第1章 第46話 ムードの街での行商
転移49日目 ファイの村 旧リョカの家
前日、遅く迄修理品の修理をしていたセイヤは、リョカ達に起こされ、朝食・昼食兼用のブランチを食べてから、ファイの村を出た。
ハルス・2頭の馬に分乗し、2人の乗馬を練習しながら、ムードの街を目指した。
ハルスさんを助けた川岸を越え、橋を渡ると、魔物が強くなってきた。
ゴブリンやコボルトも、時々リーダーが出、レッドウルフ等も、リーダーとして群れを率いて出てくれる様になった。
何回かの遭遇を経て、ムードに到着して、宿を探した。
ムードの街にの到着が、夕方から夜に入る時間帯になってしまったので、回った幾つかの宿は、満室で泊まれず、衛兵の詰所で、夜営して良い場所を聞き、夜営場所に馬車を出して、空間袋よりボックス内に入った。
リョカ達が、夕食の準備をしてくれるとの事で、セイヤはハルスと馬のケアをしていく。
馬の飼い葉に回復ポーションを掛けて労ったり、ハルスに回復魔法を使ったり、魔石を含めて魔物肉を食べさせたりした。
「セイヤさん、準備できました!」
「ありがとう!」
セイヤ達は、夕食を取りながら、翌日の計画をしていった。
「朝、商業ギルドに行って、行商出来る場所を聞こう。 その場所で、行商して、明日ファイの村に戻る予定で。」
「「はい!」 たくさん売れるといいですね!」
「2人に販売をしてもらってる間に、仕入をしようと思うけど、ナニか仕入て欲しい物ある?」
「特別は、無いですかねぇ。」
「安めの武器は、冒険者の方や、商人の自衛用に売れたりしてますが、修理した物が余裕があるし、魔物肉等も、鮮度が良いとよく言われます。」
「じゃ、ギルドで外に売り出して欲しい物を、仕入しておきましょう。」
「はい! 明日は宿を取りますか? 今日みたく、このままでも。」
「それも、商業ギルドに聞いてみましょう。 どこか、良い宿が有るかもしれないから。」
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転移50日目 ムードの街 夜営地 馬車
セイヤ達は、朝食を済ませると、商業ギルドに行って、行商の許可を取り、リョカ達に広場で行商してもらう。
ムードの街は、山岳地帯に近く、鍛冶の街であり、量産品の武器等や、金属製の鎧等、重戦士用のプレートメイルの様な防具を作っている街で、廃熱を利用して、地下水を加熱して、街に公衆浴場を作っている街だった。
「すみません! 行商したいのですが、何処でしても良いのでしょうか?」
セイヤは、商業ギルドカードを出して、受付嬢に聞いてみる。
「〖イースビレン商会〗様ですね! 受付しましたので、中央広場で店を出して下さい。」
「じゃ、リョカさん達は、中央広場で店を出していて。 仕入が終わったら、僕もそちらに向かうから。」
「中央広場ですね! わかりました。」
リョカ達が、中央広場に向かっていくと、セイヤは受付嬢の方に向き直り
「この街で、外に売り出して欲しい物って、どんな物ですか?」
「外に売り出して欲しい物ですか? 鍛冶の街ですので、武器・防具になりますかねぇ。 農具等で金属製の物や、家事に使う包丁等もそうでしょうか。」
「わかりました。 みて回ってみます。」
セイヤは、商業ギルドを出ると、鍛冶場街をみて回り、包丁や、投擲用のナイフ(F)、鉈や、一般的に使われるランクE位の武器等を仕入ていった。
昼には、中央広場に戻り、リョカ達と一緒に行商の仕事をしていった。
夕方には店を畳んで、同じ夜営地に戻り、夜営地に馬車を止めて、3人で公衆浴場に行ってみた。
「次の鐘の時間迄、入ってようか。」
「「わかりました!」急いで入ってきますね!」
「ちょっと前に、前の鐘がなったから、ゆっくり入って大丈夫だよ!」
「「は~い!」」
セイヤは、リョカ達と別れ、男湯に入っていき、体を洗った後、湯船に入っていると、冒険者と思われる
一団が入ってきた。
「こんばんは。 冒険者の方々ですか? ムードの周りの魔物は、どんな感じですか?」
「おぉ! 兄ちゃんも冒険者かぃ? この辺は、何時もと変わりないかな。 どこか、儲けられそうな所があるかい?」
「ファイの村の近くは、魔物が多く、こないだは100匹以上の群れを潰して来ました。」
「「100匹以上だって!!!」 あっちは、素材としては、儲けが少ないが、数を倒せば十分儲けになるな!」
「もとは塞いでありますが、ランクAの方々には、王国から緊急召集が掛かるかもしれません。」
「王国から緊急召集って事は、大事だな! うちらのパーティーは、ランクBだが、後詰めに行ってみるか!」
「僕のパーティーも、封鎖解除には、参加しないといけないんですけどね。」
「関係者なのか! ランクAなのか?」
「まだ、駆け出しですよ。 冒険者登録も、50日位前ですし。ランクもCですし。」
「ランクCだって! それで、関係者って事は、凄い事だぞ! しかも、50日でランクCって!!」
「封鎖した人間が、解除していかないといけないので。 ランクも、ファイの村の周りで倒した魔物でですね。 明日は、ファイの村に戻る予定です。」
「急な情報なので、明日は無理でも、明後日には出かけられるな!」
「食材は持ってるので、融通出来ますし、馬車なので、乗せて行きましょうか?」
「馬車持ちなのか! 」
「昨日、こちらに行商に来たので。」
「パーティーの、女性メンバーとも、話し合わないと決められないが、いつ頃出る?」
「3の鐘頃出ても、夕方頃には、着くと思いますよ。」
「わかった。 話し合って、行く時は、3の鐘迄にファイ側の入口で待ってる。」
「わかりました。 馬車も準備しておきます。」
セイヤは、冒険者達と話が終わった所で、風呂を出た。
リョカ達は、まだ出ていなかったが、冒険者達と話をしていると、鐘がなり少しして、あわてて出て来た。
どうやら、冒険者パーティーの女性メンバーも、同じ時間帯に待ち合わせしていた様で、出てきて男性メンバーと話をしていた。
「トーラス、ごめん! 話し込んでたら、遅くなった。」
「セイヤさん、すみません遅れてしまって。」
「こちらも、さっき出たばかりだから。」
「サーシャ、悪いが、そんな事より、明日3の鐘でファイに向かうが、賛成してくれるか?」
「ナニ! いきなり! リョカ達と一緒の方向に行くの?」
「サーシャさん達も、ファイの村に行くんですか?」
「向こうで、魔物が多くなってる様だ! セイヤさんの馬車に乗せてもらって、ファイの村で狩りをする。」
「リョカ達が話してたって、サーシャさん達なのか?」
「はい。 獣人とエルフだったので、驚かれてたのを、声かけてもらって。」
「ありがとうございます。 うちのメンバーに気を使ってもらって。」
「それはいいんだけど、セイヤさんって、リョカさん達と一緒なの? 行商だって。」
「はい。 冒険者と行商をしています。 だから、馬車で移動してます。」
「アッ! 行商品もあるのか。 ファイの村だと、狩りしても上がりが少なくない?」
「今、ファイの村の近くは、魔物が多いんです。 私達の村も、セイヤさんの行商で、防具を揃えたくらいでしたから。」
「エルフの森の方迄、魔物が多くなってたのか? それは、多くなってるかもな!」
「トーラス、明日は幾つの鐘で出るの? 食材の買い出しをしないと。」
「魔物肉等は、融通出来ます。 後、黒パンも。 野菜関係は、森で採取しながらでしょうか。」
「うちのパーティーも、野菜関係の分別は、なんとか出来るから、黒パンと、2~3日分の魔物肉を準備してもらって、後は、狩りした分と干し肉でしのげるか。」
「黒パンは幾つ準備しましょう? 明日、ファイの村に着いてから、それとも先に街を出る時に買いますか?」
「どちらでもいいのか? 先にもらっておこうか。」
「では明日3の鐘の頃、ファイの村側の入口で待ってます。」
セイヤ達は、トーラス・サーシャ達と別れ、馬車に戻り、2頭立ての馬車を出し、2頭の馬を繋ぎ、ハルスとハルスの馬車をボックス内に入れた。
セイヤ達は、馬車に入って、空間袋Ⅱを掛けて中に入り、入口の近くに空間袋を掛け、何時ものボックス内に入った。
風呂には入ったので、夕食を取り、何時もの様に過ごしながら寝ていった。




