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セイヤの冒険(仮題)  作者: KEN
第1章 サーテア子爵領
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第1章 第55話 〖レイドの悪魔〗探索Ⅲ



辛くも、撤退した冒険者達は、なんとか夜営地に辿り着き、負傷者の治療をしていった。


セイヤは、負傷者を1ヵ所に集めてもらい、《聖魔法》の広範囲呪文で、ある程度を回復させ、まだ負傷している者に、ポーションを使っていった。


死亡者は出なかったものの、全員が疲れており、騎士団達で食事の準備をしてくれた。


セイヤ達は、共同討伐分より、魔物肉等、食材を出したまま、騎士団達にお願いした。



◇◇◇◇◇◆◆◆◆◆◇◇◇◇◇


転移72日目 ファイ近く 洞窟前の夜営地


前日が激戦だった為、この日は休養日となり、この日の分の食材を、騎士団に預けたセイヤ達は、ボックス内で休養しつつ、ポーション作りや装備品の修理をしていた。


リョカとファリスは、ポーション系の製作をして、セイヤは装備品の修理をしていると、テントの方に出していたクラウドより、手首を締める信号があり、セイヤはテントの方に出ていた。


誰かが、近づいて来た時、信号をもらえる様にしておいた事で、察知できるのだ。


「セイヤ! 居るか?」


〖ムードの風〗のモードの声だった。


「はい! 今出ます。」


セイヤがテントを出ると


「実は、普通の矢の補充を頼まれたんだが、お前の所にないかなとなっ?」


「それなら、今日の会議の時に、声掛けしようと思ってました。 全てをこちらで回収してるので、修理した物を、各パーティーに配るつもりでした。 今回回収した分は、修理出来た物は、弓使いの方達に。」


「助かるぜ! 弓使いにとっては、矢が無い事には、力を発揮出来ない。」


「分配した分で、足りない様であれば、仕入れてきた物の販売も出来ますが、先ずは分配された物で、残りの本数を確認してもらってから、各パーティーに販売となるかと。」


「少ない所に販売って形か!」


「今、修理していたところでした。 他にも、使えそうな装備品も、修理して攻撃力や防御力を上げていこうと。」


「魔物が強くなってきている。 死者を出さない為にも、ソレはありがたい。」


セイヤは、騎士団の所にいき、姫騎士への面会をお願いした。


「セイヤさん、どうしました?」


「回収品の中の矢、装備品等で、修理出来た物の分配をしたいと思います。 会議の時に、その様に。」


「わかりました。 早めに会議をして、分配し調整をしましょう。 装備の補充は大事です。」


「前回、装備品の交換に、ハズレた方達から、装備品の強化を。 矢の方は、弓使いの方に補充した後、足りない方には、うちの商会からの販売になりますが。」


「では、会議の召集を掛ける時、各パーティーの弓使いの人数と、残りの矢の数の確認をお願いしましょう。」


「お願いします。」


姫騎士は、各パーティーに伝令を出し、会議を召集してくれた。


程なく、各パーティーの代表者達が集まり、会議が始まり


「昨日は、お疲れ様でした。 ナイトオウガに関しては、ギルドの方に共同討伐として、報告を上げておきます。 明日の探索は、昨日同様に、昨日ナイトオウガを倒した場所の前迄を、ランクAパーティーを温存し、昨日と同じ場所でランクAパーティーに先行してもらいたいと思っています。 それから、弓使いの方の矢について、セイヤさんより、矢の回収と修理により、配布していだだける事になりました。」


「「「それは助かる!! 」」 補充を考えていたところだった!」


「各弓使いさんに、普通の矢ですが、30本程を考えています。 弓使いさんの人数が少ない時は、40本程になるかもしれませんが。」


各パーティーの申告により、人数がわかり、配布していった。


各パーティーの弓使いの矢も、滞りなく補充が終わり、翌日の計画も立てられ、夕食を済ませて夜が更けていった。



◇◇◇◇◇◆◆◆◆◆◇◇◇◇◇


転移73日目 ファイ近く 洞窟前の夜営地


冒険者達は、朝早くから交代で朝食を取っていき、探索の準備をしていった。


前衛の〖ムードの光〗・〖ムードの風〗の面々や、ランクAの冒険者によるパーティー達が、洞窟に入っていった。


前衛のサポートである、セイヤ達もその後に続き、中衛にランクAのパーティーと姫騎士達騎士団、後衛のパーティー達で洞窟に入っていった。


前日に休養を取った為、皆の動きも良く、順調に進んでいった。


前日に休養日を取ったにしては、魔物との遭遇も、そこまで増えてはいず、地下2階を経て分岐点を過ぎて、地下3階への階段迄きた。


コアの有った、地下3階への階段から先は、魔物との遭遇も増えていき、地下4階では、魔物の強さも強くなってきた。


前回、撤退した最奥の手前で、前回同様の配置に戻し、前進していくと、ナイトオウガはいないものの、前回の半分程の魔物がおり、分断する事で、なんとか倒していった。


前回、残っていた土壁の一部も崩していくと、階段が表れた。


体勢を整え、階段を降りていくと、広い1本道が続いており、先に扉があった。


セイヤの《地図》・《危険察知》・《気配察知》でも、強い魔力の魔物が居る事がわかり


「たぶん、扉の先に、強力な魔物がいます。」


「私にも感じる! 相当強い魔物よ!」


「こりゃ、〖レイドの悪魔〗かもしれねぇ!!! みんな、覚悟してあたれよ!!」


「一斉に掛かるぞ!!! 遅れをとるな!」


「「「「「オォォォォ----」」」」」


冒険者達が叫び、ランクAのパーティーから、扉の中に踊り込んでいく。


中に入った冒険者達は、中に居た魔物を中心に展開し、手前の魔物からなぎ払っていく。


奥に居たのは、やはり〖レイドの悪魔〗、前衛の魔物はそこまで強い魔物ではなかったが、この冒険者達だけでは、倒し切れるかは、甚だ疑問だ。


〖レイドの悪魔〗は、復活してから、まだ余り時間が経っていない為か、勇者達と戦った時程の実力を、取り戻していない様で、ランクAパーティー達と互角に戦っている様に見えるが、体力が高く切り崩せていない。



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