第1章 第75話 エルフへの依頼
転移99日目 ファイの村 出丸夜営地
セイヤは、朝起きると、村の駐屯地跡に行き、騎士団が使っていた馬屋を整備し、資材倉庫を農具倉庫に改装して、馬6頭と農具は搬入した。
馬車に戻ると、ファイの村に居た冒険者パーティーや、ソロ・2人組等の冒険者達が、討伐した魔物の皮や討伐部位・牙や魔石等を換金する為、馬車に集まっていた。
「セイヤさん、すまないが、魔物の素材等、換金出来ないだろうか? 素材等、傷む前に処理したいが、サーテア迄戻らないと、換金出来ない。」
「魔物の素材は、ギルドの8割になりますよ? 魔物が装備していた物も含め、修理品等も買い取り出来ます。 矢や武器・防具の販売も出来ます。」
『ノーナ、仕入れと販売の帳簿の記入、お願い出来るか?』
『わかりました。 記入しておきます。』
「セイヤさん、其れでも良いので、お願い出来るか? そうすれば、長くこちらに残って討伐が出来る。」
「わかりました。 買い取りしていきます。」
セイヤは、馬車に入った後、ボックス内の声を掛けた。
「リョカさん、ファリスさん、朝食を取っていて下さい。 終わったら、冒険者達の買い取りをお願いします。」
「「はい! わかりました。」 セイヤさんの分も、準備しておきます。」
セイヤは、馬車の後ろに箱を出し、買い取り品を入れていく様にして、冒険者達の素材の買い取りをしていった。
リョカ達が出てきたら、交代して朝食を取り、済ませると、買い取りをリョカ達にお願いして、村長の所に向かった。
「おはようございます。 村長、よろしいでしょうか?」
セイヤは、村長を駐屯地跡に案内して、馬小屋と農具倉庫をみせた。
「村長、駐屯地跡ですが、囲ってあるので、安全な農地にしてください。 馬を6頭、こちらに農具を入れてあります。 農具は馬で曳く事で、畑は耕せます。 馬の世話は大変になりますが、畑を早く耕せます。 村の外の畑も耕せますので、活躍出来ると思います。」
「なんと!! 農地が増えるし、新しく開墾も出来るな! セイヤさん、なんとお礼を云ったら良いか……」
「此で、農地も増やせるし、開墾も楽になります。 頑張って下さい。」
「ありがとう! すまないが、村の備蓄庫に来てくれ。」
村長は、セイヤを備蓄庫に案内し、積み上げてある備蓄品の一部を、セイヤに渡し
「セイヤさん、此は、村からのお礼だ! 納めてくれ。」
「其れには及びません。 今回の騒動がなければ、村は安全だったのですから。」
「其れでも、農地が増える事での、収穫量も増える。 村には、多大な貢献だ!」
「そうですか… では、半分いただいていきます。 残りの半分で、馬の世話や、堆肥作りの準備をしてください。」
「そうか!! 馬の糞等から、堆肥を作り、畑に使う事で、更なる収穫が求められるか!」
「はい。 運用、よろしくお願いします。」
セイヤは、馬と農具を村に寄贈して、馬車に戻った。
「セイヤさん、皆さんの素材は、全て買い取りを終わりました。」
リョカ達も、買い取りが終わったらしく、出発の準備ができていた。
セイヤ達は、エルフの村方面の出丸より出て、村から離れてから、馬車をボックス内に入れ、ハルスと馬2頭で、エルフの村に向かった。
エルフの村に向かう途中も、魔物を狩ったり、薬草や自然の野菜を採りながら、向かっていく。
エルフの村に近づくと、昨日のレイ達の見回り組が、村の入り口の門番をしていた。
「セイヤさん、こんにちは!」
「昨日のお話と、スライムを入れる箱を準備してきました。 族長さんに会いにきました。」
「わかりました。 私が案内しましょう。」
レイは、見回り組に門番を任せ、族長のもとに案内してくれた。
「族長、セイヤさん達がおみえです。」
レイは、族長に報告すると、村の入り口の方に戻っていった。
「セイヤさん、ファリス、リョカさん、いらっしゃい! スライムの件、集めておきます。」
「ありがとうございます。 スライムを入れる箱を準備してきました。 日があくと、傷む恐れもあるので、こちらに入れてください。 買い取り価格は、また村を訪れた時になりますが、お支払いします。 まだ、ギルドの方でも、買い取り価格が決まってない為、その様になります。 其れと、魔道具を買い取りたいのですが……」
セイヤは、スライムを入れてもらう為の箱を出し、お願いした。
「買い取りの事はわかりました。 魔道具も、チャネスの所でみてください。 スライムを、此の箱に入れるのですか?」
「内緒でお願いしますが、此の箱と、僕の〖アイテムボックス〗が繋がっており、離れていても、僕の方で取り出せます。 時間停止で入っていますので、こちらに支払いに来る時迄の、数も把握出来ますし、違ったスライムも判別出来ます。 違ったスライムは、別会計で買い取りします。」
「そんな凄い事が出来るのですか!!! ナニに使うのですか?」
「現在、馬ゴーレム用の馬車を考えています。 街道を安全に早く移動する為、馬車の振動を抑える事に使います。 街道の安全と移動の速さがあれば、雑貨や魔道具等、エフェルさんの所にも、少し値段を上げてでも、納めに行ける様になるかと…」
「ゴーレムで馬を!!! 其れが出来たら、エルフの村にも、1台欲しいが…… ゴーレムの維持が出来るのか?」
「ゴーレムに魔石を埋め込む事で維持と、シールドを張る事で安全を考えています。 魔石に術式を書き込み、其れに魔力を込める事で馬車の持ち主と維持を図ります。」
「魔石に魔力を込めた人の命令を聞かせるのか!!」
「まだ、出来上がっていませんが、早いうちに、エルフの村に納められる様、努力してみます。 王都に報告にいき、許可も取らないといけないので。」
「ゴーレムの召喚も、難儀だな。 少し、エルフの者にあたってみる。」
「よろしくお願いします。 王都でも、派遣出来ないか、問い合わせるところでした。」
日割りについて:1回り→火・水・風・土・光・闇の6日
:1の月→1~5の5週
:1年→年始の無・聖・空の3日と1~12の月と精・時の2日で、365日
訂正 あとがき 日割り 5・7/17訂正
1年は1~10の月→1~12の月
355日→365日




