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戦国猫日記  作者: 黒猫ルナ
第一部
7/19

秀吉様と私

「どうしたものか……」


部屋の中をうろうろと歩きまわる刑部様。


小姓さん達の話では、あの秀吉様が私に会いたいと刑部様に話したらしい。


「猫は急な環境に耐えられぬと聞くが……」


二刻程この調子である。


時折、チラリと私の方を見る刑部様。


「月耀に酷な思いはさせとうないし……」


……相当悩んでますね。


「かといって、秀吉様に来ていただく訳にはいかぬし……」


……コレって禿げるか、胃がやられるかのどっちかなんじゃないのかしら?


と思っていたら、廊下が騒がしい。


ドタドタとせわしない足音。


「刑部様、大変です!、ひっ秀吉様が……?!」


小姓さんが慌てて刑部様に知らせていると、


「ごめん、一刻も早く会いたくて、来ちゃった」


軽い感じで、秀吉様が後ろから現れた。


「秀吉様、寧々様に怒られますよ?」


「寧々には黙っててくれ」


黙って来たんですね?わかります。


「無理です。寧々様、怒ると怖いんですよ?秀吉様が一番知ってますよね?」


秀吉様、顔面蒼白です。そんなに怖いんでしょうか?


私は勿論、毛繕いをして無視を決め込む。


「……言っておった猫はこの猫か?本当に愛らしいのう」


秀吉様は、毛繕いの終わった私をひょいと抱き上げた。


「話をそらさないで下さい。秀吉様は、今や天下人なのですよ?」


「……判っておる」


流れる動作であぐらをかくと、私を撫で始める秀吉様。勿論、刑部様も座る。


この後、寧々様が秀吉様を引き取りに現れ、刑部様もとばっちりをうけていました。

太閤殿下の猫好きはかなり有名です。

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