」
「騎士団に、馬ゴーレムの貸し出しか!!王都への行程を短くすると!!」
セイヤは、騎士団に貸し出す馬ゴーレムを7頭出し、騎士団に預けた。
後の2頭で、王様に献上するゴーレム装甲馬車の準備も進めている事を伝えていると、ギルバートさんと文官の1人が走ってきた。
「セイヤさん、こちらは子爵領の文官長のカーベル卿です。 セイヤさんのゴーレム案、領主様からの許可が出ました。 全面的に協力するそうです。 王様への報告のおり、そちらも御裁可をいただく様協力します。」
「私も、姫様と一緒に登城し、王様からの御裁可をいただく様、子爵領として協力していきます。」
「セイヤさんより、ゴーレム装甲馬車を、王家と子爵家に献上するとの事です。」
「其は、忝ない、セイヤさんよりの協力、支援を子爵家代理として、お礼申し上げます。」
セイヤ達は、明朝出発する事を確認して、領館を後にして、ハルスの馬車で〖精霊の泉亭〗に戻った。




