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セイヤの冒険(仮題)  作者: KEN
第1章 サーテア子爵領
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第1章 第69話 サーテア子爵への報告



セイヤは、ギルド長の部屋を出ると、ニコルに


「今日、提出した買取り分は、大量に出したので、日を改めて、計算してください。 それから、ティーン男爵領のギルドから、オウガ達に襲われた被害者達についての報告が、こちらに来る様になっています。」


「わかりました。 その時に、前回の輸送料を預かってますので、精算します。 ティーン男爵領のギルドの方は、連絡が来てからになります。」


「ありがとうございます。 おやすみなさい。」


セイヤは、ギルドを出て〖精霊の泉亭〗に向かった。


部屋へと入り、ボックス内に向かうと、リョカ達はポーション作りをしていた。


ボックス内に入ったセイヤは、ハルスのもとに向かい、ハルスと牝のレッドホースの餌を準備すると、ハルスは餌の入った桶を咥え、牝のレッドホースの方の持っていった。


「ハルス、牝のレッドホースは、元気になったかい? 仔は大丈夫だったかな?」


ハルスからは、『元気を取り戻し、仔も無事だった』という、思念がセイヤに届き、セイヤはゆっくり牝のレッドホースに近づいた。


「お前も、ハルスと一緒に、僕の《召喚》の中に入るかい? 仔が生まれたら、仔も《召喚》の中に入れて良いかな? それとも、このまま、此処で暮らして、背に乗せたりしてくれるかな?」


セイヤの話を、ハルスが牝に伝えてくれる。


『仔が生まれ、ある程度育つ迄は、背には乗せる事は出来ないが、此処で暮らせるなら、安全だから餌の問題がなければ、大丈夫だ』


ハルスが、牝の気持ちを伝えてくれた。


「じゃあ、しばらくは此処に住み、仔が生まれてある程度育つ迄は、ハルスと一緒に居てあげてくれるかな。 育って、乗せる頃にもう一度考えよう。」


セイヤは、ハルスと一緒に、仔が少し育つ迄は、牝のレッドホースを保護する事を伝えた。


セイヤは、ボックス内の空間を広めに取り、柵と寝床、水飲み場を整備して、ハルスと牝のレッドホース住む場所を拡張した。


柵の向こうに、《木魔法》で草原も作り、ゆっくり出来る様にしておいた。


ハルスと牝のレッドホースは、セイヤが整備した草原に向かい、2頭で寄り添っていた。


セイヤは柵を閉め、柵のこちら側に、馬車用の2頭の馬を入れる様にして、馬とレッドホースとを隔離しておいた。



◇◇◇◇◇◆◆◆◆◆◇◇◇◇◇


転移95日目 〖精霊の泉亭〗


セイヤ達は、朝食後冒険者ギルドに赴き、3人のランクを上げる手続きをしにいった。


「セイヤさんはランクAに、リョカさん、ファリスさんはランクCへの昇級です。 セイヤさんからの入金も入っています。 それから、セイヤさんの方に、前回の輸送料、〖レイドの悪魔〗討伐の報奨、王都への護衛報酬も入れてありますから、分ける時はまた手続きしてください。」


「わかりました。 レッドホースの登録ですが、現在妊娠している為、出す事が出来ません。 登録出来ますか? 仔馬が生まれたら、そちらも登録したいのですが…」


「特別ですが、セイヤさんに登録章を2つ渡しておきます。 見易い場所に登録章を着けておいてください。」


小部屋を借りて、ニコルとの手続きを進めていった。


セイヤは、リョカ達と別れ、領館に赴き、入り口で名乗ると、領館の中の部屋に通され、待っていると


「領主様、お嬢様がお見えです。」


先ぶれの後、領主とクレアが部屋の入ってきた。


「セイヤさん、無事の護衛帰還、ご苦労だった。 〖豪聖槍〗レスポールの回復も、みごとであったと聞いている。」


「ありがとうございます。 途中、オウガの1群等、強い魔物も出ましたが、姫様を無事に護衛し、帰還出来た事はなによりでした。」


「また、王都への報告もお願いしたい。 無事、ランクAへの昇級も済んだと聞いた。 ついては、王都への報告の護衛を、指名依頼したい。」


「領主様からの、ギルドへの指示だったのですか? まだ、未熟な僕への昇級は。」


「いくら領主とはいえ、冒険者のランクを上げる事は出来ない。 セイヤさんの実力を、ギルドが評価した事で昇級されている。 だが、これで、王様への報告も、クレアと同行して王城に入る事が出来る。 ランクAの冒険者は、それだけの待遇が成される。」


「王城になど… 礼儀も、服装も、準備出来ません。」


「冒険者ですので、服装は防具で大丈夫です。 礼儀は、私と共に登城するので、私に習って下さい。 私より、1歩下がった場所で、同じ事をしてくだされば、不敬罪に問われる事は略無いです。 王様も、冒険者を不敬罪で問う事は稀です。」


「そうですか… ランクAに昇級したので、その様な公式の場にも、出ないといけないのですね… わかりました。 クレア様を護衛して王都に行き、同行して王城に登城します。」


「ありがとうございます。 王様への報告は、同行お願いします。」


クレアから、報告の同行へのお礼を言われると


「サナトリアへの護衛と、回復への謝礼、〖レイドの悪魔〗討伐の報奨等、恩賞を出しておいた。 下がる時、受け取る様に。」


クレアの父の領主が云うと


「〖レイドの悪魔〗の報奨金は、ギルドから受け取っています。」


「ファイの救援、ファイの城塞化、ポーションの仕入れ等、諸々の恩賞を纏めてある。 受け取って欲しい。」


「わかりました。 この恩賞金は、サーテア子爵領内での、行商に役立てます。 それから、サナトリアへの往復での魔物の討伐分は、クレア様よりいただきましたが、オウガの1群に襲われた被害者の荷物・カード内の分配金等、どのように分割しましょうか?」


「それらは、後程、領の文官と話し合いを行う。 どれ程の物資と分配金なのか、文官に報告してはもらえないだろうか。」


セイヤは、クレア達の王都への護衛と、恩賞の受け取りを受諾し、領主の前を後にした。


セイヤが部屋を出ると、1人の文官と、騎士隊の隊長のロバートさんが待っていた。


「セイヤさん、こちらは、サーテア子爵領の文官のギルバートさんです。 今回、オウガの1群の被害者達の分配金等、〖イースビレン〗との配分を査定してもらいます。」


「よろしくお願いします。 商隊が襲われており、被害者達も多く、分配金の査定は出ていませんが、商隊の馬車に積んであった物資等は、出す事が出来ますが、何処か広い場所がありますか?」


隊長のロバートと、文官のギルバートは先に立ち、セイヤを練兵場に連れていった。



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