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戦国猫日記  作者: 黒猫ルナ
第一部
8/19

五助さんと私

「月耀殿、聞いておくれよ」


庭でひなたぼっこしてたら、五助さんが困った顔して話しかけてきた。


五助さんは刑部様の家臣で、こっそり小魚をくれる。


今度もどうしたのかと鳴くと、


「殿が仕事を休んでくれぬのだ」


……刑部様、またですか。


刑部様は一度集中すると、周りの目が気にならないほどの集中力を発揮する。


放っておくと徹夜を何回かしてたり、厠以外外に出なくなる悪循環が待っている。


……働き過ぎも考えものですね。


「どうにかして殿に休んで頂きたい……」


私を撫でながら、五助さんはポツリと呟く。


現代で言ったら、労働基準法を余裕で越えてますよそれ。


「月耀殿、協力してくれまいか?」


言うや否や私をさっさと抱き上げ、刑部様のいる執務室に直行し始めた。


……拒否出来ませんて。


「殿、お休みくださいませ!!!」


スパンと障子を開ける五助さんの方が怖い。


「まだ計算が終わっておらんよ!!!」


……この光景はもう何度目でしょう。押し問答が暫く続く。過労で刑部様の口調がおかしいです。


「月耀殿、お願いします」


……最終的に私ですか?五助さん。


――刑部様が、いい笑顔で休むまであと少し。


勿論、 私の今日の晩御飯におかずが多めについたのは言うまでもない。

多分肉球マッサージをしたと思います。

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