第1章 第20話 パンの依頼
ようやく終わったセイヤは、中央市場に行き、パンの店を探して回った。
少し試食しながら、美味しパンの店を見つけると、店主にお願いをした。
「こちらの、白い色のパンと、この、黒い色のパンを、100コづつ欲しいのですが、明日の朝、準備してもらえますか?」
「100コづつだって!! 白パンは柔らかいから、日持ちしないぜ!」
「ボックスの中に入れるので、日持ちに関しては、大丈夫です。」
「便利な物が有るんだな! 100コづつか~ こりゃ、今から帰って、仕込みしないと!!」
「今の残りは、幾つづつありますか?」
「今の残りかい? 白パンが8・黒パンが15だが?」
「全部で、幾らになりますか?」
「白パンが1コ銅貨10だから、銅貨80で、黒パンが1コ銅貨5だから、銅貨75だから、合計銅貨155になるが?」
「全部買いますので、明日の準備を、していだだけますか?」
「全部買うって!! わかった! アンちゃん、100コづつだな!」
「僕は、セイヤです。 それから、こちら、今日の分です。」
「アンちゃん、ありがとう!! できたら、明日の朝、早の鐘の頃、中央市場と南広場の間の通りの、南広場前の〖ベイカーのパン工房〗に、取りに来ちゃもらえないか? 100コづつ、こちらに運ぶのが、大変だからな!」
「早の鐘の頃ですか! 早いですね! わかりました。明日伺います。」
セイヤは、銅貨155を払い、残りのパンを、背負い袋に入れていった。
「オレは、ベイカーだ!! 明日の朝、待ってるぜ!」
ベイカーさんは、屋台の様な露店を、手早く畳むと、曳いて帰っていった。
次に、セイヤは、調味料の露店に行き、セレスさんに教えてもらった、スート・ミソウ・ショー・オリゴ・サンクスの実の粉末を、各1キロづつ買った。
スート・ミソウ・ショーの実の粉末が、各銀貨2、オリゴ・サンクスの実の粉末が、各銀貨3だった。
セイヤは、銀貨12を払い、背負い袋に入れると、市場の中を観て歩いた。
市場の中には、如何にも怪しげな、商業ギルドに所属しているかも、疑わしい露店も出ていた。
そんな中の露店の品物も、鑑定しながら、歩いていると、1軒の露店で、足を止めた。
売っていた物から、《危険察知》からか、禍々しさを感じ、鑑定してみて、その品物の値段を聞いてみた。
「ご主人、こちらの品物、幾らになりますか?」
「これかい? ダンションからの掘り出し物で、金貨2だが!」
「では、それを下さい。」
「兄ちゃん、本当に買ってくれるのかい?」
セイヤは、金貨2を払い、背負い袋に入れる。
「兄ちゃん!! ありがとうよ!」
金貨2(200万円相当)といえば、高額商品で、あったが、セイヤは、その品物を買い求めた。
セイヤは、その品物を詳しく鑑定してみると
〘破邪の剣〙
名前 :破邪の剣(呪い)(S)
ステータス:SPE10%UP・MP回復5/分
特徴 :(呪い)全ステータス -20%
:
ランクSの剣、であるが、呪われている。
市場に、こんな物が出回っていては、万が一にも、他の冒険者が使えば、生死に関わってくる。
市場に出さない為、のムダであるが、の買取りだった。
ボックス内に収納して、《鍛造》・《錬金術》 が、両方ランクSになった時点で、改造出来るか?試験してみる事にした。
買い物を済ませ、宿に戻ると、夕食前に部屋で、ウルフの革鎧(F)セット2を作っていく。
セイヤは、革鎧セットを作り終えると、夕食を取りに、階下に降りて行き、セレスさんに声をかけた。
「セレスさん、夕食お願いします!」
「はーい! ちょっと待っててね!」
「よぉ、セイヤってのか! ファイの分岐迄、ありがとうよ!」
「アッ、こないだは、どうも! セカンから、帰ってたんですね!」
ファイの村に向かう時、一緒になった、商隊の護衛パーティーがいた。
「あちこち廻ってたのか?」
「いいえ、ファイの村の近くで、魔物が多かったので、討伐してました。」
「ファイの村で? 何かあったのか?」
「明日の早鐘の前に、緊急集合がかかってます!」
ガタン!! と、大きな音を立て、椅子から立ち上がって
「カレン、すまんが、ギルドで確認してきてくれ!!! それで、どんな感じなんだ?」
カレンさんと思われる方が、急いで立ち上がり、ギルドの方に走っていった。
「僕は、あれからファイの村に行って、今日帰って来たのですが、その間に、400程討伐してきました。」
「「「400だって!!!」」」
パーティーの皆さんが、大きな音で叫び、他に居たパーティーの方達も、1人をギルドに走らせていった。
他のパーティーのリーダーなのか、1人の獣人と、護衛をしていたパーティーのリーダーが、セイヤの方に寄ってきた。
「あそこは、そんなに多くの魔物が出る場所じゃない。」
「そうだな! 400は、あまりに多すぎる! しかも、お前ソロだっただろ!」
「「ソロ!!!」」
獣人のリーダーさんのパーティーが叫んだ。
「ソロが、どうやって400をも討伐できる?」
「100程の群れは、洞窟が巣穴だったので、入口を塞いで、毒草や毒茸を入口で燃やし、燻って穴を塞ぎました。」
「100の群れを毒殺か!!」
「スゴイ事するな~」
「後で、塞いだ穴を開けて、一晩風が通る様にして、逃げない様に、周りを壁で塞ぎました。」
「翌日、止めを刺して回った訳か! 土魔法持ちだったな!」
「土魔法持ちか! そんな倒し方ができるのか!!」




