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セイヤの冒険(仮題)  作者: KEN
第1章 サーテア子爵領
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第1章 第65話 サナトリアからの帰還



転移91日目 サナトリア王国 ヴィドナルス王国公邸


セイヤ達は、起き出すと、オウガの硬革鎧を装備して、玄関口に向かい、馬車の準備をした。


サナトリア王国から、ティーンを抜けてムード、ファイを辿る感じで、サーテア領に戻る行程であら。


セイヤ達が準備を終わり、待っていると


「おはようございます。 今日から帰路です。 よろしくお願いします。」


騎士隊長が、セイヤ達に声をかけ、隊列を組んでいく。


オウガの1群が居る為、セイヤ達が前衛になり、《探知》系のスキルで、偵察しながら隊を進めていく。


途中、幾つかの魔物の群に遭遇したが、前衛のセイヤ達だけで、討伐でき後衛の姫様の馬車の近く迄は、被害が及ばない程度で、サナトリア国内を進んでいく。


夕方近くになり、街がみえてきたので、今日の宿を取る事になった。


此の街は、サナトリア王国からヴィドナルス王国への、国境に向かう出入口の街で、ノルディツと云う街で、この先に国境がある。


宿に入り、各々が部屋に入って、食事の時間を待っていると、セイヤの部屋に、護衛隊の隊長であるロバートが訪ねてきた。


「セイヤさん、今日の護衛、お疲れ様でした。 情報に有った、オウガとの遭遇もなく、安全に国境を抜けられそうですね。」


「サナトリア王国から、討伐隊が出ていると、国境側に追われているかもしれませんし、国境を超える可能性もあります。 明日から、ティーン男爵領にかけて、警戒を強くして当たりたいと思います。」


「サナトリア国内から、逃げている可能性ですか!! 討伐が成されないと、ティーン領での被害の可能性が出ますね! ティーン領にも、情報が届いているかですね!」


「ティーン領に、情報が届いていれば、あちらからも討伐隊が出ていると思います。 その情報が、こちらには無いので…」


「食堂で、食事をする時、他の泊まり客にも、話を聞いて、明日冒険者ギルドにも寄った方が良いかな?」


「宿の客の情報だけでは、少し足りない気がしますので、今のうちに、街に情報を仕入れに出てみます。」


「では、頼めるか?」


「3人で、情報を調べてみます。」


セイヤ達は、3人でオウガの1群に対する情報が無いか、調べに宿を出た。


ノルディツの街で、冒険者等から話を聞いてみると、ティーン男爵領には、オウガ達の情報は届いたらしく、あちら側からも、討伐隊が出ている様だった。


宿に戻ったセイヤ達は、騎士隊長のロバートに


「ティーン男爵領にも、情報が届いており、討伐隊を編成して、討伐に向けて動いている様です。」


「では、明日も、いつもと同じ様な時間に出発し、ティーン男爵領に向かおう。」


「わかりました。 〖イースビレン〗も、その様に準備しておきます。」


セイヤ達は部屋に下がり、セイヤがボックス内に入ると、リョカ達も空間袋より、ボックス内にやってきた。


セイヤ達は、いつもの様に、回復ポーションを作ったり、ハルス用の馬鎧を作ったり、鋼の矢(C)を作ったりしておいた。



◇◇◇◇◇◆◆◆◆◆◇◇◇◇◇


転移92日目 サナトリア王国 ノルディツの街の宿屋


出発の時間の前に、セイヤ達は馬車の準備を終え、ハルスにも馬鎧を着せて準備しておいた。


リョカ達に馬車を頼み、セイヤはハルスに乗って前衛での斥候の役目を負うつもりでいた。


「今日は、馬車をお願いします。 僕は先行して、偵察していきます。」


「1人では、危険ではないですか? オウガの1群に会った時、連携がとれません。」


「僕1人なら、大丈夫です。 2人を危険にさせない為にも、先行します。 他にも、したい事が有るので。」


「わかりました。 ナニか有ったら、声をかけてください。 直ぐ追いつきます。」


2人とは、護衛に際しての動きを、打ち合わせしておき、姫様達が出てくるのを待っていると


「おはようございます。 では、出発しましょう。」


クレアをはじめ、騎士隊長のロバート達が出てきて、出発の準備をはじめた。


騎士隊の準備が調うと、セイヤを先頭に隊を進めていった。


ノルディツの街から、ティーン男爵領に向かう出入口には、行商の人達が数名おり、ティーンに向かう商隊が無いか待っていた。


セイヤが、ロバートの方をみて、ロバートが頷くと、セイヤは行商人達に声をかけた。


「ヴィドナルスの、ティーン領の方に向かいます。 同じ方面の方は、同行しますか?」


「「ありがとうございます! 出来たら、同行させてください。」」


2台の馬車と、2人の行商人が同行を申し出て、徒歩の行商人は、リョカ達の乗る馬車に、馬車の行商人は、隊の後方に入り、隊列を組んで街を出た。


セイヤは少し先行し、《探知》系のスキルと《地図》スキルを併用し、魔物を探知していった。


セイヤが先行していると、1匹の魔物を探知し近づくと、負傷したレッドホースだった。


セイヤは、《木魔法》でそのレッドホースを拘束し、鑑定すると牝のレッドホースだった。


セイヤは、ハルスより、『此のレッドホースを助けたい』と云う、想いを受け取り、《使役》してボックス内に迎え入れた。


《木魔法》の拘束を解き、回復ポーションで、レッドホースを治療して、〘カーラ〙と名前をつけた。


ボックス内で、〘カーラ〙を休ませ、セイヤはボックスを出て、先行する護衛を続けた。


先行するセイヤは、その先に魔物を探知し、様子を伺うと、襲われた2台の馬車と、護衛と思われる冒険者パーティーを見付けた。


襲っていた魔物は、オウガの1群で、護衛の冒険者パーティーも、行商や馬車の馬も倒されており、馬や遺体を漁っていた。


セイヤは、《念話》により、リョカ達に連絡を取り、襲われた商隊に向かった。


『リョカさん、ファリスさん、先で商隊がオウガの1群に襲われています。 騎士隊のロバート隊長と連絡を取り、戦闘の準備を!!』


『連絡を取ったら、直ぐ向かいます! 無理をしないでください!』


リョカ達は、護衛の騎士隊の隊長と連絡を取り、先行するセイヤを助ける為、護衛の騎士隊の半分と、セイヤのもとへ向かった。


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