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夢想の形は銃弾で  作者: 衣太
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32/35

8

「大体、分かりました」


「……まだ一日しか、経ってないが、流石という言葉で正しいだろうか」



 図書館に篭った翌朝、オトカワとEurocorpsの拠点へ来た。オトカワはすぐに武器庫の方へ行ってしまったので、今は私一人だ。


 驚きに目を丸くするオリヴィエに、昨日の成果を簡単に報告する。

 彼は驚きはしたものの納得はできるという風で、「そういうことなら」と言葉を続ける。



「東門を取り込むのは、不可能ではないかもしれない」


「……私は、歴史を知っただけです。どうしてそれが、取り込むことが可能という話になるんですか?」


「いや、近い内に、北門が大きな反抗行動を起こす可能性が高いんだ。あと2年もすれば、戦争が激化することが分かっている。北門はそれより前に行動をしなければ、疲弊した、価値の無い国を売ることになる。奴なら、それはしないはずだ」


「……激化の根拠と、北門が動く根拠を」



 苛立ちを隠さず問い掛ける。オリヴィエは説明が下手なのか、私をおちょくってるのかどちらかなのだろうか。

 天然という可能性も0ではないが、あまり考えたくはない。中間管理職が天然でどうするんだ。



「すまない。まずは激化の根拠だが――隣国、カエルムという国が、近い内に中立の立場を変えることを表明している。カエルムは、王城から最も近い外国なんだ。これが動けば、戦争は変わる。これまでカエルムを避けてきた国はカエルムを経由して物資の補給も行えるし、領土侵犯を気にせずミラン王国を攻めることができる」


「友好国になる可能性は、0なんですか?」



 中立の立場を変えるというのは、何も敵を増やすというだけではない。カエルムという国にとっては、ミラン王国も隣国なのだ。

 どちらの味方もしないが、どちらの敵にも成り得るが中立。それを解いたからといって、はい敵になりますなどとは道理が通らないだろう。連合国として攻めてくるなら別だろうが、それならそうと言うはずだ。

 だからまだ、カエルムには可能性が残されている。



「0……とは言い切れないが、限りなく小さい数字となるだろう。何せこの国は、攻めた時の“旨み”がありすぎるんだ。山林は少なく国土は広く、一次産業が盛んで軍備拡張はそこまで乗り気ではない。周辺国に比べたら長い歴史を誇っているが、それはただ単に“これまで攻められなかった”というだけの話なんだ。これまでの外交官は、よほど上手くやってきたのだろう」


「確かにこれまでの道中、国の兵隊なんてほとんど見ませんでしたが……どこに居るんでしょう」


「この国にはもう、国の兵なんてほとんど存在しないんだ。確実に国が動かしていると言えるのは王城、東西南北各門の守護隊と、それらの下にある門派だけ。国の兵士と呼べる人間の数は、3000人も居ないだろう」



 国の規模が分からなくとも、3000人しか兵士が居ないことに驚きを隠せない。

 そんなもの、数え切れる程度ではないか。そんな程度の人数で、国を守るなど不可能だ。今まで国が取られなかったのは、奇跡というほかない。



「それでも今、戦争が緩やかに続いているのは、どうしてでしょう。攻めれば落とせそうなものなのに」


「間違いなく、先祖還りの力が大きい。濃度に差があれど、彼らは一人で数十、数百人分の戦力としてカウントすることができるんだ。弱い兵が沢山居るより、強い兵が数人居た方が強い、ただそれだけの話だ。敵国と隣接してる地域で争っているのは、国の兵士ではない。その地域に生まれ育ち、その地域を守ろうとしている先祖還り達だ。彼らが居るから、今この国は守られている。王城の守護なんて、実際に命を散らして戦ってる彼らからすればおままごとに近いのだろう」



 おままごと。オリヴィエのしようとしている北門攻略も、私のしようとしている戦争終結も、実際に戦っている人たちからしたら、上で誰かがおままごとをしている程度の認識にしかならないのだろう。

 地方の先祖還り達は、攻められるから戦っている。自分の意思によって生じた行動ではなくあくまで受動的なものだとしても、彼らは現に、自身の力で地域を守っているのだ。

 各地域がそのように守っているから、この国は守られている。



「カエルムはそこまで裕福な国ではない。だから中立の立場で双方と貿易をしていたが、当主が変わったタイミングと不作のタイミングが被ってしまい、何かアクションを起こさないと国として維持できないところまで来た。中立を解く宣言が、つまりそれなんだ。この状態でミラン王国側について生める利益など、塵にも等しいと誰しもが考える。だから当然敵になると、思っていたんだが……」



 当然そう思う、誰もがそう考える。そういう言葉が、彼の言葉の重みを減らしていく。

 結局彼は、代弁者に過ぎないのだ。説明が下手という問題ではない。

 彼には、確固たる“個”がない。だからこうも簡単に他人に求め、他人の思考に左右されてしまうのだ。


 情報提供者として、極力選びたくない対象だ。意見を流すことさえできれば中間管理職としては合格ラインかもしれないが、それと話す私のことを考えてほしい。こいつに聞いているのに、他人の主観が帰ってくるのだ。腹が立って仕方がない。



「……まあ、それはいいです。敵対するとしたら、いつぐらいでしょう」


「もって2年程度だろうか。まだ軍備拡張段階のようだから今すぐに、という話ではないはずだが、2年以上も行動をしなければ、間違いなく当主が下ろされる」


「分かりました。……北門がそれまでに動くということは、カエルムが動く前に王権を取って、攻められる前に身売りに入る、ということで良いんですよね」


「ああ、それで合っている」



 少し、考えよう。

 オリヴィエの言うようにカエルムが2年以内にミラン王国に攻めてくる場合、北門派の行動はあまり多くはない。

 先祖還りを外国に売る行為が国益に背いているかどうかを把握しているわけではないが、人道的か否かと言えば間違いなく否。

 隠れて先祖還りを売っている彼らなら、それを隠さず行える、国単位、地域単位で売れると知れば、その“ハイリターン”を選んで当然。


 そこで対立組織として土俵に上がるのが中立、東門派だ。

 東門派は中立だが、93年前までは王政、いや、エンツォ派だったのだ。民主派の王族、エンツォを支持していた彼らはシモーネを支持することなく、しかし帰ってくるエンツォの為に反体制派になることもできず、中立という立場に落ち着いた。

 民のことを考える理想の王、エンツォを見ていた彼らは、他のどの勢力よりも、エンツォの作る国が見たかったのだろう。親衛隊を残しているのは、エンツォのような民主派の王が生まれた時、それを守る為だ。

 エンツォほどに人脈があっても、血の薄さが、生まれた母が違うというだけで、民主派が負けることがある。ならばもし、もしも本妻から民主派の王が生まれることとなったら、国が一気に民主主義に傾いてもおかしくない。

 そんな時、旧王政派である北門、西門は、表立った賛同ができない。だがエンツォを支持し、中立の立場へ下った東門派、親衛隊を有す東門派なら、真っ先に“現王政派”へと変わることができる。中立であり続けることが、彼らが未来に期待をしているあらわれなのだ。


 東門派を仲間に引き入れる方法。将来的に見たら、それは簡単なことだ。



「民主派の新王を立てれば良い。--血の濃さは関係なく」



 私の言葉の意味が分かったのか、オリヴィエは無言で口を開け、パク、パクと、浅い呼吸をする。



「今の王が死んだ時、新王を立てる。傀儡政権でいいから、現王政とは違う民主派の思想を持っているとアピールすれば、民衆は確実に傾く。そうなれば、東門派は自然と仲間になる」


「現王はまだ38だ。寿命は当分迎えないし、病気があると聞いたこともない。つまり、つまり君は――」



 そこまで言うと、オリヴィエは口を閉じる。自分で言うのが恐ろしいと、そこから先は言えないと。



「北門派には、今の王様、殺してもらいましょう」



 私がそう言うと、オリヴィエは額に手を当て、上を向く。「やっぱりか」と小さく言葉を残して。







「つまり、君が狙うのは“事後”ということか」



 なんとか精神を持ち直したのか、オリヴィエが口を開く。



「ええ。北門が国を取った後、北門を落とします。東門にはリークしときましょう。民主派の王を確立させるのに協力するから、今は北門を落とそうって具合に。ちなみに今、王様の子供って何人くらい居るんでしょう。後一番若いのは?」


「……9人だ。王城に残ってる中で一番若いのはミーアという少女、確か、10歳にもならないくらいだったろうか。後継者としてのランクはかなり低いから、話に聞くエンツォ氏に近いものがある。いや、そこまで積極的ではないかもしれないが、執事だけを連れて頻繁に王都を散歩していると聞いたことがあるよ」


「民主派の王として台頭させるには、充分そうですね」



 顔を見せている者は、顔を見せない者よりも確実に評判がよくなる。集団とは、単純なものなのだ。

 10歳にも満たない少女が兵士も連れずに散歩していたら、皆それを心配するだろう。誰かがおせっかいをしたり、世間話をする機会も少なくない回数起こりえる。

 女、というのもこの場合は有効だ。エンツォほどに民の心を掴む技術がなくとも、低年齢の女子というのは、それだけで保護欲がくすぐられるはずだ。私は別に好きではないが、世間的に見たら間違いなくそのはず。



「……ああ。王城に残っているのはミーアを入れて4名。上3人はランクが並んでいる」


「全員が本妻の子とか、ですか?」


「いいや違う。--全員が側室の子だ」



 なんと、中々に難しい事情があった。

 エンツォの代では、本妻の子がシモーネ一人だけだったから、エンツォが負けることになったのだ。もしもエンツォが本妻の子なら間違いなくエンツォが政権を握っていたであろうし、シモーネのようなおあつらえ向きの後継者候補が居なければ、権力抗争の末にエンツォが勝利した可能性もある。それほどまでに、民衆は期待していたのだ。



「残念なことに、現王は本妻との間に子供を成せていない。だから側室の子の中で競争が行われているわけだが、ミーアだけは違うな。城に残った唯一の女児ということで、後数年もしたら政略結婚に使われるのだろう。だから最低限の教育しか施さず、自由にさせているという話だ」


「その後数年は、ないわけですか」


「恐らく。いや、だからといって……」



 オリヴィエは、再度言いよどむ。何をしてでも勝つための手段を考える私を選んだのは、お前ではなかったのか。

 私の戦いとは、つまりこういう話なのだ。

 “何をしてでも”“勝利する”。つまり、そういうことだ。



「ミーアさんを王にします。その為には王だけじゃない、3人の候補者も邪魔ですね。……上手い具合に、殺してもらいましょう」


「……」


「まさか、今更怖気づくんですか?」



 黙ってしまったオリヴィエに、言葉を投げかける。

 彼は最初から、無辜の民を遺伝子操作の掛け合わせに使われることを拒み、北門派と対立したはずだ。

 だから彼は、“敵以外の全てを”、守りたいと、守ろうと、考えていた。

 そんなもの不可能だ。銃の知識があり銃弾を避けられる先祖還りを相手にし、犠牲を出さずに勝てるはずがない。

 先祖還りに勝てるのは、銃を持ったプレイヤーではないのだ。



「先祖還りに勝てるのは、先祖還りだけです。銃の知識があろうがなかろうが関係ない。彼らには、剣と弓で戦ってもらえば良いんですよ。私達はそこに乱入し、流れを変え、東門派を勝たせれば良い。--犠牲のない改革なんて、不可能なんですよ。力のない私達は、漁夫の利を狙うことしかできない。それともあなたには、これ以上に良い策が、浮かぶというんですか」



 オリヴィエは、黙っている。

 きっと彼の脳内では、このまま私に従って良いものなのかの口論が激しく繰り広げられていることだろう。

 未来の民を救う為に、今の民を犠牲にする行為は、果たして正義なのか否か。


 答えは、どちらも正義などではない。

 どちらも等しく、ただのエゴだ。



「北門派が現王を殺した時、真っ先に擁立させようとするのは誰か、見当つきますか?」


「……恐らく、第3候補のガヴィーノ氏だ。3候補の中では唯一の軍備拡張派で、頻繁に兵舎や訓練学校の見学に行っている。彼なら、王を殺した勢力が自分を擁護すると分かっても、文句は言わないだろう」


「ならその人--」



 私が言葉を続ける前に、オリヴィエは両手で顔を覆う。アメリカ人ならオーマイガなどと言いそうな動作だが、フランス人である彼ははなんと言うのだろうか。まあ勝手に翻訳されてしまうから、いざ言われても原文は分からないのだが。



「死んでもらいましょう。東門派にやってもらうのは難しそうなので、そこは私達の仕事ですね。って落ち込むのはやめて、話を続けましょうよ、一々落ち込まれてたら、話にならない」


「……あ、ああ。すまない。……本当にすまない」



 オリヴィエは深く息を吸い、吐き、少しでも心を落ち着かせようとしている。

 結局私の下につくことを選んだようだが、このままだと、事が済む前に彼の胃に穴が開きそうな勢いだなと、少しだけ心配する。



「東門派にはミーアさんを守ってもらって、残りの2候補と現王は北門派が勝手に殺すでしょうから、私達はガヴィーノさんを殺して、後は東門と協力して北門を潰します。そうしたらミーアさんを王に据えて計画成立。どうでしょう、これ」


「……そう、上手くいくとは……思いたくない……のだが……」



 オリヴィエの声からは、どんどん覇気がなくなっていく。きっと今オトカワが私とオリヴィエを見比べたら、雰囲気が似てるなどとは絶対に口にしないだろうって思ってたら来た。突然オトカワがやってきた。

 「なんでソイツそんな弱ってんだ……?」とだけ言い残し、とっとと帰った。ホント、見にきただけかあの男は。



「上手くいかせるように、するんですよ。漁夫の利狙うならやっぱり狙撃手が必要ですね。……どのくらい居ますか? 人数、なるべく多い方が良いんですが」


「あ、ああ、それなら……」



 オリヴィエは、ゆっくりと指を折って数える。こういう時に頼ってそうな部下アルノーはこの場に居ない。また銃を向けられるのは嫌だったから、最初から同席を許可しなかったのだ。過激な話になることが予想できていたから、すぐに手が出るタイプの男は要らない。オリヴィエを一対一だからこそ、ここまで主張をぶつけることができたのだ。

 この後、部下達に私の計画を説明するオリヴィエの不憫さに、少しだけ同情する。中間管理職なんだから、そのくらいはやってくれ。私は助ける気はないが。



「私を入れて、6名の7丁だな。FR-F2が5丁、SIG50が1丁、使用者の居ないダネルが1丁だ」


「……ダネルって」


「ダネルNTW-14.5だ。20口径モデルでないのが残念だが、これでも大会商品だ。偶然持ってきたが、流石に処分する気にはなれなかったから、武器庫でずっと眠っている」



 ダネルとは、ゲーム内に実装されてる内で、最大口径の狙撃銃だ。

 日本サーバーには存在しない、北米サーバーのみの銃。ただし、それを使う者は北米サーバーにも存在しない。北米サーバーにおいて持っているプレイヤーは少なからず存在するはずだが、誰もそれを見たものはいない。使用感想を書かれたページもあるが実際に使用した動画などはなく、持ってない人間でも書ける程度の内容だったはずだ。


 重機関銃用の弾を吐き出すそれを、狙撃銃と呼ぶのは相応しくないだろう。ただの、対物ライフルだ。対人狙撃銃などでは、断じてない。

 そもそもゲーム内では、ダネルより幾分か口径の小さい狙撃銃でも、足の先端に当たっただけで一撃死するほどの火力があったのだ。最大口径のダネルなんか、オーバーキルにも程がある。

 その典型例が先程言われた、SIG50だろう。一般的には、SIG50が「どこからどこに当たっても一撃死するライン」と言われている。最も、使うプレイヤーはほとんど見ない。狙撃手は皆、もっと威力が低い狙撃銃でもっと当てやすい場所を狙ったり、遥かに威力・射程の劣る中短距離狙撃銃で、頭部に当てたりして、一撃死を狙うのだ。

 “どこに当てても殺せる”というのは、狙撃手にとって特にアドバンテージを得られるものではない。彼らにとって、ヒットは即ち一撃死を取った瞬間なのだ。



「たぶん、ダネルの出番はないです」


「……だろうな。必要になったら、倉庫から掘り出してくれ。まあ、扱えるプレイヤーが居るわけでもないのだが……」


「Eurocorpsには、使える人が居たんですか?」


「…………」



 無言のリアクションだけで理解。本当に、持ってきただけで誰も使えない銃だったようだ。

 まさに大会景品。実用性のない所謂ネタ銃ばかりを大会で配る運営姿勢には憧れる。誰もが使う強い銃は、普通にショップで買えるのだ。



「で、話を戻して」


「あ、ああ」


「SIG50は、きっと一番重要です。他がFR-F2しかないのであれば、壁抜きや長距離狙撃ができるのはSIG50だけなので。一応、使える人に確認を取りたいんですが……」



 人を撃てるかの、確認だ。未来に失われる無辜の民の為に、王候補を撃つことができるかを、確認しなければならない。オリヴィエのように逃げ腰の人間だったらば、作戦を考え直さないといけないほどだ。



「……私だ」


「はい?」


「私だけが、SIG50を使っている」


「……さいで」



 冗談はやめてくれ。オリヴィエほどのは流石に居ないだろうと思っていたら、まさかの本人。

 これは本格的に作戦変更が必要かもしれない。北門派の筆頭王候補、ガヴィーノ氏を撃つのに適任なのは間違いなくSIG50なのに、それを操るのがオリヴィエ当人だと、誰が考えよう。



「だ、大丈夫だ。私もそのくらいはわきまえる。……私しか出来る者が居ないなら、私を使う前提で作戦を組んでくれ」



 必死に搾り出したような小さな声だったが、それでも彼は、自分がやると言った。ならば、ここは信じるしかない。彼以外の者が使うのだとしても、その人がその場で撃てるかどうかは私には分からない。ならば、それはオリヴィエでも他の誰でも同じことだ。

 ここは、信じるしかない。撃てる前提で、作戦を組むこととしよう。


 これを終わらせたところで、私には次のステージが待っている。

 詰みかけの国を建て直し、戦争を終わらせるのが私の目標だ。北門派を潰すことは、それに付随する要素でしかない。重要度で言えば、ただの障害の一つだ。

 こんなところで躓くわけにはいかない。ここで終わっても良いオリヴィエと違って、私にはまだ先があるのだ。


 考えろ。考えろ。今の障害を越える手段を。私の全てを使って、乗り越える為に。

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