規格外の二連戦! ~サエ・ガオラン吼え、仏陀に選ばれし者が登場~
トーナメントは進行し、スペンサーがいつものように進行を握った。
「――トーナメント最初の一撃の後、メタルメイデンを迎えましょう!」
スペンサーが轟いた。
メタルメイデンが現れた。目に見える鋼の鎧、鎖帷子、そして頭は露出していた。
三十代の女性で、固い眼差し、風に流れる茶色の髪。
彼女の神具は「騎士の試練」と呼ばれる鋼の剣で、暗い色調で、チユウと結ばれていた。
◇
特別室で、ジークはメタルメイデンを少し……いや、かなり好色的な目で見ていた。
アキが即座に殴った。
「この変態!」
「な、な、なんでそんなこと言うんや!? 彼女の剣と鎧がすごく気になって……痛いわ……。」
彼は頭を擦りながら言った。
「明芙、なかなかいいわね。そう思わない、瞬?」
華凛が尋ねた。
「ああ……まさかランキングに入るとはな……。」
「明芙?」
ジークが尋ねた。
「本名よ。というか、初めて会った時にそう名乗ったの。」
「数ヶ月前、沢蟹の仮メンバーやったんや。」
アキが付け加えた。
「結局、事務所を持たずに一人で道を進むことを選んだけどな。」
「なるほど……。なあ、アキ、四流の所長にしては、スカウトの目があるんやな。」
「もちろんよ。それが私の神具やから。良い予感がするの!」
「神具? あんた共鳴者やったんか?」
「皮肉が分からへんの? アホ。」
◇
彼らが会話を続ける間、アリーナはブーイングで轟いた。サエ・ガオランが出てきたからだ。
「――トーナメントの大悪役! サエ・ガオラン、新品の衣装で登場!」
スペンサーが叫んだ。
サエ・ガオランの服装は、相手とは違い、上半身を無防備にさらしていた。
ゆったりとしたズボン、腕に複数の包帯、そして大胆な、おそらくは傲慢な眼差し。
「――始め!」
審判が告げた。
アリーナはメタルメイデンに声援を送り、彼女は最初の一撃を待つことにした。
サエ・ガオランは、自分の神具を具現化した。
「ついに世界に見せられる……。裂けろ、そして斬れ! 細波!」
アヌビスの神具がアリーナに具現化した。
それは双子の刃の装置で、内側から掴むタイプの、二枚刃のカタールのようなものだった。
「うわ、なんてすごい神具なんや!」
ジークが叫んだ。
「ええ、見た目は確かに堂々としてるわ。」
華凛が言った。
「でも、明芙が鎧を着てるのに、どうやって斬るの?」
◇
戦いが始まった。
ガオランは全力でメタルメイデンに向かって走った。
「死ねえええ!」
「あんたみたいなのの典型的な手ね。」
メタルメイデンは小声で呟いた。
「光輪斬!」
明芙の剣が、アリーナ全体を感動させる光の輪を描いて斬撃を放った。
だが、斬撃は空を切った。
「遅すぎる!」
ガオランは勢いをつけ、メタルメイデンの神具に足をかけ、彼女の背後へ跳んだ。
彼は叫び、メタルメイデンの首を斬った。
試合は即座に終わった。
大トーナメントでさえ、短く速い試合はある。
「――終了!」
審判が告げた。
スタジアムは静まり返った。
特別室も。
「次はあの変な奴か。ちっ、楽なトーナメントだぜ。」
ガオランは小声で言った。
ガオランは叫び、両腕を上げ、勝利を掲げた。
アリーナは再びタイ人にブーイングを浴びせた。特別室でも。
ジークはブーイングしながら、華凛と瞬もやっているのを驚いて見た。
(まさか、彼らも感情に流されることがあるなんてな。)
彼は思った。
スタジアムの声がサエ・ガオランの勝利を宣言し、彼はアリーナを去った。
◇
第一回戦の第三試合の番だった。
トーナメントスタッフの一人が、次の共鳴者の扉をノックした。
扉には「李芳」と書いてあった。
李芳が出てきた。様々なスタッフが彼を励ましながら。
「ご武運を、李芳様!」
「ここに来た理由を聞いた後は、もう最高を願うしかありません!」
「寺院に栄光を!」
「皆さん、ありがとうございます。やります。」
トンネルからアリーナへの道は、トーナメントスタッフで埋め尽くされた。彼らは李芳に敬意を表してお辞儀をし、励ましの言葉をかけた。
「――トーナメント第三試合を始めましょう!」
スペンサーが告げた。
「――まずは、万済の周中村から! 長年の瞑想、努力、規律の賜物! 僧侶たちの誇り! 李芳!」
アリーナには、周中の僧侶たちが李芳の勝利を祈る区域があった。一行が寺院に立ち寄った時に出会ったあの和尚もいた。
太陽がアリーナの中心に降り注ぎ、李芳は固い眼差しで相手を待っていた。
「――そして反対側には、お嬢様方! カメラをご用意ください! 彼はパートタイム俳優です! 最新映画を映画館でご覧ください! コアルハウ出身の二枚目、トーマス・フェルブルッヘン!」
フェルブルッヘンが現れた。ゆったりとした服、サングラス、そして羨ましいほどの金髪のたてがみ。
「皆様、ご支援ありがとうございます、お嬢様方……。」
女性観客が彼の言葉を聞いて沸き立ち、何人かは気を失った。
観客席の一角にはフェルブルッヘンのファンクラブがあり、太鼓とシンバルで彼を応援していた。
一人の少女が席と手すりの端の間に立ち、明らかにファンクラブのリーダーだった。
「さあ、お嬢様方! 全力で叫んで! トーマス! トーマス! トーマス! トーマス!」
ミトが叫んだ。
◇
二人がアリーナの中心に立つと、李芳は敬意の一礼をし、トーマスは片手を上げながら神具を具現化した。
「タンダヴァ・ダンス! 具現化せよ!」
それは南アジアでダーと呼ばれる湾曲した剣だった。しかし、それが神具の本当の本質ではなさそうだった。
「堂々たる神具だ、認めよう。」
李芳が言った。
「そう言うことなら、試合を始めよう。六道輪廻!」
太陽の輝きが弱まり、李芳の神具が具現化した。
徐々に太陽の輝きが戻り、具現化がより顕著になった。
それは圧倒的な視覚的スペクタクルだった。
特別室で、ジークは李芳の神具を見て汗をかいていた。
瞬、華凛、アキの目は、その光景に魅了されながら、僧侶の神具の輝きを映していた。
ついに完全に具現化した。
李芳は六道輪廻と呼ばれる杖を片手で掴んだ。金色の縁と、その長さに沿って六つの白い点がある杖だった。
彼はそれを扱い方を知っている者の経験で携えていた。
その期待の中で、審判が合図を送った。
「――始め!」
試合が始まった。
観客の大半は女性で、それぞれのお気に入りに叫び始めた。
李芳は杖を掲げ、トーマスの方へと向けた。
「先手を譲ろう。」
「俺はお前を知っている、李芳。お前の戦い方を知っている。譲ってもらったことを後悔させるぞ。」
トーマスの神具は、宙に浮かびながら、不規則に動き始めた。
「我が言葉のすべて……我が行動のすべて……すべてがタンダヴァと結ばれる。おお、力あるシヴァよ、戦いの叫びがあなたを讃える……波は前へ、岸へと動く……風は自由に舞い、この剣は標的を打つ……。」
フェルブルッヘンは催眠的なダンスを披露した。ファンたちのお気に入りのものだ。空気のような振り付けの中で、彼は空中の点に触れた。
「タンダヴァの舞踏とはこれだ……舞踏の行為……儀式……すべてが繋がっている。出ろ! 増殖!」
コアルハウ出身者の神具が振動し始め、振動するほど、描かれた点により多くの形が生まれた。
トーマスは右手で掌を上げ、それを閉じた。
彼を囲む振動が固体化した。
タンダヴァ・ダンスは、トーマス・フェルブルッヘンの監督のもとで浮かぶ九本の剣だった。彼はまるでオーケストラの指揮者のようだった。
◇
観客席で……
「あの動き……昨日の中国人の杖に似てる……そう思わない、魁斗? ……魁斗?」
「おい、バカ。魁斗はトーナメント中や。」
瞬が言った。
「ああ、そうか……。」
◇
アリーナの中心で、李芳の視線は最初の攻撃を待っていた。
トーマスは彼の方へ動き始めた。
彼は宙返りをし、アリーナのタイルの一つを踏むと、剣たちは李芳へと速さで向かった。
「第一の道、天道……。」
六道輪廻が黄色いオーラを放ち始めた。戦闘における発動の証だ。
李芳は動かずに、すべての突きをかわした。
「お前の第一の道は生存本能。予測可能だ。だが、これには気づかなかったな!」
地面からもう一本の剣が現れ、李芳の頭へと飛んだ。
彼はそれをかわした。
「俺の番だ。第三の道、人間道。」
李芳は杖を掲げ、胸へ一撃を放ったが、トーマスのもう一つのダンスの後、タンダヴァの剣に阻まれた。
「間合いに入れた……咲け、タンダヴァ!」
剣たちが回転し始め、李芳を囲んだ。
「第一の道、天道。」
李芳はすべてをかわし、剣を弾いた。
「第五の道、餓鬼道。」
李芳は杖で地面を打ち、タイルを砕き、剣の回転を中断させた。
(彼の目は……。)
トーマスは思った。
(彼の視線が見えない……それとも神具に憑依されているのか?)
「お前は六道輪廻の真の力を知らない。」
李芳はトーマスの胸を強く打った。
「降参しろ。俺は先に進まねばならん。」
「じ、冗談じゃない、このバカ。一撃で俺が勝利を譲ると思うのか? 戻れ! タン――」
詠唱はもう一撃で中断された。今度は頭蓋骨への一撃だった。
「――戦闘不能!」
審判が告げた。
「――勝者、李芳! 仏教徒の僧侶が次の段階へ進む!」
スペンサーが叫んだ。
◇
李芳は退出し、次の試合に参加する共鳴者たちとすれ違った。
特別室で……
「華凛、あの神具、強すぎると思わへん?」
「普通のものには見えへんな。源証かもしれん……。」
「源証?」
ジークが言った。
「うん……神具は神の直接の助手たちによって作られた武器。でも……。」
「源証は神の個人的な武器や。」
瞬が口を挟んだ。
「なぜそんなものがここにあるんや?」
「珍しいんか?」
ジークが尋ねた。
「ここにあること自体がな。俺の知識では、源証を持つエリート共鳴者は二人だけや。それ以外は、以前の時代の伝説やった。兄貴が三回負けたのも無理はない。」
一方、ミトとトーマス・フェルブルッヘンのファンクラブは、彼の復帰から退出まで彼を支えた。
スタジアムの声がもう一度注目を集めた。
「――第一回戦第四試合に移りましょう! 高田梁山と真琴、お入りください!」
スペンサーが告げた。
観客が爆発した。新しい試合が祝われるからだ。




