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番外編 とある主従のお話
この二人は凸凹コンビだといいな
「佐助。話がある」
神妙な面持ちで部下を呼んだ男、真田信繁は彼に極秘任務を与える事にした。
「何々給料上げてくれるって?太っ腹だねえ。」
「うむ。今回の任務が成功次第だがな」
ところ変わって此処は真田家のお屋敷。軽い調子で何時ものように会話が始まる。
「んで、誰を殺るの」
「佐助は物騒だのう。今回は人探しじゃ」
佐助と呼ばれた男はチッと舌打ちをする。
「ふーん。そう言えば大谷刑部サンの所の娘さんとお見合いあるよね?」
「あるが、それとは無縁だ。頼む佐助、友としてお願いする」
「信繁の旦那。俺たちは草の者。使ってナンボって言ってるでしょ。気遣い無用と何回言えばいいの!!!」
佐助は信繁の頬を両手で持ち伸ばす。
「いひゃい」
「何年アンタと付き合ってると思ってんだ。いい加減立場を考えようね」
じゃれあっている二人の姿は、主従関係ではなく兄弟や親友の様だと皆は口々に言う。
「猿飛佐助、極秘任務を与える。心してかかれ」
スッと身なりを整え、凛とした声で告げる。
「──はっ。仰せのままに」
佐助は片ひざを立て口上をのべると、煙のように姿を消したのだった。




