番外編 とある主従の話2
更新がかなり遅くなり申し訳ございませんm(_ _)m佐助のターンです。
「気をつけて行って来るのだぞ?佐助」
「──信繁様。俺様が居ないからってだらけないでね?」
「──わかっておる。佐助は心配症であるなぁ」
「皆、信繁様が無茶しないか見ててね?」
「「「はーい」」」
佐助が『極秘任務』で屋敷を抜けるため、十勇士の仲間に信繁の事を頼む姿は、まるで引率の先生のようだ。
佐助は心配だった。個性が強すぎる部下と鈍感過ぎる上司の組み合わされたら恐ろしいモノが出来上がりそうだ。
──考えただけで胃が痛い。帰ったら薬師から胃薬貰おう。うん。
「行ってきます」
十勇士と信繁に見送られ、佐助は屋敷を後にした。
──場面は変わり、佐助は城下町に着いた。
情報を収集していくと、ある仮説が浮き上がってきた。
信繁様が逢った女人は、何処かの姫様がお忍びで城下に降りた事が判明した。
「──まさか。でも面白そうだから黙っておこうかな?」
──後日、佐助は信繁に追い回されたのは言うまでもない。
信繁「佐助。何故黙っておったのだ?」
佐助「信繁様、劇的な再会って好きでショ?」
信繁「……うむ。心の臓が止まるかと思ったぞ」