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『紫苑の鮮やかな翳りに』
2018/8/10
Amebaに掲載したものから抜粋。
「拗れ」
わがままで
自分勝手で
自己主義で
自己中心的
薄汚い裏切り
僕らはいつしか
猜疑心を
持ったんだ
大人になることを
拒絶して
子供のままでいることを
拒絶して
どうにもなれない
僕らはいつしか
色眼鏡を
持ったんだ
何にもなれない
中途半端
中途半端過ぎて
腹立たしくなるくらい
どうしようもない
僕らはいつしか
夢を
匣に詰めたんだ
社会性を身に着けて
道徳心を詰め込んで
継ぎ接ぎ塗れの
着ぐるみは襤褸襤褸
僕らはいつしか
希望を
棄てたんだ
拗れ拗れて
捻れ捻れて
澱んだ感情論
あれは何だっけ
〝ねじれの関係〟
僕らはいつしか
大人に
なってしまったんだ
何もかも
忌み嫌い
喪うだけで
何もかも
忌み嫌い
離れるだけで
何もかも
忌み嫌い
僕らはいつしか
孤独を
畏れたんだ
大人になんか
なりたくなくても
現実は酷に
時計を刻む




